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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。一応、最近のものについては映画の内容に触れている部分は青くしています。
なお2006年からは、この日記と同じ内容のブログ(http://blog.livedoor.jp/dechnologigy/)もあります。
日付

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■2006.3.31(金) 一段落
 

地図に直しが入るが、文字訂正だけという気の抜けるもの。こちらがおかしいと思っているところには何も言ってこない。うーむ。

3月は何だかんだと忙しかった。おかげで映画も10本のみ。って、ちょっとねー。それはともかく一段落だ。あとは名刺の印刷が少し残っているくらいか。土日はゆっくりしよう。

夜、テレビで『僕らの音楽』。あれあれ12時になっちゃったよ。


■2006.3.30(木) 法螺貝?騒音 Illustrator CS2
 

法螺貝のような音がずーっと響き渡っている。どうやらマンションの工事現場かららしいのだが……。何の音なんだ! 近くても、家を隔てているので何をしているのかは……それに実際そこに行くとなると一旦路地を出てからでないと……。

一月程前には揺れがひどくて何度か文句に行こうと思ったこともあったのだが、どうも見えない場所でのことというのは行動に移しにくい……。

庸ちゃんから返事。ずいぶんあっさりしたもので気が抜ける。まあ、しょうがないんだが。

庸ちゃんが作ったIllustratorのCSのデータをCS2で開いたら、フォントの幅が99.51%や100.29%になっていて、それが直せない。あれこれやっているうちに一度他のパーセントにしてから100%に戻すと直ることがわかった。何、これ?


■2006.3.29(水) 返事待ち 水疱瘡
 

庸ちゃんから返事が来ない! ハワイで遊び呆けているんだろーか。受信通知にしてはいるのだけれど、それでも何度もメールソフトを見てしまう。向こうはネットカフェかなんかで一日一度見るか見ないかだから、頻繁にやりとりするのはむずかしいとは思っていたけれど……ちょっと簡単に考えすぎてたよー。

それに、これはやっぱり庸ちゃん自身が直しをやるべきだった。帰ってきたら特訓してやろう! って、こんなこと書いたら、びびってもう日本には戻って来なかったりして。

保育園から電話で果太が水疱瘡らしい。家人が引き取り病院へ。予防接種はしているから軽いというが、月曜くらいまでは休む必要があるらしい。明日は次女が休み、金曜は真ちゃんと家人でバトンタッチというこの間もやった作戦でしのぐそうな。


■2006.3.28(火) レム死去
 

朝刊に、スタニスワフ・レム死去の記事。84歳。といっても11字×13行。死因も書いてない。老衰かや。SFの巨匠じゃ、この程度の扱いなんだ。

出力の引き取りで外出。通り道の桜が満開。

庸ちゃんの描いた地図の手直し(+彼のメールの返事)で手間取る。実際の手直しは今のところほとんど手を付けていないのだが、途中経過を知らないことや問い合わせをしたつもりなのに返事がなかったりで、いらぬところでの無駄な作業ばかりになっているのだ。


■2006.3.27(月) 虫がぞろぞろ
 

午前中は昨日の同窓会疲れか、だるい。慣れていないこと(特に人と会って話すのが)をしたからなんだろうけど。

風邪は抜けきってはいないのだが、気分はすこぶるいい。毎日甘夏(本当に食べたいのは夏みかん!)一個とリンゴ半個を食べているおかげかしらね。暖かで、虫がぞろぞろ。蟻も落ちた梅の花に行列を作っていた。

地図3点。原稿がひどいから時間ばかりかかる。っていつも同じこと言ってるが。


■2006.3.26(日) 映画『マンダレイ』 シャンテシネの椅子 小学校の同窓会
 

風邪は急によくなっていく感じ。

次女の自転車を借り、桜の木を数えつつ(意味ないんだけど)銀座へ。今日のコースで目にした桜約60本。

地下鉄で来ていた家人とシャンテシネ2で『マンダレイ』(Manderlay)。

予備知識は『ドッグヴィル』に続く三部作の二作目ということくらい。主演もニコール・キッドマンからブライス・ダラス・ハワード(ロン・ハワードの娘なのね)になっていたので、まさか同じグレースを引き継いでいるとは思いもしなかった。

地面に線引きされた空間で演じられるスタイルは同じだが、グレースの立場は前作からは大きく変わっている。最後にぶち切れたとはいえ、身をひそめていなければならず、しかも村人の慰め者にまで身を落とすことになる『ドッグヴィル』での彼女だが、ここでは父親(ウィレム・デフォー)の権力をちらつかせ、かつ自分の物差しで70年前になくなっていなければならないはずの「マンダレイ農場」の奴隷制度廃止に腐心する。ま、彼女のおせっかいな行動原理は変わっていないってことなんだが。

グレースの正義を振りかざして民主的な社会を作ろうとする姿には、どうしたって世界の警察官を自認するアメリカをイメージせざるをえない。グレースも理想実現のためには、法の番人になっての死刑執行も厭わないというわけだ。

ただ彼女には強烈なしっぺ返しが待っていた。マンダレイ農場の奴隷制度である「ママの法律」だが、作ったのが彼らの一人だったばかりでなく、全員の了解のもとに存在していたというのだ。黒人が鞭打たれるのを見て介入したグレースだが、自らが同じシーンを再現しなければならなくなるラストも、いかにもラース・フォン・トリアーらしい演出だ。

もっとも、父親に助け出される前作より、父親にも見捨てられ(正確には時間に遅れ)て逃げ出さざるをえなかった今回の方が、まだ後味としてはよかったのだから『ドッグヴィル』のすごさがわかるというものだ。人間の内面の問題からアメリカ批判というわかりやすいものになったこともあるのだろうが、今回グレース自身の内面に触れた、彼女が性的渇望にとりつかれるシーンは、実は私には意図するところがよくわからなかった。

