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掃除をすると汗ポタ状態の季節になった。自転車で銀座へ。
シャンテシネ1で『モディリアーニ 真実の愛』(Modigliani)。 |
勝手にやってろ、って感じの映画。こんなのが真実の愛(邦題に文句を付けても仕方がないんだが)なんて言われてもなー。ピカソとの確執や当時の画壇の様子など、つまらなくはないのだが、わたくし的には受けつけがたいとしか。
シャンテは改装してより落ち着いた感じの映画館になっていた。私は映画館の中ではここの椅子が一番好きなのだが、これが替わりさえしなければ他のことには目をつぶります(って、別に悪くなったわけではないんだが。というか急いでいてよく見ていない)。
銀座テアトルシネマへ。朝、寄り道して5番の整理券をもらっていたのに、昼飯調達時間を勘違いしたものだからギリギリの入場になってしまう。残り4席と言われる。前の方なのは構わないが、端はきつい。
『ヴェラ・ドレイク』(Vera Drake)は1950年という時代の、堕胎という「事件」をめぐっての話。罪の意識と法律との差。金持ちには人工中絶という抜け道がある矛盾。人間関係をしっかり見つめているので、ヴェラという善意の女性がやったことの波紋の広がりが、夫や子供、親戚などの立場になってそれぞれ感じとることができる。
ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞と主演女優賞を受賞したのもうなづけるが、心に響かなかったのは、ヴェラの善意を私が早々に疑ってしまったからか。
あくまでも善意であることはぬかりなく描かれているのだが、彼女のする手助けがあまりに機械的で、まれに嬉々としているのではないかと思われる時があり、もちろんそれは経験でそうするのが相手にとっても自分にとっても一番なのだと悟った結果なのだろうが、素直にはなれなかった。
彼女が堕胎の「手助け」に手を染めるようになった経緯は裁判になっても明らかにされないし、彼女自身の罪の意識も最後まで涙で逃げてしまっているようにしかみえなかったのだ。
帰った(16:40)ら、母の誕生日(8月2日)ということで、母と妹夫妻に甥が来ていて、20:30まで。健さんがゆっくりしていったのは初めて。
隅田川の花火大会で、ヘリの音がうるさい。もっとうるさいのは母のテレビ。でも今日は少し遠慮してたようだ。いつもなら来ても必ず近所を一周して買い物などしてくるのに、一歩も出なかったらしいし。
夜、歯の被せ物(手術後のパック)の一部が取れてしまう。 |