9:00出発。両国まで歩き、上野に出て高崎へ(12:00)。とにかく久し振りの遠出なので、窓から景色を眺めているだけで楽しく、もう高崎かという感じ。
もっとも上野から高崎までという人は、同じ車輌にはいなかった。みんな特急に乗るんだろうな。学生時代、鈍行専門だった私だけど、今はそんなことも言ってられないので、急行、じゃなかった快速アーバン(って何!)にしたのだけど。急行って、確かもうほとんど走ってないんだよね。
構内で食事をして外に出ると、運悪く小雨が降り出してくる。新幹線側(東口)は高崎も閑散としているようなので、よくわからないのだが、シネマズ高崎109を通ってから反対側へ出てみた。
人通りが少ないのに、席待ち状態のカツ丼屋があった。ウインドーには3品並んでいて、うち2つは卵でとじていないカツ丼(コロッケのような丸いカツが2つのせてあるのは390円という安さ)というか、カツのせご飯?である。食べることにはあまり興味がないのだが、きっともう食べられないのだと思うとなんかくやしい。
雨がやめば白衣大観音へ行くもよしと、とりあえず市役所へ。21Fの展望ロビーへ上る。他に高い建物がないので、小雨でも雄大な眺めだ。横にいた地元の人がパノラマの解説をしてくれた。ついでにこの市役所の建物がいかに無駄遣いかということまで。
展望ロビーにある中華レストランでコーヒー。ウエイターが挙動不審で、サンプルのショーケースを出したり引っ込めたり……。飲茶タイムのメニューを入口に出すから入ったのに、今日はそれはやっていないのだと。高崎まで来て文句を言うのもなんなんで黙っていたけどさ、いや、あのウエイターは何かの病気なのかもしれない。
のんびりしてたらそうは時間がないことに気づき、川まで出てから迂回して駅へ引き返す。西口の方は商店も多いし、けっこう賑やかだ。
ざっと見ただけだが、高崎は高崎城址を中心に、市役所、音楽センター、シティギャラリーなどが整備されていて、こざっぱりした街という印象。無駄遣いの産物という見方もあるようだけど。
両毛線で前橋へ。
立派なケヤキ並木だが、駅前からしばらくは廃れゆく街という感じさえする。前橋東急インにチェックイン。
休憩の後、夕食のため外出。雨もあがり、気持ちがいい。適当に歩き出したら人が急にぞろぞろ歩いていて、ついて行くと露天商が出ている。何も知らなかったのだが、ちょうど前橋七夕まつりなのだった。
ここの七夕まつりが有名なのは後でわかったことで、なんとなく商店街にまぎれ込んでしまったものだから、もうびっくり! 商店街は四方八方にのびているし、露天商の数だって500、いやフリーマーケットまで入れたら1000くらいあるかもしれない(っていい加減だけど)。人出もすごくて、前に進めないところもあった。
でも実をいうと、私には七夕よりも前橋の商店の看板や店の造りの意匠がおもしろくて、いちいち狂喜していた。だから、七夕の飾りがじゃまだーって。でもその七夕飾りも考えてみれば商店の意匠と通じるところがあるのだけれど。昭和30〜40年代の商店街がそのまま残っていて、東京なら浅草の雰囲気なんだけど、前橋の方がそれが凝縮されていてずっとおもしろい。
屋台の買い食いでもよかったのだけど、小さな韓国料理屋があったのでそこに入る。クッパ、ビビンパ、チゲ、どれもおいしく、満足。
全容が掴めていないから、まだまだ続く商店街という感じなのだが、明日もあるのだからと引き上げる。爆睡。
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