そして、引き継がれた壁なし空間演出は、『ドッグヴィル』に比べてしまうとまったくといっていいほどいかされていなかった。見えないノブをまわして開くとドアのきしむ音がし、ドアや壁の存在はいやがおうにも意識せざるをえないのに、裏付けのための仕掛けがないのでは意味がない。

農園の女主人(ママ=ローレン・バコール)の邸宅は二階建てなので、そこから見下すという視点は加わったものの、レイプと普通の生活が間近で同時進行しているというような衝撃は今回ないからだ.。

そうはいっても、これでより次回作が待ち遠しくなったのも事実だ。

シャンテシネの椅子が変わっていた! 残念。背もたれが丸くなっているところが首にあたって快適だったのに。一番気にいってたのにー。あー残念。

母のところには15分ほど(帰りにものぞくがいなかった)。途中の画廊(昔の怪獣映画のポスターやフィギュアの展示)にも入って時間調整。あと始まる前にY叔母に電話。昨日携帯に入っていたのに気付かなかったのだ! 仕事はやめてしまうかもしれないような口ぶり。

パークホテルで小学校の同窓会(13:30〜17:30)。

25人くらい。例によってくじ引きの席で、移動するのも面倒だったので、顔もロクに見ていない人もいたんじゃないか……。ということで今回は主にN村さん、Hさん、W田くんと話す。


■2006.3.25(土) 映画『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』
 

暖かだが、風邪は横這い。

楽天地シネマ8-8で『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(Wallace & Gromit: The Curse of the Were-rabbit)。

『ウォレスとグルミット』シリーズは初見。粘土アニメ(昔とはやり方が違うのだろうけど)は出来がよく、さすがアカデミー賞荒らしにふさわしい。

特にグルミットのセリフなしの演技は、いつもなのかもしれないが最高だ。グルミットが、喋れないだけの人間という犬?なのは、これもウォレスの発明の成果なんだろうか。いままでの(短編らしい)ことを知らないので、初心者にはちとわかりにくい。

どこか抜けてるウォレス(でも発明家!?)をしっかり者のグルミットがホローするってことなんだろうけど、なにしろウォレスのウサギ改造計画自体がココロコントローラーで野菜嫌いにさせるという危険思想そのものだからね。悪意はなくても間抜けな発明家じゃあ、結局は悪役のマッドサイエンティストがいいところでないの。

テンポはいいし見せ場もあって楽しいのだけど、話の辻褄は適当に合わせてしまっている。巨大野菜コンテストの主催者でウォレスの愛の人になるレディ・トッティントンも、動物愛護精神くらいしかみるべきところがないから魅力に乏しいのよねー。

本屋のあと、違う映画を観た家人と会い食事。すぐ別々に。

帰って雑務。自転車修理(×。工具が足りず分解できないのだ)。掃除。蛍光灯取り換え。スイッチや襖の補修(というほどのもんではないわなー)。

夜、F叔母から電話。母のところにいくら電話をしても出ないという(一時間ほど前に電話したばかりなんだが?)。ついでではあったが、久しぶりに話すことができた。まあちゃんが肺炎で入院、自身は曾孫の面倒で大変らしい。

仕方ないので、母にも二度目の電話。もしかしたらうとうとしてたかしらねー、だって。狭い部屋で呼び出し音がわからないなんてことが……あるかもな。そろそろ本当に老人として認識しておかないといけないのだろうな。


■2006.3.24(金) 新聞調査電話 本『串刺し教授』(筒井康隆)
 

風邪悪化。気分が悪いまでにはなっていないが。

こんな日に限って朝日新聞の調査電話(もう4回目だ)。一人だし……。それに今日はいままでと違って内容にまで触れてきた。まともに答えた気がしない……。調子悪くてすンません。

20年くらい前に買って読んでいなかった筒井康隆の『串刺し教授』(新潮文庫)を読む。全17編。馬鹿笑いの度合いは少なかったが、これだけ違ったパターンの実験ができる力業にはほとほと感心する。


■2006.3.23(木) 鼻水
 

昼過ぎに仕事で出かけようとして、鼻水。打ち合わせに行く時にこれだからなー。ティッシュ取りに引き返す。14時すぎには咳まで出始める。またかよ。

長女から電話(家人と妹で、私は話していない)。また日本に来ているのだと。名古屋からで(今回は移動はないらしい)、日曜日にはもうスペインに帰るとのこと。


■2006.3.22(水) 楽しい仕事 祝WBC優勝
 

やっぱり風邪だ。でも今のところはどうってこともない。

仕事に悪戦苦闘。でも今日のは楽しい仕事なのだ。へへっ。

18時すぎから雨。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での優勝はめでたいし、選手はよく頑張ったとは思うけれど、ニュース番組までがはしゃいでしまってはねー。時間も割きすぎ。

だいたい韓国戦で負けたときのイチローはいただけなかった。「不愉快でした」(これはあんまりでしょ)とか「最大の屈辱の日」なんてねー。福岡ヤフードームでの「30年は日本に手は出せないなという勝ち方をしたい」というのが問題になったばかりなのに。

私としては、日本と韓国で決勝に進出してほしかったのだけど、そういう仕組みではないらしいのね。


■2006.3.21(火) 新しい会計ソフトへの移行
 

映画に行きたいが、やらなければならないことがたまっている。

請求書を作るには、新しい会計ソフトに完全に移行してしまった方がいいに決まっているので始めるが、案の定つまずいてばかり。夕方までかかる。あとは減価償却資産というところまでこぎつけるが、これは極端な話、次の決算書まで保留していても大丈夫なので、とたんにやる気が失せる。

