アンダーワールド

TOHOシネマズ錦糸町-7 ★★★

■スタイリッシュバンパイア誕生

ヴァンパイアとライカン(狼男)が数百年に渡る死闘を繰り広げてきたというヘンテコリンかつどうでもいいような設定で、はじまったとたんの説明で不安になる。

ライカンの首領ルシアンを倒してからヴァンパイア族の勝利は目前に迫っていたが、女戦士のセリーン(ケイト・ベッキンセイル)はライカン族を追っていて、彼らがマイケル(スコット・スピードマン)という医師(彼は普通の人間)を狙っていることに疑問を抱く。

設定が奇抜だし人間との接点はマイケルだけなんだが、話(込み入っているので省略)は予想以上にしっかりしたものだった。ヴァンパイアものは、SFというよりファンタジーになってしまうのだが、その懸念もいつのまにか忘れていた。

映像に力があることが大きい。主体は銃撃戦だから、凡庸なもので終わってもおかしくないのに、それを含めてけっこう緊張させられるシーンが多いからだろう。

細部にも凝っていて、銃撃戦とはいっても対ヴァンパイアには紫外線弾(吸血鬼は日光に弱いからね)で、狼男には硝酸銀(が体内で溶け出して復活できなくなる)弾なんだって。うはは。

でもそれにしては、種族間の戦争というよりはやくざの抗争程度にしか見えない(人間社会に隠れて存在する同士だから仕方ないのだけど)のと、狼男のように激しく変身するのならともかく、ヴァンパイアの方は、眠りを妨げられた指導者ビクター(ビル・ナイ)にしてもヴァンパイアらしからぬというか、映画の中では特別な意味付けがされていないというのはマイナスだ。

まあそれは、ラストですでに次回作を激しく予告しているので、それを待てということか。

私の中では評価の低かったケイト・ベッキンセイルだが、このセリーン役はぴったりだ。

原題:Underworld

2003年 121分 アメリカ ●サイズ 配給:ギャガ=ヒューマックス PG-12 日本語字幕:●

監督:レン・ワイズマン 製作:ゲイリー・ルチェッシ、トム・ローゼンバーグ、リチャード・S・ライト 製作総指揮:ロバート・ベルナッキ、ジェームズ・マクウェイド、スキップ・ウィリアムソン、テリー・A・マッケイ、ヘンリー・ウィンタースターン 原案:レン・ワイズマン、ケヴィン・グレイヴォー、ダニー・マクブライド 脚本:ダニー・マクブライド 撮影:トニー・ピアース=ロバーツ 美術:ブルトン・ジョーンズ 編集:マーティン・ハンター 音楽:ポール・ハスリンジャー 衣裳デザイン:ウェンディ・パートリッジ

出演:ケイト・ベッキンセイル(セリーン)、スコット・スピードマン(マイケル・コーヴィン)、シェーン・ブローリー(クレイヴン)、マイケル・シーン(ルシアン)、ビル・ナイ(ビクター)、アーウィン・レダー(シング)、ソフィア・マイルズ(エリカ)、ロビー・ギー(カーン)、ウェントワース・ミラー(Dr.アダム)、ケヴィン・グレイヴォー(レイズ)、リック・セトロン

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