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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。
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■2005.7.31(日) 映画『恋する神父』『アイランド』

 

家人と新宿へ。武蔵野館3で『恋する神父』。9:35の回の30分前に着くが、もうほぼ満席。

映画は、真面目な神学生と彼にとっては奔放すぎるアメリカ帰りのヒロインの恋の行方を描く。

設定からしてマンガだし、コメディ部分も他愛ない話ばかりなのだが、どうやっても結びつきそうもない二人が、いつしか好きになってしまうという一番難しい部分を、これまた他愛なく、でもいい感じでクリアしている。

主人公とコンビの不良神学生の描き方がなかなかいい。「僕、本当に神父になってしましそうだ」というセリフは笑わせる。

ラパウザで食事。靴など見るが本気じゃない。

一人でミラノ座へ。『アイランド』(The Island)。

アクションシーンの出来が素晴らしく、見せ場もたっぷり。これでクローン話の方をきっちり詰めておいてくれさえすれば……。

クローンが予期せぬ反応をしだし、自分の存在に疑問を感じるようになる。この部分が観客にとってもやや退屈なのは、偽の世界を反映しているという苦しい弁解が成り立つかもしれないが、ここからの逃走劇は管理体制が甘すぎで、リンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)にいいように暴れられてしまう。

だから人間世界にまでもぐり込めて、そこで出色のアクションシーンが出来たというんじゃ本末転倒で情けないんだけど、突っ込みを入れたくなる部分が多すぎなのは確か。

仲間のクローンを解放し、リンカーン・6・エコーはジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンソン)と船で旅立つシーンで終わりとなるが、実はここからが一番ドキドキする話になるのではないか。リンカーン・6・エコーが対面したように、解放されたクローンたちとそれぞれの依頼主との出会いは、想像もつかない物語を無数に生むはずだからだ。

ここでは創作のためか、いともあっさり依頼主が悪で、そのクローンが主人公になっているのだが、これはある意味画期的といえる。本物か偽物かではなく、生存するに値するか否かなのだから。だとしても依頼主を抹殺してしまうのは法律が許さないはずだが、いやそれだけでなく、何もかもがわからないままなのである。

だらだら歩きだが、寄り道せず帰宅。夕食後、仕事。何やってんだー。

果太が喘息だということを聞く。えー、なのに昨晩花火なんか見に行ったりして……。両親が保育士だからって安心できんなー。


■2005.7.30(土) 映画『モディリアーニ 真実の愛』『ヴェラ・ドレイク』

 

掃除をすると汗ポタ状態の季節になった。自転車で銀座へ。

シャンテシネ1で『モディリアーニ 真実の愛』(Modigliani)。

勝手にやってろ、って感じの映画。こんなのが真実の愛(邦題に文句を付けても仕方がないんだが)なんて言われてもなー。ピカソとの確執や当時の画壇の様子など、つまらなくはないのだが、わたくし的には受けつけがたいとしか。

シャンテは改装してより落ち着いた感じの映画館になっていた。私は映画館の中ではここの椅子が一番好きなのだが、これが替わりさえしなければ他のことには目をつぶります(って、別に悪くなったわけではないんだが。というか急いでいてよく見ていない)。

銀座テアトルシネマへ。朝、寄り道して5番の整理券をもらっていたのに、昼飯調達時間を勘違いしたものだからギリギリの入場になってしまう。残り4席と言われる。前の方なのは構わないが、端はきつい。

『ヴェラ・ドレイク』(Vera Drake)は1950年という時代の、堕胎という「事件」をめぐっての話。罪の意識と法律との差。金持ちには人工中絶という抜け道がある矛盾。人間関係をしっかり見つめているので、ヴェラという善意の女性がやったことの波紋の広がりが、夫や子供、親戚などの立場になってそれぞれ感じとることができる。

ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞と主演女優賞を受賞したのもうなづけるが、心に響かなかったのは、ヴェラの善意を私が早々に疑ってしまったからか。

あくまでも善意であることはぬかりなく描かれているのだが、彼女のする手助けがあまりに機械的で、まれに嬉々としているのではないかと思われる時があり、もちろんそれは経験でそうするのが相手にとっても自分にとっても一番なのだと悟った結果なのだろうが、素直にはなれなかった。

彼女が堕胎の「手助け」に手を染めるようになった経緯は裁判になっても明らかにされないし、彼女自身の罪の意識も最後まで涙で逃げてしまっているようにしかみえなかったのだ。

