6:30起。風にあたりっぱなしでいると冷えるような……この夏いちばんの気持ちいい朝だろうか。晴。

掃除。

映画に行くのをぐずぐずしていたら、ラッキーなことにY本さんから演奏会のチケットをいただいて、急遽家人とオペラシティに出かけることになった。

母に時間が早いと来てもいないかもしれないことを伝える電話をするが、出てきたのは健さんで、2週間のタイ旅行話になってしまう。

早めに家を出て、都営新宿線で初台へ。初台は近くて便利だが、380円というのがねぇ(毎度の感想)。

53階の眺望レストランで食事。でも眺望などまるで関係ない、雰囲気も暗い席。そりゃ全部がそうとは思っていないが、これでは展望レストランという案内板は羊頭狗肉になってしまう。オペラシティはイメージとしては新しいのだけれど、古さを感じてしまうのはすでに築15年だからか(前回来た時はそこまで思わなかったのが)。時間までくまざわ書店をぶらぶらと。中規模店舗だが棚は充実している。

演奏会は、東京交響楽団の東京オペラシティシリーズ第57回で、指揮者にキリル・カラビッツを迎え、ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲 ニ調「バーゼル協奏曲」+J.S.バッハ:ピアノ(チェンバロ)協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052(このピアノ演奏はシモーネ・ディナースタインで、アンコールはシューマン:子供の情景から「異国より」)(休憩)+ショスタコーヴィチ:交響曲 第1番 ヘ短調 作品10という演目。

指揮者が若いから元気で、うれしくなるような演奏だったのに、私の隣の席の男性(私より少し上か)は寝てばかり。で、休憩時間はせっせとパズルを解いていた。他にも寝てる人がちらほら(2階席だから自分たちの下以外はほとんど見えてしまうのだ)。客席も2/3くらいしか埋まっていなくて、でも拍手は盛大だった。

終了後、1階の店を見学。木童(こどう)のショールームにあったソファに、家人が珍しく執心。でももちろんいきなり買えるような値段ではないのと、演奏会でリウマチの痛みが出たらしく、なんとなく不調になったと言うので、そのあとは何もせずに帰宅。
写真がボロくて、これだと椅子の良さがわからないのだけれど……。

 

母は18時頃やってきた。

★アリフィン・ベイ(Arifin Bey=インドネシアの国際政治学者)、2日死去、85歳。★鈴木重三(すずき・じゅうぞう=近世文芸美術研究家)、1日死去、91歳。

 

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少し片付けをしてからと思っていたが、布団の中でぐずぐずしていたらそんなには時間がなくなっていて、ネットで出かける先の場所を確かめただけで時間切れ。

新宿へ。食事をしてから小田急線で生田へ。20分ほど歩いて今給黎先生宅。もうそろそろ着くかなというところで曇ってきて、雨がパラ付いた?と空を2、3度仰ぐが、そこまでで、また回復。

先生の家へおじゃましたのは40何年かぶり。だからっていうのではないが、恋人に会いに行くような気分で(知らない町を歩いたってこともある)。着いて玄関先からの電話は、寅さんをやろうとしたのではなく、別姓の娘さん宅と入口が同じで、それはわかっていたのだが、門があるのに勝手に庭に入り込んでしまっていいのか躊躇したのだ。

87歳の先生は、とにかく元気で、話も澱むこともなく、私の方が危なっかしい時も。あんまり喜んでくれるので、数年前までの不義理が申し訳なくなった。思い出せば、ずいぶんいろいろなことを教えてくれていたのだと改めて思う。当時の私は、先生にとってはひねくれたちっとも可愛くない生徒だったと思うのだが(授業のことや叱られた話もしたのだが、覚えてなかった。そりゃそうか)。

あっという間に時間が過ぎ、予定をオーバーしておいとま(13:40~15:50)。おみやげにと、カツサンドとみかんをいただいた(仕事で同行できなかった家人の分まで)。ありがたいことである。

帰りはまた歩き。道が分かっているのでずっと近い印象。線路をまたいで反対側から生田駅に。そこから3駅先の新百合ヶ丘へ向かう。

写真2、3:生田駅のすぐ目の前の柿林。写真5:今だったら作るかな、と思われるような歩道橋。

川崎アートセンターで、パントマイム歴20年という久保田洋治さんの『そろそろ、ソロリ…』。すでに家人は来ていて、とってくれていた席に(H部さん夫妻も)。

パントマイムをこうしてまとめて見たのは初めてだ。昔の作品をなぞった父娘の(『うるさい子供』)が導入で、これはちょっと危ぶまれた(みる方の目が慣れていなかったということもある)が、あとは快調。おやじの会?の素人集団作品は単純なんだけど、その単純さがよかった。『エスカレーター』なんて、相当ガタのきた事故すら起きそうなエスカレーターにしか見えないんだけど、そこが受けてしまってたからね。

無声映画の体を張って見せる世界と同じだから、こういうのは馬鹿馬鹿しいくらいの方が楽しめるのさ、とわかったような感想でさっさとまとめかけていたら、長編?もどんどん面白くなってきて、とくに最後の『娘よ』は久保田さんらしい(というほど氏のことは知らないんでした)作品だった。最後まで観ると、なるほど、だから『うるさい子供』からはじめたんだ、と構成にも納得がいった。ただ下ネタものはやめた方がよかったような。

ウチにはカケラもない種類の久保田家パワーを、存分に味わって帰る(ついでながら、パントマイムはみている人間も百面相になるし、体まで動ごき出してしまうことを知る)。

夕食は、いただいたかつサンド。新宿に着いてスタバで飲み物をゲットし、ルミネエストの通路で食べておしまい。先生は、夕食代わりになんてならないわよと言っていたけれど、少食なのでこれでお腹いっぱいなのだな。安上がりだ(というかタダ)。

歩数13900。

★訃報 ウィリアム・ギブソン(William Gibson=米劇作家)、25日死去、94歳。

 

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