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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。
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2005.11.30(水) 11月は新着アップできず

 

このところ少しだが忙しい。新着アップの予定だったが、時間が取れない。夜になってやっと手をつけだすが、エクセルのデータに不備がいくつか見つかって、その修正で終わってしまった(というか、まだあるのだよ)。

ヘンな客が来た。近所のFさんの紹介。いい人そうなんだけど、馬鹿丁寧。ちょっと度が越していて、かつ関係ないことまで延々と喋っていった。で、一番不可解なのが、自分が何者なのか名乗らなかったこと。印刷屋さんなんですかと聞くと、いやそういうわけではなくて、いろいろなことをちょこちょことやっているんです、って。はぁ。

Fさんと一緒に入口まで来たんだけど、一人じゃ来られなかった? 謎。


2005.11.29(火)

 

室外で18℃もあるのに、震えている私。なんで?

刷り込まれているし、思い当たることも多々あるから地球温暖化に違いないと思ってしまうが、欧州では寒波というから、そんな簡単なものではないのかも。


2005.11.28(月) 保守契約解除

 

一週間前に大塚商会にコピー機の保守契約解除の申し出をしたのに、それっきりで連絡がない。文句の電話を入れてやったら、すっとんで来た。確かに営業マンにとってはありがたくない話だけど、こういうことこそきっちりやってもらいたい。

リソグラフで紙詰まり。修理依頼。ドラムは全面的な調整が必要(2週間かかるという)なため、一旦もどって代替品をもってきてくれる。そろそろあちこちの部品の交換時期にきていると言って新製品を薦められる。そりゃ、そうでしょうとも。

『芋虫』を再読。なんの発見もなし。興味本位だけで読むからこうなんだろうけど。映画とはやっぱり印象がずいぶん違う。


2005.11.27(日) 映画『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』『乱歩地獄』

 

新宿武蔵野館3で『フォー・ブラザーズ 狼たちの誓い』(Four brothers)。

この4人兄弟は、エブリンという人徳ある女性に育てられた血のつながりもなければ肌の色も違う元悪ガキ。食料品店でエブリンが強盗に殺されたことで久しぶりに再開した彼らだが、彼女の死に不審を抱き、警察はあてにならないと自分たちではじめ、復讐に至る。

しかし、まあ、なんて乱暴な映画なんだ。デトロイト市警など汚職の温床と言い切って勝手のし放題。正義のためなら暴力も殺人も正当防衛の一言で。やむにやまれぬなどという感情とはまるで無縁ときている。昔ならともかく、今この映画は受け入れがたいと思うが、それともなるほどアメリカなんだと納得するかだ。

娯楽作と割り切れない原因は設定にもある。エブリンの思い出が何度も繰り返されるが、一体4人は彼女から何を学んだのだろう。暴力には暴力でいいのなら、何故彼女のような女性を登場させたのか。唯一頭を使ったのは悪玉を罠にはめたことくらいだが、最後は当然のように「処刑」である。ここまでの流れを考えたら、他の方法なんてあり得ないのだけどさ。

ジュンク堂で新刊書2冊購入。別の映画を観た家人と食事。また別になってブックオフで時間調整。

テアトル新宿で『乱歩地獄』。

『火星の運河』『鏡地獄』『芋虫』『蟲』からなるオムニバス映画。監督はそれぞれ違うが、浅野忠信は全部に出演している。耽美的な映像表現で江戸川乱歩の世界を楽しめばいいのだろうけど、案外退屈だった。中では『蟲』が一番のデキか。でも、どうでもいいよ、という感じ。

このところ毎週イチョウ報告を書いているが、新宿もまだまだだ。うっすらと色づきはじめた程度。今日も暖かだったからね


2005.11.26(土) 休みに仕事?