帰った(16:40)ら、母の誕生日(8月2日)ということで、母と妹夫妻に甥が来ていて、20:30まで。健さんがゆっくりしていったのは初めて。

隅田川の花火大会で、ヘリの音がうるさい。もっとうるさいのは母のテレビ。でも今日は少し遠慮してたようだ。いつもなら来ても必ず近所を一周して買い物などしてくるのに、一歩も出なかったらしいし。

夜、歯の被せ物(手術後のパック)の一部が取れてしまう。


■2005.7.29(金) 6冊アップ(計904冊) 勉強会

 
7月初めてのアップというのに6冊だけ。日記は真面目?に書いてるけど、「ブックリブックス」は手抜き状態が続く……。

高田馬場へ。勉強会(19:20〜20:35)。13人出席。テキストは島泰三『はだかの起源』。

復習に最適(+独自の考察)なT丸氏のレポートで、興味が更に高まる。が、他の用があって来ていた西成克彦先生に「進化の定義も知らない」と一刀両断にされてしまう。

著者はダーウィンやその他の説をことごとく反論していくのだが、自説も「重複する偶然仮説」なのは、仮説にならざるをえないにしても、どうか。西原説の方が、私には説得力があるように思える。門外漢があれこれ言ってもはじまらないのだが。

本日は変則スケジュールで早めに終了。


■2005.7.28(木)

 

なんだー、起きたら顔がはれている。歯の痛みはほとんどないのだが。どうせなら昨日はれてくれればよかったのにー。医者には行くまでもないんだろうけど、やな感じ。

須賀敦子『ヴェネツィアの宿』読了。あまりに境遇の違いすぎるお嬢様物語(と書くと違うなー。でも「三十そこそこで、そんな贅沢旅行をやってのけた若い父親の姿には、どこかいとおしささえ覚え」てしまうんだから、接点などあるはずもないのだけど)なのだが、最後まで読みすすめたのは、その姿勢故だろうか。関川夏夫の解説に、なるほどと思う。


■2005.7.27(水) Dreamweaver

 
台風が去って、一気に夏。

F歯科(16:00〜16:05)。パックした部分を替えるでもなく、ただ消毒液をかけるのみ。術後の様子見が目的なのだろうけど、出向いた方としては気が抜ける。一分もかかってないし。170円。

日記の画像アップで手こずる。文章中に画像を単純にぶち込んでいくと、どうしてもJavaScriptがうまく作動しない部分ができてしまう。やり直しも3度、4度となるとうんざり。でも飲み込みが悪いからこのくらい同じことをやらないとDreamweaverは覚えられそうにないない。

テーブルを入れ子にして画像はそれぞれ配置した方がいいと言われて、途中からそうしたのだけれど、これはこれでなんともややこしい。

Dreamweaver(というよりインターネット)は考え方が立体的で、せいぜい二次元のモノクロ画面しかイメージできない私には荷が重すぎる。それでも最近は一日に一度は開くようになってきているから、真面目に向き合わなくては、と思い始めている。


■2005.7.26(火) 歯科医 お役所仕事

 

F歯科(12:00〜13:17)。光線銃のようなもので麻酔を13カ所ほどに打たれた後、処置に入るが、これが1時間もかかった。顎は疲れるし、今日は何度か本当に痛かった。何をしているのかはわからないが、あんな小さな所にそれほどやることがあるんだろうかというくらい歯の周囲の溝の部分を執拗に削ぎ落としていた。

途中二度他の先生の指示を仰いでいたから、やはり新米先生なんだろうか。実験台だよ(写真も2カットづつ撮られる)。ま、それはいいんだけど、唇をつっつくのはやめてくれー。

結局、被せたものが取れた時に別の先生がたまたま診て、このまま土台を作ってはいけないということになっての今日、というのが真相ではないかと。

仕上げは糸を巻き(これも痛かった)手術部分を薬でパック(この表現は、渡された「手術後の注意」という紙にあった)して終わり。

ボルタレン(鎮痛剤)2錠、サワシリン(抗生物質)7錠を渡される。歯科医だと薬の種類も限られるから、薬局に行かなくてもいいことになっているのだろうか。5810円。

帰ってからも痛い。だからって痛み止めを飲むほどではないが、治まっていた頭痛までしてきた(これは17時には消える)。

区役所から住民税に計算違いがあったという通知。ミスは仕方ないが、気になったのは同封の詫び状だ。「○○○様 課税課の□□と申します。」で始まるたかだか200字強の文ではあるが、家人にも名前だけ替えた同じもの(厳密には一カ所は違う)が送られてきているのだ。