夕方からは少しだけ自分のことを。夜はまた仕事。

どうやら、風邪の菌が果太経由でやってきた模様。喉があやしい。


■2006.3.20(月) 運動神経
 

昨日の風で梅は一気にみすぼらしくなってしまった。

果太は昨日の高熱(ぐったりしていたらしい)で、休み。15時すぎまでを真ちゃん、そのあとを家人が受け持つ相談が、昨日のうちに出来ていたらしい。昼間は知らないが、夕方からの果太はめちゃ元気。

気が弱いし、言葉は遅いし、病気王だし、と低評価の果太だが、運動神経だけはいい。肩車をすれば肩の上で立ち上がってしまうし、走るのだって速い。今日も一人遊びでソファーから座布団にダイビングしていた。板の間に顔をぶつけるのではないかと、見ている方が心配で、座布団をそっとソファーに近づけてしまった。この運動神経は真ちゃん譲り。ウチはどんくさいのばかりが揃ってるからねー。


■2006.3.19(日) 映画『力道山』『プリティ・ヘレン』
 

雨は朝であがる。また強風。新宿へ。

テアトル新宿で『力道山』。

なによりまずソル・ギョングの映画だった。力道山になりきるために体重を30kg近くも増やしたというのにも驚くが、プロレスシーンを自ら演じ、日本語まで喋っての大熱演。さすがにセリフは少々危なっかしいところもあるのだが、このことはかえって朝鮮人である力道山の立場を際だたせていた。

ただ伝記映画というには脚色部分が多く、日本でヒーローになった朝鮮人物語にしてしまったのは一面すぎるだろう。力道山の闇の部分は、朝鮮人であることも含めて公然の秘密だったのだから、当時の情報が多少なりとも頭に残っている人間にとっては物足りないものがある。

調べてみると「日本プロレス協会」の会長は児玉誉士夫で、副会長は東声会会長町井久之と山口組三代目田岡一雄である。映画では裏社会の顔役は藤竜也にまとめて、話のわかる男としてごまかしてしまっている。もう40年以上も前のことだし、ましてや韓国映画なのだから、手加減無用でやってほしかった。

力道山の妻になる中谷美紀についても相当手を入れていて、もしかするとこっちはすべてがでっち上げかもしれない。このことを単純に悪いというつもりはないのだが、力道山という有名な実在の人物を題材にしてのことだから、どうしても気にならざるをえないのだ。ということは相撲下積み時代の財布盗難事件も……というように、ただのエピソードとしてでなく、すべてがゲスの勘ぐりの対象になってしまうわけね。私の視点がゴシップ的で下品なだけなんでしょうけど。

敗戦の傷の癒えていない日本人にとって、西洋人をうち負かす力道山が国民的ヒーローだったというくだりには、なるほどなーと感心してしまった。自分が子供だった当時はまだそういう空気が流れていたのだなと。

遠藤幸吉、豊登などの懐かしい名前も出てくる(そのあとのプロレスのことはまったく知らないのだけど)。実際の記憶にはない街頭テレビも。でも、昔の新橋にキムラヤはなかったんではねーの。

シネマミラノで『プリティ・ヘレン』(Raising Helen)。

仕事も順調でシングルライフを満喫していたヘレン(ケイト・ハドソン)だが、姉夫婦の交通事故で残された三人の子供を世話する羽目になる。実は彼女にはもう一人の姉がいて、そのジェニー(ジョーン・キューザック)は二人の子持ちで現在妊娠中。

設定はよくあるパターンだが、死んだ姉が何故経験豊かなジェニーでなくヘレンに子供達(これが15、10、5歳という組み合わせ。ひゃあ)を託したのかという謎解きが加わっているのがミソ。

神父さん(ジョン・コーベット)との恋もちょっぴり入るが、あとはごく普通の展開。ヘンなおふざけもないし、しごく真面目。でもそれがこの映画ではよかった。

15歳のオードリー(ヘイデン・パネッティーア)が不良?のボーイフレンドとモーテルにしけ込んだ時の対処法は、あなたを愛しているからと愛情を盾にとっての強行手段で、これをヘレンは嫌われたくないからとジェニーに押しつけてしまう。こんな場面に私が関わり合いをもつことがあるとは思えないけれど、なるほど、この強硬手段は正解なのかもね。

紀伊國屋書店に1時間半ほど。梁石日のサイン会に出くわす。ごく普通のじいさん。写真を撮っていたら、もう時間オーバーになるので〆切にすると、店員が連絡に来ていた。盛況だった模様。

強風で倒れたためか、自転車のチェーンが外れてしまったようだ。カバーがかかっているとこういう時は不便だ

■2006.3.18(土) 映画『エミリー・ローズ』『イーオン・フラックス』
 

今週は不調(高熱と咳?)の果太。昨日は次女が休みだったが、今日は真ちゃん共々出勤なので、また家人が面倒をみることに。

掃除あとは、仕事。Macのファイルの整理も並行して進める。これもやりたくないことなのだが、DTP関連のデータが2カ所に分かれていてはやっかいなだけなのだ。DTPに関しては縮小中でもあり、かなりのデータが不要なはずで、これが整理できれば使いやすくなるのはわかっているのだが……。

夕方から一人で錦糸町へ。

楽天地シネマ8-4で『エミリー・ローズ』(The Exorcism of Emily Rose)。

予告の見せ方はホラー映画だが、大真面目な裁判劇。ポスターは「この映画はホラーではない、実話である」なんだけど、でもこれだって、だから怖いよ、とホラー好きに訴えかけたのね。