 

仕事。食事と休憩にブックオフ。掃除。仕事。食事。仕事。こう書くと仕事漬けみたいだが、捜し物時間の多いこと。家人は学生時代の友達二人に会いに千葉へ(そのあと映画)。

夜、妹が仕事を取りに来てくれる。リンゴのお土産も。


2005.11.24(木) 映画『ティム・バートンのコープスブライド』

 

Aさんの車がメダカのいる発砲スチロールに接触。箱は壊れたが、メダカは無事。

17時過ぎに新宿へ。新宿東急で『ティム・バートンのコープスブライド』(Tim Burton's Corpse Bride)。

造形や色使いは素晴らしいの一言、ミュージカルシーンも堪能できるストップモーションアニメの傑作なんだけど、話の方は幽霊と結婚というアイディアだけで、あとはひねりもなにもないのがちょっと不満。骨犬が可愛いかったな。あと、コープスブライドはヘレナ・ボナム・カーター似。

平日の映画行きは明日で終わってしまうからだけど……だからってそうまでして観に行くこともないような……。

帰ってからソフトのインストール。7本(以上)の統合パッケージなので一時間近くかかってしまう。


2005.11.23(水)

 

勤労感謝の日。今日は仕事(月、火も忙しかった)とあきらめていたが、急に木場シネマズに行くことを思い立つ。

家人と自転車で開演10分前に着くが、窓口が混雑していて列が進まない。前の方で時間が迫っている映画については配慮しているようだったのでそのまま並んでいたが、途中で劇場の人が整理しているところへ来ても、要領を得ない説明だったのでやめることにした。

前にも書いたが、ここの発券システムは最悪で、今日だって普通に券だけを買うのであれば、十分間に合うはずなんだが。何だ、一時間無駄にしてしまった(郵便局に行かなければならない用は、ヨーカドーで済んでしまったんだけど)。今日は何でこんなに混んでるんだろう。

帰って仕事。映画なんか観ている場合じゃなかったかも。

夕食は家人と森下の「牛角」へ。体重を減らそうと思っているのにね。


2005.11.21(月)

 

仕事場でじっとしていると寒い。いやな季節になったもんだ。って、今や夏の方が苦手だからなー。季節に合わせて日本列島を縦断していく計画はもう二十年以上も前からあるんだが……。


2005.11.20(日) 映画『Jの悲劇』 「生の芸術 アール・ブリュット」展

 

自転車で銀座へ。 何日か前の新聞に、黄色くなった外苑のイチョウ並木の写真が載ったが、銀座は先週とそれほど大きくは変わっていない。

シャンテシネ3で『Jの悲劇』(Enduring Love)。

単なるストーカー話なんだが、カメラが心の振幅を代弁しているかのような動きをする。事件の発端になる気球事故から一気に心臓をわしづかみされた気分になるのは、多分そのせいだ。

主人公のジョー(ダニエル・クレイグ)は大学教授で、恋愛も理屈で考えているようなところがあるのだが、異常者であるジェッド「(リス・エヴァンス)の前には知性なんてまるで役に立たない。彼のいらだちを楽しむという意地悪な見方もできそうだが、不気味さの方に引きずられてしまった。途中、少しもたつくというのにね。

一応解決のラストなのだが、途中どちらが異常者なのかわからなくなりそうな怖さもあった。観ている観客はともかく、ジョーは同棲している恋人(サマンサ・モートン)にも見放されてしまうくらいで、証拠でも見つからなければ途方にくれるしかなかったろう。というか、そこらあたりをさらに掘り下げてもよかったのではないか。

新橋へ。母と地下鉄の家人と日比谷通りでマラソンをちらっと見る。まだ10キロ過ぎだから、ただの応援のみ。マラソンは見ていると、誰ということではなく、全員を応援したくなる。

「徳寿」で食事。調子はもう悪くないのだが、一応カルビクッパで我慢。だけど、食べ残しはいやなので、結局焼き肉にも手を伸ばすことに。リウマチ足痛の家人は先に帰るというので、母と「ハウス オブ シセイドウ」まで歩く。

「生の芸術 アール・ブリュット」展は、ただただ驚くばかり。その精神世界は知るよしもないが、ここまで精魂傾け(と当人たちは思っていない?)て表現せざるを得なかったものの正体が知りたくなる。いや、知らないままでいた方がいいのかな。