□□さんは、この文章を一体何通書いたのだろう。お詫び文をワープロにしては失礼だから直筆にしたのかもしれないが、それこそが無駄ではないか。すでに通知書を作り直し、郵送料も無駄にしているのですぞ。その上に自筆のお詫び文に5分×?通。もちろん書いた量によるけれど、それにどのくらいの時間を割いたのか……。2通だけであることを、本人のストレスのためにも祈らずにいられないが、本来やるべき仕事をしようよ。

台風だったので、家人の代わりに保育園に二度行く。果太は家では怒られて私から逃げていたのに、保育園に着いて降ろされたら泣き出す。気が小さくて弱虫。甘やかされすぎなのな。


■2005.7.25(月) 

 

朝、Y叔母の絵を撮影する(ついでの時にでもと言われていたもの)。曇り空なので、外で撮ってみた。別にホワイトバランスをマニュアルで設定したものも撮る。が、15時すぎにY叔母が友達と葉書と絵を引き取りに来て、届けてくれた説明書(先日の忘れもの)を見たら設定のやり方が間違っていた。くっそぉ。意味のないことをしてしまったぞ。

メダカ20匹嫁入り。


■2005.7.24(日) 映画『ヒトラー』『姑獲鳥の夏』

 

 

8:30には家を出て新宿へ。家人と出かけるのは一月ぶり。

『恋する神父』は満員で、小さい映画館だからこれは想定内でも、10時前だと店が開いていないのだった。新宿三越に至っては最近開店時間が、10時から11時になってしまったばかり。街がどんどん夜型になってしまうと、じいさんは困るんだよね。だいいち、こんなに明るいのに、もったいないではないか。紀伊國屋書店の一階の出店部分がやっていてくれていて助かる。

新宿武蔵野館2で『ヒトラー 最後の12日間』(Der Untergang)。これも満席。

ヒトラーの最後を、秘書の目から描く。ただ当然なのだが、いくら狂信的な人物であろうとも、距離感を縮めていくと、普通の人間がそこに現れる。

そうはいっても、ヒトラーが断罪すべき人物であることは間違いないのだが、彼が1945年4月30日に自殺しながら、なぜドイツの降伏が5月8日になったのかが、この映画をみるとおぼろげながら納得できる。あてのない欲にすがろうとしたり、保身に走る人間がすでに狂気なのであり、戦争が人間を狂気に駆り立てるというのは言い訳で、後解釈にすぎないのだということも。

映画に描かれる、無為に過ぎていく第三帝国の末期の数日間は、結果がわかっていることもあっていらだたしく、ある部分では退屈ですらある。けれどそのようにして、その間に意味もなく多くの命が失われていったのだ、と言っている。

 

食事をしたあとは一人で新宿東急へ。

『姑獲鳥の夏』は、実相寺らしい凝った画面が続くが、これはある意味正解で、こうでもしなくては事件をただなぞらえただけになってしまい、面白くもなんともなかっただろう。あれだけの厚さがあっての小説をここまで削ぎ落としてしまうんだから。原作を読んでいたら当然違った感想になるのだろうけれど。

「この世には不思議なことなど何もな」(エンドロール後のダメ押しはいらないよね)くって、事件は「見たとおり」。これじゃぁ映画には出来ませんやね。関口(永瀬正敏)君(だけじゃないんだが)が、ちと可哀相。

だらだら歩きだけど、寄り道なしで帰る。

掃除。夕食のあと、葉書作り。やらなければならないことを最後に回したツケ。10時半までかかる。


■2005.7.23(土) 映画『宇宙戦争』 地震

 

109シネマズ木場シアター7で『宇宙戦争』(War of the Worlds)。

結末のあっけなさは原作通り、というかこうでもなければ収拾がつかないのだろうけど、何百万年も前から地球制服を企んでいた(これは人間側の勝手な解釈)宇宙人(火星人とは言ってないようだ、って当然か)にしてはお粗末すぎる。廃屋に探査に乗り込んでくるマシーンは特に幼稚で、がっかりだ。

もっとも、さすがにスペクタクルシーンに抜かりはなく、それが市民の目線からなのもいい。政府の対応や世界の状況についての情報も、交錯した人づてのものや、たまたま遭遇したマスコミの人間からだったりする。避難していく横を軍隊が通り過ぎてゆくが、それが機能していないことは、状況を見れば明らかなのだ。

父親としては失格らしいトム・クルーズだが、船荷の積み卸しでは仲間に一目置かれるプロで、映画なのだからそれを生かした何かをやってくれるのではと思わせつつ、そしてそこそこの活躍はするのだけれど、最後まで普通の父親だった。ただこの家族愛路線は、むろん単純な設定になってはいないが、もうやめてほしい気分だ。