作りもののホラー映像がないわけではない。が、それは死んだエミリー(ジェニファー・カーペンター)が体験したであろう現象として描かれる程度なので、やりすぎという感じはない。むしろ、そのことがかえって恐怖感を増幅させている。

筋は単純だ。エミリーの死因は病気なのか、それとも悪魔のせいなのか。つまり悪魔払いをしたムーア神父(トム・ウィルキンソン)の過失致死罪が問われるというわけだ。

神父があくまでキリスト教に基づいた解釈で語るのは当然としても、映画全体の雰囲気をそうさせているのは、自らを不可知論者と言う野心家の女性弁護士エリン・ブルナー(ローラ・リニー)に、悪魔の手が迫るかのようなシーンが入るからだ。これは果たしてよかったのかどうか。

対するイーサン・トマス検事(キャンベル・スコット)だが、終始科学的立場で被告を追いつめながら、信仰心があることを付け加えることを忘れないのは、本音なのか陪審員に対する配慮なのか。無神論者の私としては、この三者の図式はすっきりしないが、悪魔の存在否定は、神の存在否定につながってしまうからということもあるのだろう。 

それでも双方共かなり踏み込んだ議論になっていて、ここは見応えがある。が有罪が決定したあとに、刑期が終了したことにしてはどうかという申し出があっさり通ってしまうのには驚いた。エミリー(の家族を含めて)と神父の信頼関係があったればこそで、それは納得できるのだが、あんまりすんなりなので、今までの論争は何だったのだとつい愚痴ってしまいそうになった。まあ、結局心の問題にまでは裁判も立ち入れないということになるのだろうか。

エミリーが残した手紙は、悪魔の存在を身を持って知らしめるという興味深いものだが、ここは私にはさらに理解不能な話でした。

大急ぎで食事をし、楽天地シネマ8-8で『イーオン・フラックス』(Aeon Flux)。

2011年、人類は新種のウィルスにより死滅寸前となるが、開発されたワクチンで生き残った者が、2415年には汚染から隔離された城塞都市で理想郷を築いていた。

んで、この400年にちゃんと謎があるのね。なんでもワクチンのせいで不妊になってしまったらしいのだけど、それをクローン技術でごまかしていると。で、そのために謎の失踪事件が頻発していて……。

手垢のついた不老不死テーマだが、それ以前に、世代交代の仕組みに多少無理があるような感じがないでもない。それと、ウリのアクションシーンが、SFの味付けだって悪くはないのに、緊迫感に欠けるせいか不発のままだった。

体制側では兄弟の争い、反政府組織(これももう少し描き込んでくれないと)側でもイーオンと仲間の戦士が暗殺命令をめぐって意見がわれるのだが、肝心な見せ場で、敵対関係にある人物が妙に物わかりがよくなってしまうところがいくつかあるのは拍子抜けでしかない。けど、クローンばかりの世界ってこういう感じなのかも。ってこれはイヤミだけどさ。映画全体に精気がないんだもの。

カリン・クサマは、日系の女性監督だそうだが、せっかくのヒロインものを生かし切れなかったようだ。シャーリーズ・セロンも及第点止まり。ふがいない男どもは論外。

映画は21時近くに終わるが、このあとの回もあるのだ。土曜だから? 20時台から始まる映画が他にもあるので、この時間帯に来ることも選択肢に入れておこう。LIVINもまだやっていて、22時まで開いていると掲示してある。が、この人出で採算が合うのか心配だ

■2006.3.17(金) 脳虚血?
 

気温はあがるが強風。いや暴風だな。梅が散っちゃうよー。空調のリモコンだと室内21℃で、机の上の温度計は16℃。2mでこれだけの差がある?

妹から電話。Y叔母の記憶が一時なくなって大騒ぎだったらしい。脳虚血状態になったのではないかという話(その前に徘徊もしていたようなことも)。今はもう問題ないのだが、明日一応検査をするとのこと。


■2006.3.16(木) ウイルス検索
 

PCのメールソフトShurikenが不調? 原因もそれが起きた手順も特定できないのだが、整理のためにファイルを移動したあと、フォルダの中からごっそり消えてしまったり、件名は表示されていても中身が見えないものなど……。まいったなー。 

今年になってから、迷惑メールの数もうなぎ登りなものだから、もしや……。Shurikenはウイルスに強いはずだし、メールに関してはレンタルサーバーで駆除してもらっているのだが、ネット上での感染もあるというし、だんだん心配になってくる。

というわけで、ネットのウイルス検索を試みる。結果、総検索数454646、感染ファイル数0。一安心だ。でも2時間半もかかったよ。それにShuriken問題は解決してないんじゃ……。

家人がソフトの座談会で外出(18:00〜21:50)。12000円をせしめて戻ってくる。


■2006.3.15(水) 梅満開 地図作製
 

梅がほぼ満開。びっしり咲いているところなど薄気味悪いくらい。

地図書き(仕事)で、けっこうな時間をつぶす。

地図に関しては一通りのことは経験したつもでいたが、JRの線路の地下部分の表記で悩む。まあこんなものかというのはできたのだが、他の人がやったものを見てみたい。

あとはいつものことだが、下書きに時間がかかった。指示原稿がいい加減だからよけいだ。運悪く所在地が地図帳の一番角にあり、4頁を行き来しなければならなかったこともある。結局Web上のものを加工して下絵にした(これなら欲しいところが中心にはなるが、でも地図帳も必要だったのだ)のだが、画面上で訂正するよりは打ち出して手書きで修正した方が早かった。つい途中までやってしまったがな。


■2006.3.14(火) F歯科 耐震偽装罰則
 

昨日、果太の相手だった家人は振替出勤。私の歯科医の時間には戻ってくれる。

F歯科(15:00〜15:20)。定期清掃。2120円。

夕刊に耐震偽装の罰則を大幅に強化するという記事。設計だけで懲役1年、着工したら懲役3年とあるが、え、強化してそれだけ? 殺人未遂のようなものなのに?


