109シネマズ木場へ。シアター5で『トゥー・ブラザーズ 日本語吹替版』(Two Brothers)。
朝の回は、なんと私の他は3人の子供を連れたお父さんのみ。小さいとはいえ、150人の劇場に5人ではなー。
映画は、虎の美しい交尾のシーンから始まり、臆面のない幸せな結末に至る。植民地時代のカンボジアの特殊な状況を見据えながらだから、これは予想できなかった。だけどこれで正解なのだろう。
食事のあと、帰りがけにリサイクル本コーナーがあるという区民祭をのぞくが、すべて図書館の処分本だった。もはや図書館は本にとって安住の地ではないわけだ。
台風で野菜が高値というニュースを聞いていたので、大根、白菜、キャベツ、レタス、南瓜を買う(しめて700円也)。本の買い出しに寄ったのにな。
家は、長女の友達が集まっていて(4人、うち子連れ3組にセネガル人の彼氏連れも)戦争状態。でもないか。もう大人だからね。
2時間ほど家でパソコン。そのあと家人と錦糸町へ。ヨドバシカメラで買い物。楽天地シネマ8-7で『モンスター』(Monster)。食事。
13歳から娼婦というアイリーン役のシャーリーズ・セロンは、汚れ役というような生やさしいものではなかった。生まれつきとしか思えない品のない話しぶりや身振り、メイクと義歯で顔を変えたのはまだしも、13キロも太ったらファンも悲しむだろうに。
役者根性だけでここまでできるのだろうかと、今ハリウッドで一番美しいと思っていた私は、信じられないような気分で画面を見つめていた。
内容もすさまじい。犯行は繰り返されるうちにアイリーンの怒りではおさまらず、無意味な殺害にまで及んでしまう。
同性愛者セルビー(クリスティーナ・リッチの演技も素晴らしい)との関係も単純に美化されたものではなく、複雑な綾がある。
彼女のために堅気になると就職活動に励むアイリーンの、ここはユーモラスな場面でもあるのだが、泣けてくる。
シネマライズにまで行かないと見られないと思っていた『モンスター』が、変則上映とはいえ、楽天地でもやってくれるとは。最近の番組編成は工夫があってありがたい。 |