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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。
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■2005.2.27(日) 湯河原、小田原

 

やはり。朝起きたら雪が積もっていて銀世界。でもすでに快晴で、日差しも強くどんどん溶けていく。宿の人が5年ぶりの雪ではないかと言っていた。部屋の露天風呂(浴槽が置いてあるだけのものなのだ)は朝は使えず(! 結局入らなかった)普通の風呂に。

宿から五所神社に抜け、千歳川に沿って海岸に出る。来たときと違う道を通ってしまったので、安いみかんは買いそびれてしまう(買わなくてもゴロゴロ落ちてるんだが)。

真鶴までてくてく歩く。海が気持ちいい。海岸にも出る。JRで小田原へ。ゆっくり商店街から小田原城へ。早めに切り上げたつもりだったが、家に着いたら20時近かった。

くたくた。思ったほどは苦ではなかったが、重い三脚を抱えて行ったからなー。咳も完全に止まっていないのに、鼻水まで出てくる。


■2005.2.26(土) 湯河原温泉

 

掃除してから出発したので、10:45になっていた。家人と地下鉄を乗り継ぎ、代々木上原からは小田急に(急ぐ理由もないので一番安いコースにする)。本厚木あたりから雪が舞い始め、かなり激しくなるが小田原に着いたらやんでいて、ほっとする。

なにしろ今回はすべてが家人まかせ。断固絶対晴天予報(言い切られてしまってはねー)だから、傘なしで家を出てしまったのだ。緊急出費は仕方ないけど、大量にある傘だけは買いたくない。

食事のあとすぐJRで湯河原へ(もう14時)。歩いて温泉街へ。宿は山際の道沿いなのだが、どう行けば? 宿に電話すると、そこまで迎えに行くと言われるが、私は歩きたいのだ。途中で道を尋ねると、「A荘? 行くの?」。げ。何なんだー。

「このまま上って行けば着く」と言われた道だが、道路の下をくぐった後は、どう見ても行き止まりでしかない。建物らしきものの横に出られそうなので無理矢理よじ登ると、モーテルの廃墟……。

道に出たらすぐ先に見つかったけど、うーむ。って驚くこともないか。すでにネットである程度の情報は収集済み。そして激安なんだからこんなものかと。でも看板くらいは新しくしておいてほしいけどねー。

部屋(安普請だけど外観に比べたら普通)で落ち着いてしまったら出かける気がしなくなり(来た道以外だと、また温泉街に出るにはかなりの大回りのようなのだ)露天風呂へ。夕食後、また風呂。あれー、外は雪だー(どうにでもなれの心境。駅まで送ってもらえばいいんだし)。あとは部屋でカラオケ(になっていないような?)。


■2005.2.25(金) 勉強会

 

自転車で新橋へ。母不在。

勉強会(19:10〜21:20)。テキストは山田昌弘の『希望格差社会 「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』。報告者:M氏。


■2005.2.23(水) 21冊アップ(計721冊)

 

咳はほとんど出なくなったのだが、何かの拍子に止まらなくなってしまうことがあり、呼吸が出来なくなるほど苦しくなる。その咳で夜中に目が覚めてしまい、仕方なく2時間ほど読書。頭にほとんど残っていないから無駄読み。

春一番。気温があがる。梅がそろそろほころびそうだ。

近所のI田さんにいただいた木(名前がわからぬ)が道路にはみだしてきたので、3本に分かれているうちの1本を切り落とした。どんどん大きくなるので、2度鉢に植え替え、そのあと入れる鉢がなくなってコンクリートの上に直に置き、少しの土をかけておいたのだが、それが今や3メートルにもなってしまったのだ。コンクリートの上だから根が下に伸びることはできず、はじめのうちは台風などで何度もひっくり返っていたのだが、もう少しくらいの力ではびくともしない。

