家人が高橋の商店街(のらくろーどって愛称があったのだった)でフリーマーケットをやるというので、自転車で荷物運び。こぢんまりしたフリーマーケットだが出店料は格安(Tシャツ付きで1000円)。2度目を運んだあと、一人で清澄白河から地下鉄で新宿へ。
連休明けから始まった女性専用車両に乗り込むが、休日は関係がなくても落ち着かない。私の前がたまたま女性ばかりだったからだ(その写真も撮ろうとしたのだが、うるさい時代なのだやめておいた)。もし平日で、これに駆け込み乗車(もダメよ)でもしてしまったら、次の駅までどんな顔してたらいいんでしょうか。
女性車両は、普通車両で事故(痴漢もだし男性側の冤罪も)が起きた場合、女性車両に乗らないからだと言われかねないという投書が朝刊にあったが、優先席にしてもいびつな産物なわけだし……あー、やっかいだ。投書の女性は、混雑緩和こそが本来あるべき姿だと述べていたけれど、それができるんだったらねー。
ミラノ座で『レモニー・スニケットの世にも不幸な物語』(Lemony Snicket's A Series
of Unfortunate Events)。
子供向けファンタジーかと高をくくっていたのだが、意外と上出来。映像や造形に見るものがあるし、なにより話そのものを魔法や妖精なんかで誤魔化そうとしていない。子供たちを列車事故に遭わせようとしたり、と悪趣味の極致なんだけど、遠慮がないのがいい。遠慮なしでどんどん煮詰めていくと、案外笑う余裕が出るもので、それを全部心得てるとみた。
昼飯は持参のおにぎりですませ、続いて武蔵野館3へ。
『わが家の犬は世界一』(●拉是條狗 ●は上下に上+下となる字)は、北京の市民生活を垣間見ることができるが、どうということもない映画。けど、テンポはまさに中国か。愛犬を救うための時間が、何度かあと4時間などと字幕に出ても、急いでいるのやらいないのやら。
横道にそれることで、夫婦や子供の問題にも言及しているのだが、この構成からして作り手も急いでいないのだろうな。最後もあれれという感じでおしまいになる。
愛犬の名前は字幕ではカーラだが、カァラーとしか聞こえないから、名前が出てくる度に気になって仕方なかった。
外に出ると舗道が濡れている。夕立? フリーマーケットは? (帰って聞いたところ、雨は2度、それもかなり激しいのがやってきたが、次女夫婦にY部ちゃんもいてくれたのでなんとかなったらしい)。
紀伊國屋書店をのぞき、もう一軒寄って帰るつもりだったが、テアトル新宿の前を通ったら『いぬのえいが』がちょうど始まるところだったものだから、予定変更(1日に3本も見るなよ)。
7人?の監督によるオムニバス映画だが、構成に工夫がある。主軸の話は平凡だが、巻頭のミュージカルはいいし、嘘バウリンガル開発秘話など最高に愉快。で、最後の泣かせは、もうわかりきってることだから身構えていたんだけど、うーん、やっぱりボロボロに泣いてしまった。あんな単純なイメージ映像と語りに泣いてしまう自分に腹が立つぜよ。しょーもな。
食事をして家に戻る。もう20時だ。フリーマーケット組はくたくたの様子。折りたたみ自転車が2000円で売れた他は安いものばかりで7000円ほどの売り上げにしかならなかったとか。でもまたやる気でいるみたいなのがなー。
『ちびくろさんぼ』『OSAMU'S MOTHER GOOSE オサムズ マザーグース 復刻版』を読む。 |