5:30起床。6時には昨日と同じ食事をすませ、出発の用意。ホテルはスパもあるし、ラウンジや夜の演奏(あの大音量のやつか)も楽しめますとのことだったが、そんな時間どこにあるっていうのさ。
万里の長城(八達嶺)へ。人でごったがえしていたが、それだけの価値はあった。1時間半の観光だから、そう遠くへは行けないが、約100mごとにあるという各台(とんだい)を3つほど登ってきた。
最後のは階段になったかなり急なもの(たぶん北七楼といわれているところ)。もっとも下(門)からはゆるやかに見えた左手の道は、さらに急らしく男坂と言われているそうな(これはあとで聞いた話。だからか空いていたのだけど、右手の方が変化に富んでいるように見えたのでこちらを選んでしまったのだ)。
まだまだこの先もあって(切れ目がないのだとしたら渤海まで行ってしまうのだろうか)、すぐ下(向こう側の)には「下山滑車……」と書いた建物が見える。ちょうど乗り物が下っていくところだった(ジェットコースターのような乗り物か?)。そこまでは行ってみたかったが、もう時間切れかなぁ。走って行ってくる体力はないし……。
付いている手すりが役に立たず不思議だったが、下りる段になってそれがちょうどいいことに気付く。日本では考えられないことだが、案内図も設置されていなければパンフレットなどもなく、だからどのくらい時間がかかるのかもわからず、時計が気になってしかたがなかった。
余裕で休憩所まで戻ったが、相変わらず出発時間が曖昧というか……。ちゃんと点呼を取ればいいのにと思ってしまうが、今回のウチのグループには問題児もいなかったので、これでOKなんだろう。牛さんは故宮では、はぐれた人がいて大いに困った話を散々していたけれど、それでこれだからな。こちらがやきもきしても仕方がないんだが。
今日の昼食はバスの車内。サブウエイのサンドイッチ1個のみ、ってえらく極端だよね。私はこの方がいいが。しかしそんなことより、やたら眠くて気分的にもつらくなってくる。短い旅でよかったのかも。
途中、政府がやっている?馬鹿でかい土産屋(工場も兼ねている。ここはガラガラだった)で時間調整(10:00〜10:40)。いい加減なツアーだ。今日の昼食と昨日の夕食を交替させるだけでずいぶんよくなるような気がするのだが。もっとも旅行社には空港に4時間前には入っているような通達があったとか(それはつい最近緩和されたらしく、だから土産屋なのかもしれない。このあたり牛さんの話がいまいちわからない)。
北京空港に着いて搭乗手続きをすませ、時間をつぶしていたら(まだたっぷりあるのだ)猛烈な雷雨になった。長城で晴れていて本当によかった。このため、全ての便が足止めとなった。なら乗せることはないと思うのだが、そういうものじゃないのか(帰路も全日空)。1時間5分遅れの15:50に動き出して安堵。待機していた飛行機が数珠つなぎになって、順番待ちといった感じで次々と飛び立っていく。やっと番がきて16:21に離陸。
雲は中国では厚かったが、朝鮮半島では薄れ、日本は晴れだった。定刻どうりであれば、日本の上空で昼から夜にかけての微妙な空間が楽しめた気もするが、夜景も見飽きることがない。トイレが近いからかわって欲しいと女性に言われて帰路も窓際の席(往路とは反対なので方向は同じ)にしてもらえたのだけど、ついてる。
20:10に着陸となったが、そのあと10分は滑走路から定位置まで、のろのろ?と動いてたからね(当たり前なんだろうけど、初めてだからえらくまだるっこしく感じるのだな)。21:05の快速で家に向かう(行きと同じく八幡乗り換えで都営新宿線に)。あーくたくただー。
その他のまとめ?:中国はでかい。北京は緑が多い。道路も広い。見させてくれたのはいいとこばかり。そのくせ、鳥の巣も遠くから見ただけだし、天安門に至ってはかすりもしない、なんだかよくわからないツアーだった。タダ、しかも私は単なる同行者。はいはい(いや、厳密には燃油代とか空港施設使用料とかは必要だったようだけど)。競技場だけでなく、故宮や万里の長城でも荷物検査があって窮屈この上ない。もっていった300元は、ホッケー観戦時にコーラを買っただけ(5元)。残りはお土産と菓子を無理矢理買って使い切る。欲しいものが皆無というわけじゃないのだけど、帰ったらなんかみんなゴミになりそうでさ。ケチ臭いっちゃあ、まあそうなんだけど、ホテルとバスで毎日ミネラルウオーターが支給されて、それだって飲みきれず、食事も常に量が多いくらいで(でも満腹にはならないようにしてた)、余分には何も食べたくないし。飛行機は面倒だし、考え出すとぞっとするしかないのだけど、いい経験になったかな。 |