廃屋でのティム・ロビンスに対する行為は、ちょっと待ってくれ、と言いたい。自分で答えを出すのを逃げてるのだが、「新生バットマン」に聞いてみたくなった。いい加減なもので『バットマン ビギンズ』の時と逆の感想に近くなっている。結局、私のような人間は、当事者にでもならなければ答えは出せないのだろう。

食事。ブックオフ。図書館。カメラ雑誌を見ていたら突然の睡魔に襲われ立ち上がるが、もしかしたら2分ほど眠ってしまったかも。五反田の図書館になかった日経新聞のバックナンバーはここにもなかったが、司書に申し出たら探して来てくれた。CDを4枚借りる。

図書館を出て、自転車に乗ろうとして地震。外にいると大きい地震だなとは思っても体感的にはそんなでもない。木立の中にいたせいかもしれないが。震度4だったらしい(5弱とも)。

 

自転車を走らせていると、道々で地震の話題。家に戻るも本も定位置からずれてもいないし、被害らしきものはなし。あれぇ、でもメダカの水が少しだが外に飛び出していた。メダカは無事のもよう。土曜出勤の次女は地下鉄がストップし、3時間以上?遅れて帰宅。

夕方から夜に、食事をはさんで日記の更新。書いてDreamweaver上では保存していたが、アップを忘れていたものもあった。写真を載せるのは、平行して整理が出来るし、載せてあると何かと便利なのだけど、手間がかかって大変。何かいい手はないものか。


■2005.7.22(金)

 

適度に風があり、すずやか。

頭痛が夕食前まで続く、と昨日の昼に書いたが、夕方には治まった。でも起きてしばらくするとなるのは、今日もかわらんぞ!

昨日、保育園から熱通告されて帰った果太は、休みの次女と一緒なのにぐずり声が下に聞こえてくる。顔は合わせていないが調子が悪そうだ(14:30)。


■2005.7.21(木)

 

頭痛3日目。起きてしばらくするとなり、そのまま夕食前まで。あと鼻づまりも。風邪が治っていないってことか。


■2005.7.20(水) 治療ミス? 悪質倒産

 

今日も頭痛。薬はがまんする。

Y叔母(10:00〜10:30)。土曜日の絵の撮影は、結論から言うと失敗だった。データは使えるものの色調に統一感がなく、実物がないととても仕上げられない。で、Y叔母に絵を届けてもらったのだ。

I谷氏に頼りすぎてしまったことは反省。自分の頭で考えて行動すべきだった。デジカメの場合、ソフトでの修正が可能なのだから、多少の機材は必要にしても、経験を積めば解決出来そうな気がする。

というわけで、今回もPhotoshop頼り。まっとうなやり方ではないけれど、悩まされただけあり、新しいやり方が発見できた。なんでもいろいろやってみるもんだ。

歯科医へ(16:00〜16:30)。前回、仮の被せものが外れてしまい他の先生が診たからかどうかはわからないが、治療方法を変更するという。といってもただ歯肉を切り取るだけなのだが。それは最初から言ってたことだし、今更ながらに重々しい感じで説明されると、そんなに大変なのか、と思ってしまう。それにそれは次回やるのだそうだ。大袈裟じゃん。今日やってくれー。

今日は治療費はいらないのだと。え? 確かに外して、削って、ほんの少しだけ治療?して、蓋をして、だから何をしたのかもわからないし、土台も作り直すことになるかもしれないとは言っていたが……ってそれじゃ、3度も型取りした努力は……。治療費なしというのは、失敗って意味か。だとすると今日だけでなく、その前の2回分もタダにしてくれないと合わない気がするのだが。

治療らしい治療はなかったが、*istDで4カット口の中を撮られた。医療現場は、デジタルだと圧倒的に便利だろうな。これで他の先生と相談でもするのかしら。

D社のS田氏が来て、この間倒産した得意先のことをまたこぼしていく。このケースは、他人事ながら悪質としか思えない。ちゃんとした親会社がありながら、事業部門は別会社で倒産とは関係ないのだという。しかし、ウチで作った版下や名刺などはすべて「梶宦 ××事業部」と明記されているのだ。これで別会社と言われて納得できるだろうか。

事業所立ち上げから、わずか2年8ヶ月。成績が悪いからと簡単に切って捨て、本社とは無関係などという言い種が通用するものなのだろうか。


■2005.7.19(火) 南瓜救済?策

 