母が大声で「あんたが小さいときに書いていたものに似てるよねぇ」と何度も言うので閉口した。私にはこんな緻密な頭も技術もありませんって。粗雑なあんたの子だよ、私は。

ついでに本や昔のCFを何本も見る。長居してしまったぞ。

母とは別れて、古本屋経由で帰る。


2005.11.19(土) 映画『イン・ハー・シューズ』

 

掃除。仕事。

16:30過ぎに家人と錦糸町へ出る。楽天地で食事と映画。

楽天地シネマ8-8で『イン・ハー・シューズ』(In Her Shoes)。

仕事は出来るが男運から見放された姉(トニ・コレット)と、その逆で、自信があるのは美貌のみという妹(キャメロン・ディアス)の話。

恋人になりそうだった姉の男と妹が寝てしまうという、かなりあぶない出だしから、死んだと思っていた祖母(シャーリー・マクレーン)がいることがわかり新しい世界が開けていく。

よくできた脚本と思うが、映画にするには原作(もちろん未読)にあるものをもう少し整理した方がよかったような。両親と祖母の複雑な関係も、姉妹の設定がそもそも極端なので作りすぎという感じがしてしまうのだ。

老人ホームにいる教授に苦手な本読みの指導を妹が受けるシーンは短いのだが、心に残る。けれど、それを結婚式の演出にまで持ってこられると、ひねくれものの私にはうっとうしい。

ヨドバシで電話機と複合機の説明を受ける。


2005.11.18(金) 眠る 勉強会

 

トロがうるさい(いつも)し朝の餌もやったが、11時間近くは眠ったろうか。なのにまだ眠い。

勉強会のため高田馬場へ。鶴見俊輔ゼミに出入りしていたというY部さんのレポートで『アメノウズメ伝』。


2005.11.17(木) 病気一家

 

昨夜は22時と2時に、突然吐き気と下痢が襲ってきた。特に2時にきた吐き気は猛烈で、それまではぐっすり眠れていたものだから、ちょっと不意をつかれた感じ。

次女も帰宅途中に同じようになったという。土曜日になった家人のは下血もしばらく続いたのでなんともいえないが、これだって食中りじゃなくて原因は同じかもしれない。

先行組の果太は熱だけだが、真ちゃんも軽いけど似たようなものだったというし。果太以外は熱も鼻も咳も出ていないのだけど、全部ウィルスみたいなものだったのではないかと疑いたくなる。

夜、仕事場にいるときまで、とんでもなく元気だったんだけどなー。立っていられないほどのあの気分の悪さを思い出すと、ぞっとする。

回文がまた出来た。頭痛はするし、お腹もまだシクシクするっていうのにね。

通夜で挨拶ができなかったから、とアコちゃんから電話。私に気をつかっても仕方ないし、お互い様なのに、なんて丁寧で義理堅いんだろ。


2005.11.16(水) 震える

 

寒くなる、と言うけどそんなでもない。体もだんだん慣れてきている。といいつつ、震えてたりして。はは。これは毎年のことだけど。震え体質? 犬だって寒さに強いとかいうけど、震えてたりするよね。あれだな。そういえば、若者だった昔は犬のようによく鼻の頭に汗をかいたが、そういうことはなくなった。これは歳と関係が?

『清水ミチコの顔マネ塾』読む。


2005.11.15(火) 太る

 

先週、風呂に入るとき急に太ったことを実感したが、実際昨日は喪服のチョッキがきつくて、パンパンで醜いほどだった。笑えます。

ここ二年ほど、夏に太って冬元に戻るというパターンだったが、今回はこのままでは戻らない気がする。

なんとかしなくては。容姿はどうでも、体が重くなるのは困る。太ると大食らいになって食費がかかりそうだし、行動半径が小さくなりそうな気がするんだよね。

回文メルマガ発行。今月もそろそろ用意しなくては、と思っていたが、夕刊をみていたら出来てしまったので。


2005.11.14(月) 通夜

 

果太×。土曜の夜からの熱(39.5℃)で休みにしたが、元気で熱も保育園に行く時間にはなくなっていた。でも休みの連絡はしてしまったし、家人もそのつもりで仕事を休みにしてしまったからなー。