ついでに、これまたでかくなった(けど何故か貧弱な)サボテンを適当にちょん切ってやった。そもそもウチの雨漏りの元凶がこいつだったんだから、植物の生命力というのはあなどれない。


■2005.2.20(日) 映画『ボーン・スプレマシー』『五線譜のラブレター』

 

朝食後掃除。時間がないから手抜き。

自転車で109シネマズ木場シアター2 へ。はじめて一番大きなシアター2で見ることができる。ま、そうはいってもシネマコンプレックスは、大きさ以外の特徴はないから特別の感想もないのだが。

『ボーン・スプレマシー』(Bourne Supremacy)は『ボーン・アイデンティティー』の続編だが、関連性を気にせずとも十分面白い。

指紋でボーン(マット・デイモン)を陥れたりする雑な部分もあるが、テンポの良さにごまかされてしまう。ただ息をつかせないというのではなく、ボーンの頭脳に裏打ちされたものだと納得できるところが見せ場になっていて、派手なシーンよりずっと楽しめる。

ロシアに行くくだりはボーンの殺人マシーンから人間へかえっていく、ある意味では重要なシーン(こだわることはないにしても)ではあるが、それまでの彼の行動からすると無謀なような。いや、そうではなく、ここは人間性を得たことで殺人マシーンとしての冷酷な計算は排除するようになったのだと、おまけで解釈するべきなのかも。

食事のあと家人とは別れ、新橋へ配達。母はいない(しめしめ)。旭屋で時間調整。

シャンテシネ3で『五線譜のラブレター』(De-Lovely)。

コール・ポーターの伝記映画。この映画のコール・ポーター(ケビン・クライン)はどこか掴み所がない。同性愛者でありながら妻(アシュレイ・ジャッド)に捧げたラブ・ソングという映画の視点に無理があるのかもしれないが、身近な人間に強請られても、贅沢税みたいなものと構えていられるのだから、スランプは経験しても基本的に苦労知らずだったからか。

が、音楽シーンは素晴らしく、ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウ、アラニス・モリセット、ロビン・ウィリアムスなどが出てきては、ポーターの曲を歌いまくる。舞台や映画のシーンにカットバックしたりと、演出も自在。

音楽に酔いしれているうちに、画面の時は瞬く間に過ぎ……。年齢を重ねていくメーキャップが見事。今やこのくらいの技術は何でもないのかもしれないが、これが意外にも胸に来た。老醜を感じたのではない。むしろ皺の美しさ、になのだが。ではあるのだけど、音楽は残こるが、人は消える。


■2005.2.19(土) 映画『運命を分けたザイル』『THE JYUON 呪怨』

 

家人と新宿へ。タイムズスクエアで『運命を分けたザイル』(Touching the Void)。

実話を当人たちが語るスタイル(本人と過去の二人を演じる役者が似ていないので、しばらくは違和感がある)だから、結末はわかっているのだが緊迫感が途切れない。そしてそれは山を下り、氷河がなくなっても続く。いやむしろ本当に過酷だったのはここからだったのだろう。

この話を映画に仕立てた撮影が見事。難しい場面での撮影はもちろんなのだが、特にそこで人物を正面から見据えたカメラがいい。

またゆっくりと食事。JRを見下ろせる席だったので、飽きずに眺めていたこともある。家人とは別れ、新宿東急へ。

『THE JUON 呪怨』(The Grudge)は、清水崇監督がハリウッドに招かれて撮り、大ヒットした作品。ということでもなければパスしていたんだが……。

オリジナルを見ていないので何とも言えないが、舞台は日本でアメリカ人俳優という意図がわからない。日本人にはこの設定は意味がないが、アメリカ人には雰囲気も味方してくれたのだろうか。言葉が通じないことの恐怖でもあれば、もう少しはそれも増幅できた気もするが。

帰り道、サブナードで古本を売っていて、つい購入してしまう(セドリではなく自分用)。一月だけの企画販売らしいが、私が見ている時だけでもかなりの売れ行きだ。古本も場所によっては(もちろん棚の内容によるのだろうが)、けっこうな商売になるのだと、妙に感心してしまった。