■2006.3.13(月) 会計ソフト 本『皆月』
 

果太、熱。ものすごく元気でも、熱があっては保育園には連れて行けないのだと。預かる側としては、まあ、そうか。でも困る(私の実害は少ないが)。

会計ソフトをインストール。今月はこんなことをやっている暇などないのだが。少しでも早く進めておかないと、二重入力が増えてしまうから、はなはだ面白くないことになる。

花村萬月『皆月』読了。ありゃりゃ、これも失踪小説だ。もっとも主人公にとって、妻の失踪は途中でどうでもよくなってしまうのだけど。


■2006.3.12(日) 映画『ホテル・ルワンダ』『シリアナ』
 

家人と新宿へ出かける。

新宿武蔵野館2で『ホテル・ルワンダ』(Hotel Rwanda)。

1994年のルワンダ大虐殺事件は、新聞の斜め読みで記憶にかすかに残っている程度。そんな私にはこの映画は強烈すぎた。いつものように予備知識なしで観たものだから、いきなり現場に送り込まれたようなもので、うろたえるばかりだった。

とはいえ、多数派のフツ族と少数派のツチ族による3年間続いた内戦がようやく終息し和平協定が結ばれようとしていた、というような状況説明に抜かりがあるわけではない。首都キガリにある高級ホテルという特殊性もあって、そのあたりは実にわかりやすくなっている。

和平協定の言葉とはうらはらに、ラジオからはツチ族非難の過激なアジ演説が繰り返され、行く先々ではさぐるような目線を浴びせられる。主人公のポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)自身はフツ族だが、妻のタチアナ(ソフィー・オコネドー)はツチ族だから心穏やかではいられない。

そして、惨劇はすぐにやってくる。この先の展開は娯楽映画顔負けの面白さで、って不謹慎なんだけど、でもそう。次々おこる難問から、有能な支配人のポールは、培ってきた人脈やホテルが初期段階では安全地帯として機能していたことなどを利用して、切り抜けていく。この地で有能であるには、賄賂も欠かせなければ物資調達には特殊なルートも必要で、ポールは、貶めて描いてはいないが、つまりはそういう人間でもある。

政府軍、民兵、国連の平和維持軍、ジャーナリストに人道支援組織、それにホテルのヨーロッパ資本など、それぞれの立場が脚本に巧みに織り交ぜられている。ポールは虐殺のフィルムが世界に流れることで支援の手が差し伸べられるのを期待するが、決死で撮影してきた当人(ホアキン・フェニックス)ですら「世界の人々はあの映像を見て怖いねと言うだけでディナーを続ける」と思っているのだ。

タチアナの兄夫婦の捜索(もっともこれには事件の始まる伏線がある)やタチアナに対するポールの対し方など、個人的には少し過剰に思えるのだが、ポールはごく普通の人間であって、結果として英雄になったことがこういうシーンでもうかがえるようになっている。

煽動され踊らされる民兵、隣人が敵と化す民族抹殺。その底知れぬ怖さと原因を考えないではいられない。

ラパウザで食事をするのにぴったりの空き時間。というか、何が何でもタダ券なんだけど。

新宿東急で『シリアナ』(Syriana)。

はてなダイアリーには、「『シリアナ』とは、CIAが実際に使ってると言われる、イラン、イラク、シリアの三国がひとつの国家になるという事態を想定した架空の国のコードネーム」とある。

映画は、CIA諜報員のボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)、エネルギーアナリストのブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)、弁護士ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)、さらにパキスタン人の出稼ぎ青年ワシーム(マザール・ムニール)の話が複雑に絡まって進行する。

だから前半はかなり苦痛。そして最後になってもこの4人の話は、関連性はあるにしても娯楽作のようにすっきり一つにまとまるわけではない。もちろんある結末に向かって、なるほどそうだったのかと収束してはいくのだが、あとで一緒に観た家人から細部について質問されても、一つとしてまともに答えられないありさま。

ただ、この一筋縄ではいかないわかりにくさは現実そのものか(弁解でしかないよなー)。黒幕のような存在も登場するが、というよりそれぞれが属するグループの利権や思惑が、4人を動かし、あるいは動くことになる。むしろ4人に絞ったのは、多少なりともわかりやすくした結果かとも思えてくる。

ワシームが自爆テロリストへの道をたどる話だけはすんなり理解できる。他の3人は一応アメリカ人で、立場がまるで違うこともあるが、この中では別の話のようにみえる。貧困からイスラム原理主義に取り込まれていく部分は、イスラム神学校(ここではテロリスト養成学校でもある)もからんでいるから誤解を生みそうだが、彼らの心情を一面とはいえアメリカ映画が代弁しているのは画期的だろう。そしてなによりワシームの純粋さが、世俗にまみれた他の3人に比べ、比較するのはおかしいのだが、際だって見えるのだ。

ワシームの行動は、もとはといえばCIAのボブが狙っていた王子が、中国へ利権をまわしたことで生じた失業によるというのも皮肉だ。アメリカのメジャー支配から脱しようとする王子に、ワシームの存在は考えられないだろう。そしてその王子も父親から見放され、命まで失うことになる。

偵察衛星で王子を追い殺害する部分はショックだが、いかにも映画的で、ここまで本当にするだろうかという疑問が残る。傀儡政権が約束されたあとでのことだし。王子の車の列に脇から突入するボブの行動も? いくら白旗を振ったってあれじゃ撃たれて当然と思うが。