18時すぎに仕事場を出て、家人と高円寺へ。平安祭典で、とらじいの通夜。89歳なのにびっくりするくらい若々しくてきれいな顔をしていた。昭ちゃんと久しぶりに話。父が来ていたのを帰ってから聞かされて知る。都合のいいものしか見えないのだとしたら、いい目なんだ。最近いろんなものが見えにくくて困っていたんだが。今年は葬式ばっかりだ。


2005.11.13(日) 映画『灯台守の恋』『世界』

 

廃品回収はやっている時間がなく、古新聞に雑誌のみ。段ボールは来月に持ち越しだ。

自転車で銀座へ。いい天気。寒くなったとはいえ半袖でも大丈夫で、昭和通りのイチョウもほとんど色づいていない。少し寒いくらいの方が頭もしゃんとしてくれる(希望も入ってる)から、ずーっとこのままでいてほしいけど、異常気象といっても寒くなるんでしょうね。やだなー。

シャンテシネ2で『灯台守の恋』(L'equipier)。

背景となる灯台やそれをとりまく自然が、厳しくも美しい。ブルターニュ地方の辺境にあるウエッサン島の特別な状況や、灯台が当時は手動式であったこと、よそ者のアントワーヌ(グレゴリ・デランジェール)がアルジェリア戦争の帰還兵であることなど、細かな部分も単なる状況説明では終わらせていない。

そして、この映画には恋の秘密が描かれている。イヴォン(フィリップ・トレトン)の妻マベ(サンドリーヌ・ボネール)と恋に落ちるアントワーヌは、まだ互いによく知りもしないうちにもう惹かれあってしまうのだ。

白石一郎の『花つつじ』という小説にも同じような二人が登場するが、そのあまりの激しさは説明不能なのだ。互いのうちにそういう感情が生まれるのは当然あり得るとしても、そのことを互いにわかり合うというのは、多分に作者の願望があるのではないかと思うが、まあ、それはどうでもいいか。

この映画ではイヴォンの存在も大きい。ただ、子供の出来ないイヴォンがアントワーヌに妻を妊娠させることを願ったというのは、うがちすぎだろう。イヴォンもそれなりに苦しんだに違いないのだ。アントワーヌが身を引いてくれたからこそ、子供に愛情を注げたのだと思うが、解釈は自由にすればいいのかもしれない。

銀座テアトルシネマで『世界』(世界)。

北京にある世界公園(人気観光スポットだそうだが、それにしてはあまり混雑した感じがない)を舞台に、そこでダンサーとして働くタオを中心に、若者たちの心の軌跡が描かれる。

実は、予告編を観てこの設定のメッセージ性に期待してしまったのだが、どこにでもあるような話が語られるだけのなんとも退屈な作品だった。「世界」など、どこに行っても何も変わらないのだとでもいいたいのだとしたら、あまりに芸がなさすぎる。

早めに帰宅。家人は、今日も体調が戻らず。

夜、仕事。妹からファクス。とらじいが死んじゃった。


2005.11.12(土) 映画『ヴェニスの商人』『親切なクムジャさん』『8月のクリスマス』

 

家人と新宿へ。

タイムズスクエアで『ヴェニスの商人』(The Merchant of Venice)。

大昔に民藝の舞台を観たが、席が前から5番目だったことと、米倉斉加年や樫山文枝が出ていたくらいの記憶しかない。けれどシャイロックは、ずーっと強欲な金貸しというイメージがあった。あるいは、このシャイロック像は観劇の感想ではなく、一般常識として私の中にあったのかもしれない。

私は資本主義が嫌い(それにしてはやっていることは……)だから、金貸しだって当然唾棄すべきもので、まだしもアントーニオ(ジェレミー・アイアンズ)の方がマシと考えるが、映画を観ているかぎりでは、シャイロック(アル・パチーノ)の言い分が正しいとしか思えない。

セリフ回しからみて映画は原作に忠実そうだ。だから当然例のあの屁理屈というかごまかしまやかし弁論で逆転判決となるのだが、財産を取り上げるだけでなく、改宗までしろというのだから、ひどいというよりはあきれるほかない。