ひどい頭痛に我慢できず、薬。

南瓜(今日は花4つ)を紐で誘導する。じゃない、強引に2階ひっぱりあげる。つるはほぐせなくて何カ所か切ってしまうし、下がってきたのを上に持ち上げたので、葉もほとんどがひっくり返ってしまうし、まるで拷問である。玄関方面に伸びたヤツ(本は同じ)は、自重で途中から折れてしまっていたので、こちらもつり上げたが、うまく糸にからんでくれるだろうか。

とにかくものすごい勢いで、まっすぐ伸びてたら3階に届いてた。茎も太くて惚れ惚れしてしまうが、土から出たもとの部分はそれに比べると細くて弱々しい。葉も下の方は、ほとんど枯れているか、病気?で白くなってしまっている。この状態で伸び続けているのが不思議でさえある。


■2005.7.18(月) 映画『亀は意外と速く泳ぐ』『迷宮の女』

 

地下鉄に乗り、テアトル新宿へまっしぐらー。

あいやー、『亀は意外と速く泳ぐ』には、まいりました。パラパラマンガのタイトルはともかく、それが「一生日記」の端にあったり、スパイの募集広告が爪の大きさ(それに気付いたのだからスパイの素質ありなのだそうな)だったりと、どうでもいいことが次から次へと、間延びしたテンポで、でも畳み掛けて、んでしょうかね。ダレてはないから。

あと、「普通」とは何ぞや、という結構深遠な哲学を語ってたりするのね。「普通」というのは総体でのイメージだから「個人」レベルで考えたらそりゃ収拾がつかなくなるんだけど、いや、そんなしかめ面しいことは何も言ってないんでした。

何かありそで、なさそな物語。はて?

食事のあと時間があったのでブックオフへ。収穫なしのまま、まあそれで今日はよかったのに、最後の棚に!!! 全集で欠本あり。しかも月報のないものも。しかし1冊105円は、あまりにも悲しくて買ってしまったのだけど、重い。

精算を済ませ、そうだ「預かってもらえます?」「……?」「あ、いや、いいです」武蔵野館までが遠かった。

武蔵野館2で『迷宮の女』(Dedales)。

映像の嘘を使っているので、観客はトリックに嵌ってしまう以外ないのだが、けれどそう腹は立たない。つまりだまされはするのだが、成る程と感心してしまったってことになる。

ただ、これはどうしようもないことなのだけど、こういう作りでは事件の異様さばかりが際だって、本質が見えにくくなってしまう。

重い荷物に、歩き回ることもままならず、即地下鉄で帰宅。


■2005.7.17(日) 映画『バットマン ビギンズ』

 

昨日の疲れで、朝の内はぐだぐだペース。

楽天地シネマ8-8 『バットマン ビギンズ』(Batman Begins)。

『バットマン』は、以前の作品とは決別し、新たなはじまりを宣言。次回のジョーカーの出現を待つ導入作(バットマンの両親もジョーカーに殺されたのではなくなっている)としては凝りすぎで、これを2作に分けてもいいのではないかと思うくらいだ。

「世界平和のために犯罪と戦う秘密結社」と戦うバットマンという構図は、文字で書くほどわかりにくくはないのだが、しかしこれはもう少し掘り下げたい問題ではある。目的のためなら手段を選ばぬテロリストに無理矢理なぞらえているのだとしたら、もう少し彼らの主張を、豪華俳優陣や「忍術」などでごまかすのでなく、聞きたいのだ。

映画が終わって外に出たらダースベイダーが部下を引き連れて錦糸町に来ていた。次女は新宿に『スター・ウォーズ』をみに行ったが、ハズレであったな。


■2005.7.16(土) 大正トリオ 絵の撮影

 

自転車でS社に寄ってから銀座へ。ゆう画廊「松の実会展」。 K先生、I先生、母の大正生まれ(5、9、12年)トリオと菊正で食事。

18時からの絵の撮影には時間がたっぷりなので、途中映画でもと思っていたが、大いに盛り上がってあっという間に15時。I先生と母が先に帰り、一旦解散。K先生を有楽町まで送って行ったら16時近くになっていた。

K先生は足が不自由で、階段になるとそれこそ手をついてずり上がらなくてはならないが、毎日買い物には出ているというだけあり、手をつないでならちっとも遅くないし、くたびれもしない様子。

そのままビックカメラにまわり撮影用品(主にライトなど)をみたあと消耗品を購入。

会計で並んでいて、またカメラを落としてしまう。フードは飛び散りキャップはめり込みフィルタは粉々。だけど新しいレンズはなんとか無事だった。冷や汗かいたなー。いくらなんでも買ったばかりだからねー。蒼くなりました。

