2009年 映画ベスト10

173本(日本映画66本、外国映画107本)の09年鑑賞数(内短篇6、DVD等は0)からの選出(明らかな旧作は除外した)。

結局ブログは去年も8月のはじめで挫折したまま(短評にして再挑戦という構想だけはあるのだが)。で、書き残しておかないと恐るべきスピードで記憶が薄れていく……。

なんで、今回は観た時の気分、つまりその時つけた★の評価を優先して、わりと機械的に選んでいる(10以外の作品は観た順)。評価を変えたくなったものもあるが、そんなことをやりだしたらキリがないのでね。どうせ目配せの行き届いたベスト10など選べないのだからいっそ潔く(にしてはうじうじしてるよなぁ)。

日本映画
1 ディア・ドクター(西川美和)
2 ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(根岸吉太郎)
3 重力ピエロ(森淳一)
4 少年メリケンサック(宮藤官九郎)
5 罪とか罰とか(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)
6 インスタント沼(三木聡)
7 誰も守ってくれない(君塚良一)
8 ヤッターマン(三池崇史)
9 禅 ZEN(高橋伴明)
10 沈まぬ太陽(若松節朗)

1は★★★★☆。2から5までが★★★★。6からは★★★☆。番外の★★★☆は『サマーウォーズ』(細田守)、『しんぼる』(松本人志)、『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』(佐藤信介)。★★★は『旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ』(マキノ雅彦)、『今度の日曜日に』(けんもち聡)、『劔岳 点の記』(木村大作)、『宮本武蔵 双剣に馳せる夢』(西久保瑞穂)、『色即ぜねれいしょん』(田口トモロヲ)、『ノーボーイズ、ノークライ』(キム・ヨンナム)、『湾岸ミッドナイト THE MOVIE』(室賀厚)、『クヒオ大佐』(吉田大八)、『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(片岡英子)、『サイドウェイズ』(チェリン・グラック)、『大洗にも星はふるなり』(福田雄一)、『ゼロの焦点』(犬童一心)
外国映画
1 愛を読むひと(スティーヴン・ダルドリー)
2 アバター(ジェームズ・キャメロン)
3 母なる証明(ポン・ジュノ)
4 レスラー(ダーレン・アロノフスキー)
5 チェイサー(ナ・ホンジン)
6 グラン・トリノ(クリント・イーストウッド)
7 チェンジリング(クリント・イーストウッド)
8 ダウト あるカトリック学校で(ジョン・パトリック・シャンリィ)
9 レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで(サム・メンデス)
10 ザ・バンク 堕ちた巨像(トム・テイクバ)

1から3は★★★★☆。4以下は★★★★。10にもれた★★★★は『ウォッチメン』(ザック・スナイダー)、『ワルキューレ』(ブライアン・シンガー)、『イングロリアス・バスターズ』(クエンティン・タランティーノ)、『私の中のあなた』(ニック・カサヴェテス)。★★★☆は『英国王給仕人に乾杯!』(イジー・メンツェル)、『ティンカー・ベル 日本語吹替版』(ブラッドリー・レイモンド)、『チェ 28歳の革命』(スティーブン・ソダーバーグ)、『チェ 39歳 別れの手紙』(スティーブン・ソダーバーグ)、『ディファイアンス』(エドワード・ズウィック)、『フロスト×ニクソン』(ロン・ハワード)、『スラムドッグ$ミリオネア』(ダニー・ボイル)、『コネクテッド』(ベニー・チャン)、『湖のほとりで』(アンドレア・モライヨーリ)、『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』(ウェイン・クラマー)、『ジェイン・オースティン 秘められた恋』(ジュリアン・ジャロルド)、『インフォーマント!』(スティーブン・ソダーバーグ)、『ジュリー&ジュリア』(ノーラ・エフロン)、『2012』(ローランド・エメリッヒ)

こうして選び出してみると、外国映画の方が★半個分(☆)評価が高くなってしまうようだ。世界を相手にしたらそれも致し方なしか(もっとも日本と世界を区別する垣根も次第になくなっていくだろうから、そのうち同じ土俵で評価することになるのかなぁ)。

2008年 映画ベスト10

181本(日本映画63本、外国映画118本)の08年鑑賞数(内短篇3、試写1、DVD等は0)からの選出(明かな旧作は除外した)。

本数は観ているものの、ブログに1本の感想も書いていない(書けなかった)ことでもわかるように、08年は07年以上に映画とはちゃんと向き合っていなかったため、ベスト10選びなどできるはずもなく、けど、それはそれ、といい加減に選んだのがこれ。