■2005.2.18(金)

 

ずっとせかされるような仕事が続いていたが、今日はそんなこともなく……。なのにしなければいけないことができないでいる。


■2005.2.13(日) 映画『もし、もあなたなら〜6つの視線』『レイ』

 

家人と新宿へ。武蔵野館2で『もし、もあなたなら〜6つの視線』。

『彼女の重さ』『その男、事情あり』『大陸横断』『神秘的な英語の国』『顔の価値』『N.A.P.E.L.平和と愛は終わらない』からなるオムニバス映画。

韓国の人権委員会という国の機関が作ったらしいのだが、すこぶる面白くおすすめだ。国の機関が作ったにしては大胆。内容は深刻であっても、へんな遠慮がなくて気持ちがいい。

ゆっくりの食事のあと、また武蔵野館1へ。『レイ』(Ray)。

ヒット曲にエピソードをからめ、子供時代を巧みに配した脚本の素晴らしさ。だけど、何といってもレイ・チャールズ役のジェイミー・フォックスにつきる。ってことになってしまうんだろうなー。つきてしまうんだけど、この映画は脇役もみんないいのだ。

ただ最後近くの、ジェイミー・フォックスに目を開かせるシーンは大疑問。そして、このあとも「まとめ」のようになってしまっている。まとめ部分は伝記映画だからなのだろうけどさ。

まだ早いのだけど、寄り道なしで帰宅。仕事。トロと風呂。3連休なんてあっけない。


■2005.2.12(土) 映画『火火』 オフ会

 

隣の家が足場を組む。屋上の塗装だけでは雨漏りが防げなかったのだと。ウチもなんだった。イヤなことを思させてくれたもんだ。

15時過ぎに家を出て、新宿武蔵野館3へ。

『火火』は陶芸家の神山清子をモデルとした実話。迫力ある生き方に、自分に一番欠けているものをつきつけられた気分になる。田中裕子の熱演は誰もが認めるだろうけど、息子役の窪塚俊介がとてもいい。

JRで恵比寿へ。Living Bar 恵比寿(19:05〜23:15)でオンライン古本屋メーリングリストのオフ会。

飛び抜けてジイサンだった(予想通り)し、なによりちゃんと活躍している方ばかり(一人だけこれからリアル店舗を立ち上げようとしている人がいた)で、私のように趣味の域を出ていないようないい加減な古本屋は立場がない……はずだったが、そこはそれ、本の話題を仲介になんとかギリギリ仲間に入れてもらえたような?

二次会はパスするが、恵比寿は意外と不便で連絡も悪く、結局終電車コース。


■2005.2.11(金) 映画『故郷の香り』 17冊アップ(計700冊)

 

自転車で銀座テアトルシネマへ。

『故郷の香り』(暖)は、微妙な心理はよく出ているのだが、残念なことにときめき度が薄い。それはヌアンとジンハーが幼なじみだからなのかもしれないが。

だからヌアンと京劇の旅芸人の恋でアクセントを付けたのだろうか。けっして悪くないエピソードのはずなのに、あとになってみると余分な気がしてくるのだ。

なぜ中国映画に香川照之(ヤーバ役)が、という疑問は、ものの見事に解き明かされる。どうあがいても彼はヌアンやジンハーにはなりえない。聾唖という異人を、中国人の中の日本人であることで体現していた。

彼の存在は切ないとしかいいようがない。手紙を破ってしまう彼と、靴を拾ってしまう彼。

古本屋、書店をのぞいてから新橋へ。

徳寿に集合。母、妹、甥、次女夫婦に孫、家人。この後のお茶の時間も入れると延々4時間近くも。


■2005.2.10(木)

 