1ポンドの肉は決してそれ以上でも以下であってもダメで、また血を流してはいけないというのだが、肉はシャイロックが取るのではなく、負債を返せなかったアントーニオがこの条件を守って差し出さなくてはいけないのではないか、と言い返してやりたくなる。

得意満面のポーシャ(リン・コリンズ)や、こんなことで法が守られたと浮かれているバッサーニオ(ジョセフ・ファインズ)、そしてヴェニスの住人たちもどうかと思うが、シェイクスピアの時代の意識はこんなものだったのだろう。

食事をしてジュンク堂へ。家人とはそこで別れる。

シネマスクエアとうきゅうで『親切なクムジャさん』。

面白かったが、気になるとことが多々ある映画だ。

無実の罪で20歳から13年の刑に服したクムジャ(イ・ヨンエ)の復讐劇。 彼女は復讐の為に「親切な」クムジャさんになるわけだが、そしてもちろんその人脈を活かした復讐が執り行われるのだが、実はこれにあまり説得力がないのだ。

中でもどうかと思うのが、犯人の妻になるクムジャさんに親切にされた囚人だが、いくらこのあとにさらに手の混んだ復讐劇が待っているにしても、ずいぶんまだるっこしいし、妻になるのだってかなり難しいだろう。服役中に面倒をみてくれた牧師に、刑期を終えたとたん冷淡になる(つまり「親切」でなくなる)のだって、意味がわからない。これは牧師を利用する話にしなければ。

被害者の遺族に復讐の場を提供するという展開には度肝を抜かれる。ブラック・コメディとして楽しめばいいのかもしれないが、頭の整理がつかないうちに映画は終わってしまった。いや、終わってもこれは整理がつかないんであります。

レイトショーまでは食事をしても時間がたっぷりあるので古本屋へ。けど、3軒も回っていてはねー。早足で引き返す。

新宿武蔵野館2で『8月のクリスマス』。

難病の恋物語なんて陳腐としかいえない設定だが、なるほどリメイクしたくなる作品だと感心し感動もした。

本家の韓国版が1999年の作品で、きっとそうは古びていないと思うのだけど、となると何故それをわざわざリメイクしたかということが気になるのだが、それは観ていないから何も言えない。

というわけで、比べる楽しみはあとのお楽しみで、今は気になった部分だけ……。主人公は写真屋で、これはなかなかうまいところに目を付けたとは思うのだが、急に連絡が付かなくなってしまうのは少し無理がある。予想できることなのだから前もって何らかの方法を考えておくべきだし、写真の出来上がりを待っている客の為に連絡先くらい家族が気を利かして書くのが普通だろう。店の隣の人が事情を知らないというのも、普段の付き合いの悪さを露呈していないだろうか。日常を淡々と描く作品なのだから、これは減点と思う。

終電一本前で帰ったら、家人が食中り(多分)。私は嫌いだから食べていないが、昼のホタテか?


2005.11.7(月)

 

果太×(すっかり元気なのに)だが、運良く次女が休みの日。

今日もいい陽気。夏の恰好でも平気なのはともかく、11月というのにこれでいいんだろうか。

必要があって「教えて!goo」に登録。そこで得意分野を聞かれて困ってしまった。この分類だと私の得意分野はないのだ(って何だったらいいのかわからないのだが)。

森園みるく(原作:村崎百郎)『フィータス−人間未満』を読む。


2005.11.6(日) 

 

曇り。掃除に仕事。自分の時間が出来たのは夕方の5時になってから。もう暗いし雨も降ってるし……。今日はもうおしまいだー。

吉川英一『年収360万円から資産1億3000万円を築く法 たった3年でサラリーマンが億万長者になれる!』を読んだ。よーするに、株で儲けて、でも株は不安定で危ないからアパート経営をすべし。で、銀行から金を借りるのはサラリーマンでいる方が何かと便利だよという話。私にはもう銀行はお金は貸してくれないだろうなー。あと、大手プレハブメーカーの30年一括借り上げなんてもったいなさ過ぎるということも書いてあったが、これも私には関係ない知識でした。