トラブルでゆう画廊に戻るのが5分遅れる(フィルタを買い、キャップをはずしてもらってたので)。が、先生もそれから15分遅れで、ちょうど息を整える時間ができた。緊張するなー。

初対面の撮影の先生はI谷氏で、69歳とのこと。絵の撮影は、すべてガラスを外してなので、ライト(持参してくれた)は1灯で、気になっていたホワイトバランスも、オートで問題ないだろうということになった。であれば問題はほとんどなく、たった9点だから順調に進み、準備時間も入れて1時間強で終わってしまう。

Y叔母のすすめ(ご馳走)で菊正に降り、二人で飲む(私は烏龍茶のあとはお茶漬けだが)。

I谷さんはカメラから16ミリ、アニメ、CM制作、更に写植機でTVのテロップまで作った(写植にはびっくりした)ことがあるという経歴の持ち主で、何人かの有名な映画監督ともCMを通じて交流があったそうだ。話は尽きなかったが、なにしろ風邪頭でもあり、21時半には菊正を出る。

風邪のせいかえらく長丁場の一日だった、とこれは、帰り道の自転車での感想。ペダルが重い。


■2005.7.15(金)

 

ヘンな時間に目が覚めて、朝眠れたと思ったらトロの攻撃。眠いよー。頭が痛いよー。

夜中に一度外れてしまった詰め物のことで、歯科医に電話。型取りしていなければ無視してもいいような気がしたが一応……。午後の予約になる。

F歯科(15:00〜15:20)。なるほど次女の言ったとおり今日はいつもの若い先生は不在だが、他に2人男の先生がいる。受付にある紙には歯科医5人と看護士2人の名前があるが、嘘ではないんだ。できれば名札を付けて欲しいものだ。

ヒリヒリする痛みもあることを告げると、削る際に触ってしまったのかもと、まあ、当人ではないわけだから……。

ところで、今日の170円の治療費は、果たして私が負担するものなんでありましょうや!? もちろん払ったけどさ。

帰ってしばらくして気分が急に良くなってきたのは、もしかしてやはり歯の痛みだったのかも。相変わらず風邪であるには違いないんだが。

Y叔母から電話。私の声が別人のようだったらしく、いきなり「Sちゃん?」なんて言われるものだから面食らう。用件は明日の絵の撮影のこと。もう明日なんだ。まいったな、風邪なのに。


■2005.7.14(木)

 

果太は風邪の症状は相変わらずだが、あれからあきれるほど元気。今日は次女が休みなんだが。

私は駄目。まいった。よく眠れたけどね。

17時前の15分間にまとまった仕事が3つ続けて入る。


■2005.7.13(水)

 

今日も曇りで快適。でなきゃいけないのに、熱(37.5℃)。早く寝たせいか夜3時過ぎに目が覚めてしまい、それもあってぼわっとしている。トロも早くからあきれるほどうるさかった。寝る前に餌をやらなかった私が悪いんだが。。

果太も15時には引き取るからと保育園に連れていくが、こんなことを繰り返していても埒があかない。全員が元気にならなくては。

S口さんに烏龍茶(2?×12本)をいただく。

T丸氏推薦で、鷹揚の会の次回課題図書である島泰三『はだかの起源』読了。人間のはだかの起源に迫って、まるでミステリーを読んでいるような面白さ。人間はそもそも出発点からして自然と調和などしていないのだ。


■2005.7.12(火) J社の解散

 

曇り。今日は涼しい。昨日の夕方からの頭痛はあっさりおさまってくれたが、鼻水がひどい。

14:20に次女から電話。果太が保育園で熱(38℃)。けど、家人が連れて帰ったら元気で熱も37℃しかない。私はこれから歯医者なんだがなー。

歯科医(16:00〜16:45)。掃除のあと、型取りの準備。余分な歯肉を切り取っているらしい。意外に時間がかかり止血も。型取りは、2度も失敗する。気泡が入ったとか言っていたが、大丈夫か。3度目は成功するが、顎がかったるくなってきた(1020円)。

次女に言わせると、この若い男の先生はなんとなく頼りないんだそうな。で、曜日や時間帯を替えることで担当からうまく逃げるのだとか。と言われてもなー。

時間オーバーであわてて帰るが、果太は眠ってしまったと。

得意先のN山氏がひょっこり顔を見せる。実はJ社はすでに5月に解散してしまったのだという。私が以前勤めていた時からの付き合いだから、長い。25年ほどになる。

向こうは、元はといえば写真屋。それが展示会のパネルや造作なども手がけ、一時はお互い忙しくしていたものだが。ウチの場合はパソコンの登場で変身を余儀なくされた口だが、J社のようなケースも含めるとデジタル革命の影響の大きさは計り知れないものがある。