冒頭の武器商人暗殺がテロまがいなのもどうか? もっと他にいくらでもやり方はありそうなのに。元CIA職員の暴露本がネタにしては、意外と杜撰な感じがして、作り手の腰がすわっていない印象を受けた。

ブライアンが暗殺場所から一人歩いて去ってしまうのも問題(こんなことが許される?)。で、家族のもとに帰るのだけど、これは甘すぎるし蛇足。でもないのかな、最後のワシームの自爆テロと対比されるわけだから。結局何もわかっていないで足を突っ込んでいただけのアメリカ人と理解すればいいのかも。

弁護士のベネットに触れられなかったが、ジェフリー・ライトがよかった。

家人とは別れ(今日は珍しくここまで一緒)西口へ。ヨドバシ、ビックカメラをうろつき、毎年のように新しいのにしなければ、と言っていた会計ソフトを購入。

帰りがけに、散髪。


■2006.3.11(土) 映画『ナルニア国物語』『サイレン』
 

映画を2週間観ていないので禁断症状が……。禁断症状って何だぁ。地下鉄で池袋へ。

池袋東急で『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』(The Chronicles of Narnia:The Lion, The Witch and the Wardrobe)日本語版。

ファンタジーには抵抗があるのだが、それはおいといても、ナルニアの世界には飛び込めなかった。衣装ダンスの中を抜けると、という馬鹿らしい導入は意外にもすんなりだったのに。中身はすべてがお子様仕様。私向きじゃないだけなんでしょうが。

白い魔女(ティルダ・スウィントン)の冷酷ぶりはなかなかなのだが、だからといって100年もの間冬の世界に閉じ込められていたという重さは伝わってこない。雪のナルニアだって十分美しいしね。

すべてが予言通りというのもなんだかなー。ペベンシー家の4人の子供が来ただけで獅子の姿をした真の王アスランが帰還してくれたって……(ここらへんの展開ははやすぎ)。

獅子アスランは美しく、荘厳ですらある。が、アスランの身代わりの死と復活が、イエスの十字架による贖罪と復活になぞらえてあるのだとしたらうっとおしい。そういえば、いちいち「アダムの息子、イヴの娘」とか言ってたな。サンタクロースまで出てくるし。

白い魔女との戦争は案外つまらない。一つは最初に書いたように、何故白い魔女に100年も支配されているのかが不明なため、戦意が高揚しないこと。また、どんな傷も治る薬を持っていたり、アスランの復活も予言通りなら何でもありだなーと思ってしまうこともあるのだけれど、戦闘シーンそのものが綺麗事すぎるせいもある。

この戦いは、国を二分するだけあって異形の獣たちも多く登場するのだが、彼らを伏線として前もって使っているのであればまだしも、ほとんどが単純な見せ方で終わってしまっているのはもったいない。

そんなこんなだし、巻頭に描かれるドイツによるイギリス空襲シーンが頭に残っているから、ナルニアのことに一生懸命になってる場合じゃないでしょう、と言いたくなってしまうのだ。対ヒトラーの圧政にも対比させているのだろう(これは原作のメッセージ?)が、箪笥の中では戦えたとしても、現実には押しつぶされてしまいそうだ。

まあ、まだ7巻中の1巻。ということで(そのわりには完結してしまったような話だったが)次回以降に期待かな。けなしてしまったが、子供映画としてなら上出来なのかも。

時間が少ししかないのでラーメン屋に飛び込むけれど順番待ちで、ならってんで時間待ちなしの松屋で豚丼をかっくらう。

テアトルダイヤで『サイレン』。

ホラーは当たりが少ないけど、これもダメだなー。堤幸彦(監督)は初めてだが、特別のものは感じられなかった。

あと、さっきデータを調べててびくりしたんだけど、この作品って「音の恐怖にこだわった新感覚サウンド・サイコ・スリラー」だったのね。ちっとも気が付きませんで。他にもせまりくる異形の目線がフラッシュで挿入されるシステム=「幻視」を映画表現に最大限活用とか書いてあったけど、さっぱりだ。私、何にも体感してない。

結局、恐怖の正体はそういうものではないということがわかってないのだと思う。最後のどんでん返しも、だましでしかないし、これだけじゃあまりにひどい。いくらでも説明が付けられるからねー。

あ、でもそうすると、29年前の事件は霞んじゃうし(それは別にしても、あのちぎれた手帳も謎になってないぞ)、島民がゾンビそのものだったのは主人公(市川由衣)の心象なんだとしたら、笑っちゃうよ。

そういえば、始まる前に『トリック2』の予告があって、この方が上出来。

母と妹に甥(健さんは先に帰ったとのこと)が来ているので、連絡を入れ、真っ直ぐ帰宅(古本屋に10分)。21時まで騒音大会。

長女から仕事依頼のメールが入っていた。実はこれ、すでに断ったつもりでいたもの。家人に言うと、欧米人はダメなものはダメとはっきり書かないと……って長女は欧米人かや? それはともかく、依頼しておきながら本人はこれから出かけますみたいな内容。これも家人の解説によると週末はバレンシアに遊びに行くって言ってた、と。えー。


■2006.3.10(金) 勉強会 本『日本人はなぜ日本を愛せないのか』
 

雨。んで寒い。

勉強会で高田馬場へ。地下鉄で今日のテキストである『日本人はなぜ日本を愛せないのか』(鈴木孝夫)を読み終わる。なんでやることがこうギリギリなんだ!

