家人と新宿武蔵野館3で『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』(Beyond
the Sea)。
ボビー・ダーリンの伝記映画だが、ケヴィン・スペイシーが全部歌って踊っての映画(クレジットタイトルの曲目のほとんどすべてがperformed
by Kevin Spaceyになっていた)。ついでにというか、だから監督、脚本も。
ボビー・ダーリンよりはサンドラ・ディーの方がまだ知っている私だから、似てるのかどうかはまったくわからないのだが、ここまで堂々とやられては脱帽するしかない。『レイ』のジェイミー・フォックスもすごかったが、これはまた別の意味で賞賛に値する。
不自然なのは確信犯で、歳が合わないことを映画の中で弁解したりする。というのは、ボビー・ダーリン自身が自分の伝記映画を死後に撮っているという妙な構成になっているからだ。少年時代のボビーと二人だけで37歳の生涯を活写してしまうのであるから仕方ないのだけど。出生の秘密にこだわったからなのだろうけど、この構成はやりすぎのような気がする。
サンドラ・ディーとの離婚にもふれていないは、「思い出は月光のようなもの、自由にやっていい」(繰り返されるセリフ)だから?
食事のあと一人で、シネマミラノへ。『鉄人28号』。
なにしろ鉄人の場合は12歳の正太郎くんがメインだからなー。それを大人の目で幼稚と片づけるのは気が引けるんだけど、登場人物すべてと、いい加減なラストに至るまで全部に文句が言いたくなる。もう少し脚本の段階でなんとかならなかったんかい!
一番ひどいのは、正太郎だけでなくマッドサイエンティストまでが親子問題を引きずってることで、見てる方は嫌気がさす。
心配してた特撮は、おっ、けっこうすごいじゃん!って思ったけど、これが尻つぼみで、最後の方ではただのアニメになっていた。まさか、予算切れ?
ンなのにパンフレットを買ってしまった。文句だらけなのも愛着のなせるワザということで。ごめん。でもパンフはいきなり間違えていて、漫画「鉄人28号」初の単行本表紙、とあるのは単行本でなくコミクス版。見りゃすぐわかるだろー、っても若い人だったら知ってるはずがないか。
客の入りはイマイチだったが、パンフレットだけでなくキャラクターグッズは売れていた。オッサンがピンバッジ全種類というのはわかるんだけど、下敷きが欲しいとぐずっていた小学校高学年の女の子もいて、受ける要素はあるのだなー、と。 |