おまけの作品に至ってはさらに記憶が曖昧で(つまりベスト10も作品の良し悪ではなく、記憶により残ったという意味合いが強い。ま、もともとそんなものだけど)、何をどんなふうに感激したのか、気に入らなかったのかすっかりあやふやになっているが、それでもいいか、と記録しておくことにした(これでも数はかなり減らしたのだけどね)。

日本映画

1 人のセックスを笑うな(井口奈己) 
2 歩いても 歩いても(是枝裕和)
3 クライマーズ・ハイ(原田眞人)
4 スカイ・クロラ(押井守)
5 おくりびと(滝田洋二郎)
6 ぐるりのこと。(橋口亮輔)
7 青い鳥(中西健二)
8 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(若松孝二)
9 アフタースクール(内田けんじ)
10 落語娘(中原俊)

おまけ(観た順)。『うた魂♪』(田中誠)「タカダワタル的ゼロ』(白石晃司)『西の魔女が死んだ』(長崎俊一)『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0』(押井守)『純喫茶磯辺』(吉田恵輔)『崖の上のポニョ』(宮崎駿)『きみの友だち』(廣木隆一)『デトロイト・メタル・シティ(李闘士男)『アキレスと亀』(北野武)『コドモのコドモ(萩生田宏治)『容疑者xの献身』(西谷弘)『ブタがいた教室』(前田哲)

外国映画

1 つぐない(ジョー・ライト)
2 ヒトラーの贋札(ステファン・ルツォヴィッキー)
3 ダークナイト(クリストファー・ノーラン)
4 ノーカントリー(ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン)
5 ラスト・コーション(アン・リー)
6 BOY A(ジョン・クローリー)
7 クローバーフィールド HAKAISHA(マット・リーヴス)
8 イースタン・プロミス(デヴィッド・クローネンバーグ)
9 宮廷画家ゴヤは見た(ミロス・フォアマン)
10 ベティの小さな秘密(ジャン=ピエール・アメリス)

おまけ(観た順)。『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(ティム・バートン)『シルク』(フランソワ・ジラール)『やわらかい手』(サム・ガルバルスキ)『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』(バーバラ・リーボヴィッツ)『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(シェカール・カプール)『4ヶ月、3週と2日』(クリスティアン・ムンジウ)『王妃の紋章』(張藝謀)『ハンティング・パーティ』(リチャード・シェパード )『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』(アンドリュー・アダムソン)『幻影師 アイゼンハイム』(ニール・バーガー)『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』(サラ・ポーリー)『ハンコック』(ピーター・バーグ)『イントゥ・ザ・ワイルド』(ショーン・ペン)『LOOK』(アダム・リフキン )『アイアンマン』(ジョン・ファヴロー)『ブーリン家の姉妹』(ジャスティン・チャドウィック)『イーグル・アイ』(D・J・カルーソー)『かけひきは、恋のはじまり』(ジョージ・クルーニー)『ブロークン』(ショーン・エリス)『ワールド・オブ・ライズ』(リドリー・スコット)『ウォーリー』(アンドリュー・スタントン)

2007年 映画ベスト10

152本(日本映画66本、外国映画86本)の劇場鑑賞映画(GyaOで短いのを1本観ただけで、他にはDVDの類なども観ていない)からだからちょっと不満。去年はこの映画ブログも放り出しちゃったし、他のことでも低空飛行だったので仕方がないのだが……。でもこうやって並べてみると、なかなか素晴らしい映画が並んでいるではないか。不満なのは映画ではなく、自分の鑑賞態度なんだろう。

日本映画

1 それでもボクはやっていない(周防正行) 
2 キサラギ(佐藤祐市)
3 松ヶ根乱射事件(山下敦弘)
4 天然コケッコー(山下敦弘)
5 大日本人(松本人志)
6 しゃべれども しゃべれども(平山秀幸)
7 夕凪の街 桜の国(佐々部清)
8 転々(三木聡)
9 図鑑に載ってない虫(三木聡)
10 幸福な食卓(小松隆志)

おまけ(観た順)。『ユメ十夜』(松尾スズキ、他)『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司)『机のなかみ』(吉田恵輔)『アヒルと鴨とコインロッカー』(中村義洋)『包帯クラブ』(堤幸彦)『やじきた道中 てれすこ』(平山秀行)『クワイエットルームへようこそ』(松尾スズキ)『グミ・チョコレート・パイン』(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)