明かりのない会場の前になにやら人だかり。キャンセルの連絡があって職員が帰ってしまい中に入れないのだと(二重予約になっていたらしい)。ということは、今までも私たちのためだけに職員が待機していることもあったのか……。

はじめは今日はもう無理だと言われたらしいが、ねばると(そりゃそうだ、鈴木孝夫先生もいらしてるんだし)、近所で飲んでいる別の職員を差し向けてもらえることになった。

30分遅れでの開始(19:30−21:00)。鈴木先生人気で28人も集まる盛況ぶり。

日本(人)は素晴らしいというのと、このままではいけないというのは明らかに矛盾してはいるのだが……うーん、難しい(本は非常に平明に書かれています)。


■2006.3.9(木) 弁護士(なの?)
 

昨日が暖かすぎたので、寒く感じるのか仕事場でトロが甘えっぱなし。昨日はブラッシングで抜け毛がすごかったのに、今日はほとんど出ない。なんてよくできてるんだ。

電話をかけてくる気のないK藤法律事務所。根比べしているわけにもいかないので電話する。やっと当人(Y野弁護士)が出てくるが、すみませんでもなし……。「債権の有無・金額の調査にご協力頂きたく、お願いいたします」というのは、知らせろという意味らしい。これについてはさすがに謝っていたが、こんな曖昧な文章を書いていて法律事務所がまわっていくんだろうか。

「債権がある場合は、手書きでいいのでファクスを……」「請求書はすでに送付してあります」「なにぶん書類が多いので……金額がわかれば」「○○円です」「そうですか、では、わかりました」

なんじゃ、そりゃ。


■2006.3.8(水) 掲示板荒らし 馬鹿法律事務所
 

気温がぐーんと上がる。仕事場はひんやりだけど、外はぽかぽかだ。梅の花も半分は咲く。17時近くまで暖房いらず。

1月末から回文の掲示板が荒らされだして、その都度削除していたのだが、だんだんエスカレートして悪質な書き込みは増えるばかり。閉鎖するか新しい掲示板を用意するしかないと思っていたが、昨日は悪質な書き込みばかりになっていて、いままでのものは全部消されてしまっていた。

ということは、掲示板のパスワードを解析されてしまったのだろうか? それともサーバーの中にまで入り込んで来れるとか? もうこうなるとお手上げで、とりあえずリンクを切ることにした。

書き込みも少しなら、アダルトサイトへの誘導という気もするが、30、40という件数となると(本文のURLの数はいくつになるんだろう)、時間も相当かかるから、機械的にやっているとしか思えない。単なる嫌がらせか愉快犯にしても、こんなに人気のないサイトを狙うとはねー。

私が書き込んだものはともかく、数が少ないとはいえ、好意で書き残していってくれたものが消えてしまったのは残念としか……。もっと早く手を打つべきだった。申し訳ない。くっそー。頭にくる。けど、反撃できない。

これも昨日のことだが、D社のことについて、K藤法律事務所というところから「受認通知」なるものが届いた。「会社整理ないしは破産申立を検討しております」とある。ということは、まだ倒産したわけではないのか。

それはともかく、文面が「債権の有無・金額の調査にご協力頂きたく、お願いいたします。草々」で終わっている。何だこれは。追って連絡するでもなし、どうしろというのだ。

気になるので電話すると、「担当者は3時半に戻る」という。夕方電話。「実は担当は別の者(でも文書では連名になっている)で、今日は地方に出ているので明日電話させる」と。今日、待ってもかかってこないので電話すると、「5時すぎにならないと戻らない」。爆発しそうになるが、「では、電話をお願いします」。

でも、かかってこないよ。どうなってんだ、この法律事務所。


■2006.3.7(火) 確定申告 続・小坂文部科学相失言問題
 

バタバタと仕事をし、午後税務署へ。

昔の申告相談方式だと時間がかかりすぎるのか、40人ほどが机に座り税務署員が適当に質問に答えるという場所が設けられていた。整理員(アルバイト)の説明が悪く、案内された席で待っていれば来てくれるのかと思っていたが、こちらで税務署員を捕まえないといけないのだった。私のように聞きたいところが少しであればこれでもいいのだろうけど、まわりを見渡した感じでは大変そうな人ばかり……。

それにこれだと不公平が生じる。例えば3〜5人を一まとめで対応させ(これを担当できる税務署員の数分作る)、あとは最近のトイレの順番待ちのようにさせるべきではないだろうか。

提出の列も15人以上が並んでいて、3人で受付ているのだが、ここでもそこそこ時間がかかった。結局全部で1時間近く。やー、でも終わった。へへっ。喜んでる場合じゃないんだ、税金を払わにゃー。

昨日の小坂憲次文部科学相の発言がネットでも取り上げられている。「配慮を欠き反省し」たってもうダメさ。大臣の資格なし。

この恥さらしニュースはどんどん流すべき(なので私も書いている)だが、今日ネットにあったスポーツ報知の記事は何だ!(以下一部抜粋)。最初の段落の「しまったしまった」のことを言ってるのではありませんゾ)

最終演技者のスルツカヤ選手が転倒して荒川選手の金メダルが決まった時の感想だった。それは日本で応援していた多くの人も抱いたであろう素直な感情だ。胸の内に納めてさえおけば何の問題もない。しかし2月28日夜に荒川選手が、文科省大臣室を訪れた際の懇談で思わず漏らしてしまったしまった。

本音とは言え公の場で現役閣僚が得意気に言い放ったとあっては話は別。世界から眉をひそめられる不謹慎な発言だ。荒川選手もとまどったのだろう、この感想に対しリアクションはなかったという。

多くの人も抱いたであろう素直な感情。胸の中に収めておけば何の問題もない。……これを書いた記者も小坂文部科学相と同レベル。わかってない。最低だ。どうにかしないと。


■2006.3.6(月) 梅開花 小坂文部科学相の失言
 

梅の花が咲く。9つほど。

土日と、映画を観ていないし、一度しか外出していないから、休んだ気がしない。だからか、だるい。

申告の件でいくつか電話。そのあともいろいろやって、夜には一応プリントアウトまでこぎつける。医療費の明細など、電子申告のためなのか、ネットからの記入だと事細かなことまで要求されるので、かえって面倒な部分もある(昨年はこういうところが必要なかったので気付かなかったが)。住民税の部分は、自信がないので税務署に出向いて記入することにする。

