朝食後掃除。時間がないから手抜き。
自転車で109シネマズ木場シアター2 へ。はじめて一番大きなシアター2で見ることができる。ま、そうはいってもシネマコンプレックスは、大きさ以外の特徴はないから特別の感想もないのだが。
『ボーン・スプレマシー』(Bourne Supremacy)は『ボーン・アイデンティティー』の続編だが、関連性を気にせずとも十分面白い。
指紋でボーン(マット・デイモン)を陥れたりする雑な部分もあるが、テンポの良さにごまかされてしまう。ただ息をつかせないというのではなく、ボーンの頭脳に裏打ちされたものだと納得できるところが見せ場になっていて、派手なシーンよりずっと楽しめる。
ロシアに行くくだりはボーンの殺人マシーンから人間へかえっていく、ある意味では重要なシーン(こだわることはないにしても)ではあるが、それまでの彼の行動からすると無謀なような。いや、そうではなく、ここは人間性を得たことで殺人マシーンとしての冷酷な計算は排除するようになったのだと、おまけで解釈するべきなのかも。
食事のあと家人とは別れ、新橋へ配達。母はいない(しめしめ)。旭屋で時間調整。
シャンテシネ3で『五線譜のラブレター』(De-Lovely)。
コール・ポーターの伝記映画。この映画のコール・ポーター(ケビン・クライン)はどこか掴み所がない。同性愛者でありながら妻(アシュレイ・ジャッド)に捧げたラブ・ソングという映画の視点に無理があるのかもしれないが、身近な人間に強請られても、贅沢税みたいなものと構えていられるのだから、スランプは経験しても基本的に苦労知らずだったからか。
が、音楽シーンは素晴らしく、ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウ、アラニス・モリセット、ロビン・ウィリアムスなどが出てきては、ポーターの曲を歌いまくる。舞台や映画のシーンにカットバックしたりと、演出も自在。
音楽に酔いしれているうちに、画面の時は瞬く間に過ぎ……。年齢を重ねていくメーキャップが見事。今やこのくらいの技術は何でもないのかもしれないが、これが意外にも胸に来た。老醜を感じたのではない。むしろ皺の美しさ、になのだが。ではあるのだけど、音楽は残こるが、人は消える。 |