N山氏は1937年生まれというから、自身の引退は視野に入れていたのだろうが、兄弟から引き継いだ会社をS氏(前社長の息子)に返す前に、S氏は辞めてしまったのだと。

浦沢直樹『20世紀少年』19巻を読む。


■2005.7.10(日) 告別式

 

告別式。桐ヶ谷斎場(9:55〜14:00)。今日も竹さん、桂子ちゃん、礼子ちゃんなどと何(十)年ぶりかで再会。順ちゃんの息子(24?)が喪主の挨拶。堂々としていて感心する。

母がみんなのいる所で不用意な発言を繰り返すものだから、妹がずーっとやきもき。いつものことらしいが、でも静かな葬儀の場となるとなー。

歩いて五反田まで。途中、図書館があったのでそこにも少しだけ寄る。ここのブックオフは大きく、105円コーナーの棚も充実している。高田の馬場のように専門書棚に本が停滞するといったブックオフらしからぬこともなさそうだから、探しがいがある。2時間近くいたがとても全部は見きれなかった。

家人は昨夜39度の熱。朝、気分が良いと言っていたのに少しもどす。夜になってやっと快復傾向。

■2005.7.9(土) 通夜

 

調子が良くないと言っていた家人だが、急に悪化。リウマチの治療から帰ったあと、そのまま布団に。

雑務(便利な言葉だ)。食事で外出したついでにブックオフをのぞく。

16時過ぎには家を出て、順ちゃんの通夜がある桐ヶ谷斎場へ向かう。三田線からの乗り入れを利用するのは初めて。便利になった。不動前で降りたら雨になっていた。

手伝って欲しいので早く来るようにと言われたのに、その隆ちゃんがいない。昭ちゃんは、手は足りてるって言うし、まったくぅ。道が混んでいて遅れたと現れた隆ちゃんに文句を言うと、不義理な私をおびき出す方便だったとか。うーむ、やっぱりそう思われていたか。

懐かしい顔に沢山会う。思わぬ人(私の友人)にも会って、故人の付き合いの広さが頷けた。

葬式は不思議だ。じっと座って途切れることのない焼香を見ているうちに、悲しくなってしまった。順ちゃんの顔は、輝おじさんより、祖父に似ていた。

妹に車で芝公園まで送ってもらう。


■2005.7.7(木) 

 

朝、叔母仕事引き取りに。果太、休み(Sちゃん休日)。隆ちゃんから葬儀のことで電話。暇なのに落ち着かない日。


■2005.7.6(水) 

 

果太、休み。機嫌はもどるが、呼吸が荒く、熱。昨日はまた検査をしたらしいが、W小児科でもお手上げのようだ。

家人も喉に違和感があるという。実は私ももう咳は出ないが、今年の初めの風邪で喉がおかしくなって以来、未だに歌が思いっ切り歌えないのだ(つっこみは入れないこと)。

U井氏との囲碁メール片道1000回達成!と、インクジェットプリンタ、フル回転の日。何の関連性もないが。

夕方、母から順ちゃんが亡くなった、という知らせ。


■2005.7.5(火)

 

果太、昨日は何とかもった(熱があるという連絡はあったが定時の引き取りですむ)ものの、また高熱で休み。昨日の夜、ある遊びが出来るようになっておおはしゃぎだったから? それにしても困ったものだ。機嫌も悪く、家人の手に余るくらいで、次女は早引け。

そういえば、トロも珍しく昨夜2階で、遊ぶ?のにちょうどいいものを見つけて駆けずり回っていたが、今日はいつもと同じように何事もなく寝ているだけだ。これだけ眠れたらヤワな病気が来ても屁でもないのだろう。

F歯科(16:00〜16:35)。我慢できずに質問したところ、口にくわえさせられる電極のようなものは、根の深さを確認しながら治療を行うものだそうな。根については最後ということで、薬?を時間をかけて丹念に詰めていた。

W歯科にかわった時、根の治療にこんなに時間をかけるものかと思ったが、今度の方が更に時間をかけている気がする。

また歯の掃除。今度は男の先生がそのまま継続してやってくれた。時間があまったから? それとも毎回の如く汚いとか? 毎回やられるせいか、血もほとんどでなくなった。1810円。

 


■2005.7.3(日) 映画『マラソン』 レンズ購入

 