2005.11.5(土) 映画『ドミノ』『ブラザーズ・グリム』『惑星大怪獣ネガドン』

 

錦糸町へ。楽天地シネマ8- 5で『ドミノ』(Domino)。

ドミノ(キーラ・ナイトレイ)はローレンス・ハーヴェイの娘なんだそうで、つまりこれは本当の話とか。それにしては事件の部分はかなり込み入っていて複雑。映画の作り方(構成も複雑なら映像も若者?向き)もあるが、それは「ほとんど(だったか)実話」だからで、相当作っているとみた。

鮮烈で過酷な人生を生きたドミノだが、画面を遊びすぎたせいか、そういう側面は伝わりにくい。事件のパズル解きに神経を使い果たしてしまって、ぐったりだ。

食事をしたら、福引きの券をくれたので、29日のと合わせて3回やる。100円×2と500円の金券が当たる。その時は何も考えなかったが、これってはずれが100円? 私がみんな当たるはずないからさ。だとすると500円ごとの福引きだから、かなりの出血サービスだが……。

池袋へ。東池袋から都電に沿って(道が迷路のようで、とても沿ってはいけない。ここらへんは忘れられたような商店街が残っている)春日通りに抜け、古本屋をのぞきながら、池袋東急へ。

『ブラザーズ・グリム』(The Brothers Grimm)は、CGに独特の感覚はあるものの、何が言いたいのかさっぱり見えてこない映画。

有名になる前のグリム兄弟(マット・デイモンとヒース・レジャー)という設定だが、二人はすでに除霊師として人気が高かった。が、それはインチキトリックで各地の村人を騙しては賞金を稼いでいたのだ、と話はかなり自在に創ってある。

映画が始まってすぐ、このインチキはあっさり暴露してしまうのだが、これで迷信の時代におさらばするのかというと、いやなに中身はまったくの魔物話。

呪いや魔物の存在を認めた上で魔物(鏡の女王)退治をするわけだから、魔物を否定していない弟が眠り姫の王子様になるところは納得なのだが、眠り姫役はどうしてか現実主義者の兄にもキスしてしまう。そういえば兄弟の幼児体験もわざわざ巻頭に入れる意味があったのかどうか疑問だし、ドイツを占領しているフランス軍の立場も微妙。

そういうことはおかまいなしに、適当にグリム童話を散りばめて、テリー・ギリアムが自分の趣味で創ってしまった。ってことはないと思うけど、まあそんな感じ。すべてが理路整然としていればいいってもんじゃないんだけどさ。

食事をすませ、ジュンク堂で時間調節し、テアトル池袋に行くが、読みが甘かった。15分前なのにすでに立ち見で、8階で切符を買ったあとの待ちの列が1階まで続いていた。降りてまたのぼって……。

上映時間が25分だから立ち見でもかまわないと思う客が多いからか通路もぎっしりで、これだけの立ち見状態は、いつ経験したか思い出せない。

舞台挨拶(今日は監督の粟津順にアニメ評論家の氷川竜介、イラストレーターの開田裕治)があるからかもしれないが、本編は25分なんだから、レイトショーでも2回は上映してもよかったのではないか。というか、これほど盛況になるとは誰も予想していなかったのかも(朝日新聞の記事のおかげもある?)。

あるいは、800円じゃなくて500円とか300円にして大々的に宣伝したら、昼でもかなり集客できたのではないだろうか。そのくらいの実験はしてほしかった。もっともテアトル池袋じゃ場所が悪いから、テアトルダイヤに移してフリの客狙いで。ダメかなぁ。

『惑星大怪獣ネガドン』は、SF好きにとってはたまらない作品だ。一人コツコツ2年がかりCGは、そう聞いた時点で頭が下がるし、事実細部を見ているだけでワクワクする。

昭和百年という設定が笑ってしまう。火星を地球化する計画が進んでいる科学技術があるのに、登場するのはレトロな町並みや小道具なのだ。巨大ロボットの電話?に通話中の文字がでるし、そこにかけている方のダイヤル式の黒電話機には「長電話はやめましよう」とあったりする。なるほど(何がなるほどだか)、それで昭和百年なのね。