外国映画

1 パフューム ある人殺しの物語(トム・ティクヴァ)
2 ゾディアック(デヴィッド・フィンチャー)
3 バベル(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)
4 グッド・シェパード(ロバート・デ・ニーロ)
5 オール・ザ・キングスメン(スティーヴン・ザイリアン)
6 善き人のためのソナタ(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク)
7 レベル・サーティーン(マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル)
8 今宵、フィッツジェラルド劇場で(ロバート・アルトマン)
9 ボーン・アルティメイタム(ポール・グリーングラス)
10 デジャヴ(トニー・スコット)

おまけ(観た順)。『世界最速のインディアン』(ロジャー・ドナルドソン)『ドリームガールズ』(ビル・コンドン)『リトル・ミス・サンシャイン』(ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス)『ハンニバル・ライジング』(ピーター・ウェーバー)『ツォツィ』(ギャヴィン・フッド)『ダイ・ハード4.0』(レン・ワイズマン)『シッコ』(マイケル・ムーア)『ダーウィン・アワード』(フィン・タイラー)『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(ダニエル・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン)

2006年 映画ベスト10

やっとのことで、2006年の映画のベストテンを選んだ。去年は181本と、前年よりさらに沢山の映画を観ることができた(日本映画66本、外国映画175本)。これは学生時代の記録に迫る。昔は名画座まわりが主だから、ほとんど新作ばかりの去年は、我ながら驚嘆ものといっていい。

これだけ観ているとベストテン選びにはそう苦労しない。どころかはみ出してしまった作品とテンとの整合性をどうつけようかと別のところで苦労した。とはいえ(じゃなくて、だからか)順位はけっこういい加減。気分でいくらでも変わってしまいそうだ。

日本映画

1 虹の女神(熊澤尚人) 
2 花よりもなほ(是枝裕和)
3 ゆれる(西川美和)
4 DEATH NOTE デスノート 前編(金子修介)
5 初恋(塙幸成)
6 嫌われ松子の一生(中島哲也)
7 かもめ食堂(荻上直子)
8 間宮兄弟(森田芳光)
9 時をかける少女(細田守)
10 蟻の兵隊(池谷薫)

次点(観た順)。『狼少女』(深川栄洋)『博士の愛した数式』(小泉堯史)『あおげば尊し』(市川準)『ヨコハマメリー』(中村高寛)『ハチミツとクローバー』(高田雅博)『DEATH NOTE デスノート the Last name』(金子修介)『手紙』(生野慈朗)『パプリカ』(今敏)

外国映画

1 キング・コング(ピーター・ジャクソン)
2 グエムル -漢江(ハンガン)の怪物-(ポン・ジュノ)
3 ココシリ(ルー・チューアン)
4 トリスタンとイゾルデ(ケヴィン・レイノルズ)
5 記憶の棘(ジョナサン・グレイザー)
6 敬愛なるベートーヴェン(アニエスカ・ホランド )
7 プライドと偏見(ジョー・ライト)
8 イカとクジラ(ノア・バームバック)
9 ホテル・ルワンダ(テリー・ジョージ)
10 トゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン)

次点(観た順)。『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(ジョン・マッデン)『クラッシュ』(ポール・ハギス)『マンダレイ』(ラース・フォン・トリアー)『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(デヴィッド・クローネンバーグ)『美しき運命の傷痕』(ダニス・タノヴィッチ)『ブロークバック・マウンテン』(アン・リー)『アンダーワールド エボリューション』(レン・ワイズマン)『グッドナイト&グッドラック』(ジョージ・クルーニー)『太陽』(アレクサンドル・ソクーロフ)『スーパーマン リターンズ』(ブライアン・シンガー)『サンキュー・スモーキング』(ジェイソン・ライトマン)『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド)『トンマッコルへようこそ』(パク・クァンヒョン)『プラダを着た悪魔』(デヴィッド・フランケル)

『キング・コング』は2005年12月17日の公開(『狼少女』も12月3日公開か)だから正確には2005年のベストテンになるのかもしれないが、私は2006年の1月7日に観ているので入れておいた。あくまで2006年の鑑賞作品から、ということで。もっとも『空中庭園』『リトル・ダンサー』『息子のまなざし』のような明かな旧作(計10本)は除外した。