雑務(って?)のあときれいになった深川小で都議選の投票。

「写真を撮ってもいいですか」
「写真ですか。そうですねぇ、問い合わせてみないと……」
「じゃあいいです」

待ってられないよ、私ゃあいいかげんで気の短いカメラマンなんだから。

定数4に5人の立候補では、誰を当選させるかではなく、誰を落とすかに近い。自民党と公明党は安泰だから、落ちるのは民主党の1人か共産党ってことになる。

そのまま清澄白河から新宿へ。ジュンク堂に1時間。本2冊購入。映画の終わった家人をつかまえて食事。

一人でミラノ座へ。

『マラソン』 は、綺麗事という批判をまぬがれない部分もあるが、商業映画としての役割は十分果たしている。いくら気持ちの温かくなるラストを用意したところで、「息子が自分より1日早く死ぬこと」が願いと言う母(キム・ミスク)の苦悩が解決されたわけでないのは、誰だってわかるだろう。

チョ・スンウが自閉症役を好演、かどうかは言葉がわからないので判断に困るが、わからないことでスムーズに受け入れられたかもしれない。

 

ヨドバシへ。インクジェット用紙各種とインクを購入。カメラ売り場で18-55の安いレンズにするかどうかもう一度迷った末(ポーズだけ)、16-45/4(52290円)に決める。あと、フィルタとなくしたアイキャップも購入。これでガタのきた18-35のレンズはもう使わなくなってしまうんだろうな。

夜、仕事のあとG4を接続。初期設定が消えている! 一度は繋がったはずなのに!
作り直しで解決。私のG4も同じく解決。ち、ちょっと待ってくれ! こんなんで直ってしまうんだったら、この間の苦労は何だったんだ!


■2005.7.2(土) 神保町

 

庭じゃない、路地の手入れ。昨日Y叔母が届けてくれたK先生の絵を撮影。掃除。

家人と近所で鮨ランチ。そのまま一人で神保町へ。Jcityが完成していて街の雰囲気がずいぶん違っていた。

ギャラリー悠でやっている「車谷長吉俳句墨書展」が一応の目的。だけど、自転車を裏道に止めたものだから、次々あらわれる古本屋に行く手を阻まれてなかなか着かず。って、ここに来たらいつものことなんだけど。

俳句などわからないので、ギャラリーはざっと見て(色紙は3万円からでした)、靖国通りを反対側へ。ここでは3軒ほど。途中ドトールで休憩。古本は6冊のみ。

東京堂も三省堂も、近くに別店舗が出来ているし、古本屋も洒落た洋書屋など、この前(いつ来たっけ)より増えていて(目に止まらなかっただけ?)、ただ歩いているだけで楽しい。

新刊の『ファイドン・アトラス 世界の現代建築』を見ていたら欲しくなって困った。値段は当然(?20979円)としても置き場がなー。6.6kgあって透明なキャリングケース付き。書いてたらまた欲しくなってきた。

これとか、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 全絵画作品・素描集』を開いたままにしておいて、1日2、3ページずつ眺めていられるような空間があったら最高なんだけど。

行きはのらりくらりで、帰路は少しだけ自転車必死こぎ。すぐ疲れてしまって長続きしないんだな。19:00着。

 


■2005.7.1(金) 鷹揚の会

 

今日も午前中はMacの設定をいじる。ダメだったMacは初期設定の破棄で復活。え! これだって散々やってあきらめてたことなのに。わけがわからん。だからって同じようにやってみても私のG4はまるで繋がらない。2台いっぺんには使わせてくれないんだ。ただただ疲れるのみ。

南瓜の花が咲くが、写真を撮ろうとした時には、雨のせいか閉じてしまっていた。

家を一列挟んだところにある駐車場で工事が始まる。舗装を掘り起こしているから、振動する。駐車場になってまだ2、3年のような気がするが、マンションでも出来るのだろうか。またしばらくはうるさそう。

液晶モニタの交換。本体だけを入れ替えるやり方にしてもらったので簡単にすむ。保証書を必ず付けるように言われていたのでそうするが、シリアル番号が書き入れてあるわけではないので、交換しても同じ……。まあ、いいか。

高田馬場へ。鷹揚の会(19:00〜21:30)。報告者、O川氏。15人出席。

テキストは清水馨八郎『侵略の世界史』。雑な記述が多くて気になるが、白人の侵略という視点で語られる世界史は、新鮮。部分部分では既知のことでも、通しで語られると、白人(に限らないのだが、この先生はこう言いたいのだろう)の残虐性のすさまじさにあらためて目を覆いたくなる。ただ、これを逆手にとって大東亜戦争の全面的な正当性を主張しているのは、少々行き過ぎ。秀吉の朝鮮出兵再評価とかもねー。


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