寝たのは1:40くらいだったろうか。5:00に目が覚める。民宿は靄の中だったが、6:00になって外を覗くと、富士山が7合目あたりから頂上までくっきり。もっともそれも30分くらいの間だけで、昨日と同じような天気になってしまう。
みんなは7:30の食事までバラバラに散歩に出たが、午後もここでのんびりする予定の私は、宿に残りベランダで映画のメモなどとっていた。睡眠時間は足らないはずなのにやたらすっきりしているのは、自然の中にいる気持ちよさだろう。
9:30からはIS知、S川氏のレポート。最後におまけで、元村長だったという宿の主人?に忍野村についての話を10分聞く。
12名が立ったあと、元村長に忍野の地図などをもらって、散策開始。ちょうど正午だ。
朝たっぷりだったので空腹感はないが、腹ごしらえは何処かでしておかなきゃと思っていたら、なんと200円の蕎麦があるではないか(「おもさいハウス」)。値段が値段だけに軽いが味はまずまず。菖蒲池の方をぐるっと回ったあと、またここに戻って焼きとうもろこしも買う(100)。これが甘くてめちゃくちゃうまい。
忍野八海は湧き水のあるところに普通に農家があって、それがなんとなく観光地になったという感じだ(本当のことは知らない)。整備はし尽くしされているが、素朴な部分も残っている。スケールも小さいのだが、それがかえって好ましく思える。
一通り見たあと、少し離れた出口池へ向かう。雨が少し降ってくる(1:15)。たった15分ほどのところにあるのに、こちらは誰もいない。池の後ろに小さな赤い鳥居があって、雨粒が波紋になった池との組み合わせが絵になっている。その横から地図にない細い道(山道)が続いていたので、入ってみた。
いつでも引き返せる単純な道とはいえ、林の中はあまりに静かだし、暗くて不安になる。少し道からはずれたら死体がころがっていても誰も気づきそうもないなどと、ひとりだからどうでもいいことばかり考えながら歩く。
引き返す踏ん切りがつかないでいたら歓声が聞こえてきて、テニスコートが現れた。視界も開けて、落差に気が抜ける。ずいぶん整備されているコートだ。さらに進むとまた別の敷地内にコート。こちらはクレーで、学生たちが合宿をしているようだ。しばらく試合を見ていたが、急に大粒の雨となった。
ここからは一応車道らしきものになるが、自分が何処にいるのかは不明。広い道に出て、大きなカーブを曲がり、やっと位置が確認できる。なんだ、ちっとも歩いてなどいやしない。そりゃそうか。時間ばかりかかる、のったらふらふら歩きだからね。
このあとも脇道に入ったり、釣り人を眺めたりと余裕で歩く。雨は途中で上がってしまう。無人販売所で有機栽培のきゅうりを購入(200)。帰りのバス停を確認して、再び忍野八海の中心に戻る。
入場料が安い(300)ので、榛の木林民俗資料館も見ることにする。茅葺き民家の3階にまで上がれて、中をじっくり見学できた。この民家と富士山が絶好の撮影ポイント(よく見かけるもの)なのだが、富士山が見えたにしても写す気はしない。いや、デジカメなんだから持っていたら写すか。カメラがないのは楽だが、被写体を発見するたびがっくりする。
湧き水をボトルに入れ、お土産を買い、早めにバス停へ。待っている人が誰もいないというのは不安だったが、3分遅れただけでちゃんとやって来た(16:48)。
が、往路同様いきなり渋滞に巻き込まれてしまう。疲れていたので2時間近く寝てしまうが、まだまだ渋滞のただ中だった。トイレが我慢できなくなった子供がいて、途中の小さな休憩所で止まったのだが(渋滞でトイレも混雑している。で、そこに駐車するのも大変)、便乗で次から次に降りる客が20人近くいて(食べ物を買いに行く客まで)、運転手もため息をついていた。これで30分近くはよけいな時間がかかったことになる。が不可解なのはそのトイレ休憩を申し出た人たちが、走り出して10分の相模湖で下りてしまったことだ。いやはや。
新宿西口には20:43着。1時間50分の遅れだ。食事をして帰宅。 |