夜まで仕事場なのはいつものことだが、今日は本当に仕事。サッカーの対北朝鮮戦は終わりの10分のみ。あとで延々とゴールの場面ばかりを見せられるのだったら、中断して早くあがればよかった。


■2005.2.9(水)
 

昨日からまた咳がぶりかえしてきた。なんというしつこさ。

思いがけない仕事が入ってアップ作業もまた中断。それよりそろそろ確定申告の準備をしなくては。


■2005.2.6(日) 映画『ハウルの動く城』
 

廃品回収日。一月あいているので大変。終わったと思ったら、Yさんの家の前に古新聞が。それを持って行ったら今度はWさん家が。しかし何故たった30mくらいなのに運ぼうとしないのだろうか。若者だっているのに。

昼間は雑務。と書くと格好はつくが、これといったことはやらなかった日か。

夕方外出。そのまま錦糸町楽天地シネマ8-8へ。『ハウルの動く城』。

やっと見ることができたけど、えー何これ? いくらなんでもこの世界観はわかりづらすぎないか。戦争は、ハウルの元師匠である女魔法使いの自作自演? 戦争の無意味さを出そうとしたのかもしれないけれどどうにもすっきりしない。

ソフィーの年齢が場面ごとに違って見えるのも、一度見ただけではのみこめないし。いつものように考える楽しみはあるにしても、ここまで説明不足なのはどうだろう。

ただし宮崎作品の作り出す人物や物は、相変わらず愛おしさであふれている。ソフィーの行動はメチャクチャなんだけど、勇気をもらえる。


■2005.2.5(土) 映画『トニー滝谷』『復讐者に憐れみを』
 

家人と新宿へ。食事をしてテアトル新宿。『トニー滝谷』。

市川準らしいスタイリッシュな作品。そしてこのスタイルが「孤独」をより鮮明にしていた。服と靴を見境なく買ってしまうという女性が、私には現実感をもたらさなかったのだが、それで救われたかも。これで身近な映画であったら困ってしまっただろう。

一人になってジュンク堂へ。勉強会の本を手に入れる。

武蔵野館3で『復讐者に憐れみを』。救いのない話。見ていてヒリヒリしてくるが、一方で、なるほど『オールド・ボーイ』はこういう下地があって生まれたのか、と。私の気持ちが映画からは遊離してしまっていたような。


■2005.2.4(金) 開店1周年
 

1周年なのにあまりうれしくない。1日に5冊アップして年間1800冊などという目標を立てていたのに、683冊ではねー。それに半年ばかりサボっていたこともあるし。

売り上げも身内をのぞくとわずか20冊(17人)。いや、でもありがたいです。ほとんどが11月の後半からのものだから2年目はいくら何でもと当然期待。

だけど、危なっかしい本業が一人でやるには忙しかったりで、しばらくは趣味の延長線でしかないのかな、と。でもまあそれが一番なのだけど。


■2005.2.3(木)
 

トロには起こされたが、熟睡できた。なのにまだ眠い。薬が効いたか。薬嫌いの看板は下ろさざるをえないか。

だけどトイレが近くなったのには閉口した。咳止めの薬の説明には、「眠気やめまいなどを起こすことがあります。車の運転や機械の操作時には注意して下さい。緑内障や前立腺肥大に伴う排尿障害のある方は通常服用できません」とある。しかしそんな話はしてくれなかったぞ。いい加減なもんだ。


■2005.2.2(水) 26冊アップ(計683冊)
 

リソグラフの修理依頼。他にも修理したい人間がいる(危険思想)。


■2005.2.1(火) また医者へ
 

家人の帰宅を待って(店を開いているというのは不便なものなのだ)、またM下耳鼻咽喉科へ。

アレ、また来たの、という顔をされる。この間の時「少し強めの薬を3日間、効果的に叩く」なんてえらく格好いいセリフを吐いてたもんなー、この先生。薬は全部違うものに。3種類+トローチ。今度は4日分を処方してくれる。診察料540円、薬代1190円。


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