テレビのニュースで、小坂憲次文部科学相が、荒川静香選手を前に「(スルツカヤ選手が)こけた時は喜びました」と発言しているではないか。こういう人物が大臣なのだから、泣けてくる。


■2006.3.5(日) 本『夜の果てまで』(森田隆二) 申告書未完成
 

夜中に森田隆二『夜の果てまで』(角川文庫)を読み終える。2日前に書いた胸騒ぎ小説とは、これ。内容にも圧倒されたが、最後にきて、その構成にまで目を見張ることになるとは。ま、それについては佐藤正午の見事な解説にゆずるとして。

その佐藤正午の失踪小説『ジャンプ』は、ドキドキ感は読後。こちらは最後には解放されるから、ドキドキ感は読んでいる間ということになるんだけど、あー、でも、そうでもないや。まいったなー。

昨日にも増して暖かだ。家のまわりを掃除。

午前中は、家人のPCにスキャナのドライバをインストールするのに付き合う。インターネットからダウンロードして展開のつもりが、うまくいかない。あまりに簡単なことなので、家人に相談されても本気ではなかった(横でスキャニングするネガのセットなどをしていた)のだが、どうしてもダメなので(何故だ!)CDからに。

午後は、また申告書作り。去年も国税庁のネットでやって、資料さえあれば手書きの手間が省けて簡単と思っていたのだが……。

克明に書くのは面倒だし、恥なのでカット。事例にないものは独断というわけにもいかないし。結局よくわからないので夕方錦糸町へ行き、解説本(ついでに経理の本も)を買ってくる。何やってんだろ、今頃。でもそこにも本当に欲しい情報はなかった。

行きがけには、ついでにブックオフにも寄り、初めて不要本を売ってみた。16冊で370円。買い取り不可と言われたものが他に6冊。予想通りの低い評価額。でも、まあこれくらいでないと採算は合わないんだろうなー。

テルミナの中古カメラ屋で、ぴったりのレンズキャップを見つける。疵だらけだが同じPENTAX(気にしちゃいないんだが)。すぐ落としてしまいそうだけど、無いと不便だしね(200)。


■2006.3.4(土) 決算書作成
 

やっと春らしい天気。なのに仕事場に閉じこもって申告書の作成。

決算書はなんとかスムーズに進むが、印刷をする段になって今使っているプリンタのドライバが入っていないことに気付く。会計ソフトがとんでもなく古いため、XPを使っているPCには移植していないのだ。で、この古いPCで使っていたプリンタは去年甥にあげてしまったのだった。

CD-ROMは壊れたままだし、トラブルを避けるため最低限のソフト(ほとんど会計ソフトのみで使用していた)しか入れていないので、ドライバはFDでしか入れられない? てんで、新しい方のPCで分割ダウンロードし、それをFD経由で持ってくることを思いつく。が、途中までやり出して、いや、私程度の知識でやるには外してしまったインターネットを接続し直した方が、手っ取り早いし確実だということに……。

……とまあ、いつものように馬鹿らしくも無駄な時間がすぎ……申告書は明日ってことに……。ふんがー。


■2006.3.3(金) 胸騒ぎ小説
 

すでに日差しは、春を感じさせるものがある。でもたよりない天気だし、やっぱり寒い。じじいだ。

メダカが餌によく食らいつくようになったし、梅がもう少しで咲きそう。

ある小説のせいで、今週はずーっと胸騒ぎ状態。なんだか妙にリアルで、風景や主人公の下宿やラーメン屋、田町のアパートなどが、はっきりとイメージできてしまうのだ。

就職試験などという私にはまるで無縁だったものまで、自分が受けているような気分になっているので落ち着かない。私が主人公に似ているというのなら、それもわかるんだけどね。

なんといっても、この内容にでしょう。一気に読んでしまったらどんなにすっきりすることか。でも、それもできない。


■2006.3.2(木) 連敗中
 

雨。最近よく降るなー。春が近いってこと? それにしてはさみぃ。

今日はみっちり仕事しました。でもないか。昔と比べたらあきまへんで。昔は仕事の合間にメシ食って寝てたからねー。映画なんてとんでもありまっせーん、だった。

碁の師匠、U井さんから10日ぶりのメール。出したつもりでいたとのこと……。実はこのパターンのミスは私の方が多いので、こういうことがあってくれるのはありがたかったりするのだ。

でも、ただでさえスローペースの碁が……。早くハンデなしの、そう、師匠でなく、碁敵といえるまでになりたいのものなんである。って……連敗中。1年で1、2回の勝負だから連敗はこたえるのな。1年中負けてるってことだから……。

長女の友人のY部嬢来る。で、夕食はすき焼き。なにしろY部嬢は、日々食ブログなど綴っているくらいの食通。てーことで、家人も困ってすき焼きでごまかしたんでしょーな。


■2006.3.1(水) 並?
 

雨なので、果太を保育園に連れて行く。今日は靴を履かせていたので、途中で一旦降ろせた。いや、がんばれるんだが、降ろすと楽。へへ。

果太はよく話すようになったが、単語数は10個くらいで、文章も作れない。ニャンニャンは、ばあばは……と、助詞どまりだ。どうしてもお喋りだった長女と比較してしまう(子供を比較してはいけないな)のだが、並なんだろうか。次女の記憶がないのも並だったから?

同じことを何度も言うからうるさいったら。トロも果太には閉口している様子。


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