話はもう少し工夫できたようにも思うし、いろいろなところに突っ込みを入れたくなるが、なんせ相手は一人コツコツ作品だからなー。ネガドンは怪獣というよりはメカっぽく、ミロク試作機二号にも個人的にはそれほどそそられなかったが、とにかくこの作者の情熱に、劇場も拍手の嵐で熱くなっていた。

いや、今日は暑いくらいだった(大げさ)。夜になっても寒くないなー、と思いながら帰宅


2005.11.4(金) 三週連続の客

 

果太保育園休み。

ブックリブックスにまた客。いや、またって悪い意味で言ってるのではなく、今までまったく来客などなかったのに三週続けてだから、びっくりしちゃってさ。

今度の人はサイトに書いてあるとおり電話をくれて、午後早くに引き取りに来た。近くなのかと思ったがそうではないという。通勤(通学)の通り道ということもあるかもしれない。Googleの検索に引っかかったとのことだ。根ほり葉ほり聞きたかったが、そうもいかないよね。


2005.11.3(木) 映画『女は男の未来だ』『キャプテン・ウルフ』

 

果太の右頬が腫れている。もしかして、おたふく風邪か。まったく病気の王様!

家人と新宿へ出る。新宿武蔵野館3で『女は男の未来だ』。

ダメ男の甘ったれた映画で、女の方もそれを助長しているだけのよう。よくこんなのを平気で創るよなー、と思ってしまう。ところが、そう思う一方で、単純に否定できない、つまりそういう要素の大いにある自分がそこにみてとれるから、複雑になる。

映画はストーリーが散文的なまま、逸脱し、終わる。どこで終わってもいい内容なのだけど、最後の付け足しのようなエピソードはなんだろう。

韓国映画をよく見るようになって、近しさを感じることが多かったが、この作品では逆に、違いを印象付けられた。口のきき方や会話、議論に、理解しにくいところが沢山あったのだが、このズレは韓国映画だからなのか、それともそれが映画の主題の一つなのかはわからなかった。

家人とは食事をして分かれる。

新宿東急で『キャプテン・ウルフ』日本語吹き替え版(The Pacifier)。

マッチョなアクションスターのヴィン・ディーゼルが子供のお守りというのは、昔シュワルツネッガーでもあったが、発想が安直。しかも二番煎じ(もっとだったり)。シュワちゃんのはすでに記憶にないが、これはもろディズニー映画で、すべてがお子様向き。

ま、それは別に構わないのだが、話が雑なのは困る。見ないでもよかった。

そうだ。そんなことより、アメリカでは子供がお菓子を食べながらベッドで眠ろうとするのは普通なのか! お菓子ではなくても相当ヘンな気がするが……。

本を探して、紀伊國屋(ここは映画の前)、有隣堂、ジュンク堂とまわるが、品切れ(書原の新宿PePe店はなくなっていた)。紀伊國屋に比べても圧倒的にジュンク堂の方が本の種類が多い。前から気分的には感じていたことだが、特定の本を探してみて、その違いが歴然としているのには驚いた。

平凡社ライブラリーにあるはずのはあきらめ、著作集にも入っているのでそれを買い求める。5145円。Amazonの中古を探せばすむことなのだが、今からだと遅くなるし、それに著作集の方がおまけもあるし、と何故か本の出費には寛容な私なのであった。


2005.11.2(水) 歯の掃除

 

果太×。しょうがないやっちゃー。熱は37.5℃程度なんだが保育園には預けられない……。

F歯科医(15:00〜15:45)。7分待ち。掃除だけなのに意外に時間がかかる。フッ素も塗る。あれ、フッ素って体に良くないと昔言ってたような? 1640円。


2005.11.1(火)

 

果太×。

本がたまりすぎ。だんだん身動きとれなくなってきた。で、新着の入力。あー、進まない。

岡崎いずみ『あの素晴らしい日ペンの美子ちゃんをもう一度』を読む。


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