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ブックリブックス(目録) 注文方法 目録の見方・本の状態
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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。
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■2004.9.30(木) 勉強会
 

17時過ぎに自転車で新橋へ。途中、散髪、届け物(菊正、A社)。

母には2ヶ月近く会っていなかった。向こうが忙しすぎなのだが。いつ行っても母のカレンダーの予定表がびっしりなのには、あきれてしまう。電話をしても夜以外はなかなか捕まらないし。

勉強会は、合宿の流れを汲んでM氏が、鈴木孝夫の講義をまとめる形で進む。復習していないから忘れていることが多くて恥ずかしくなる。言葉の問題は、文化や思考形態にまで及ぶから本当に難しい。

勉強会では発言を心がけているのだが、苦手とはいえ、話し終えてみると文章になっていないことが多い。頭の中でもやもやしたままにしているから明確に話せないのだ、と毎回のように自戒するばかり。今日など、大いに感心のある言葉についてのことなのに、話し始めると、とたんにしどろもどろなのだからイヤになる。


■2004.9.29(日) Amazonマーケットプレイス
 

ブックリブックスは、もう3ヶ月以上も何もしていなかった(ひどいもんだ)が、ついにAmazonマーケットプレイスに出品。といっても2冊だけ。試験的とはいえ、しょぼい。しょぼすぎだ〜。


■2004.9.26(日) 映画『珈琲時光』『完全なる飼育−赤い殺意−』
 

うまくすれば今日は降らないのではないかと思って昨日と予定を変更したのに、雨。

地下鉄を乗り継いで三田へ。家人について、甥の墓参り。田町からJRで新宿に出て、食事のあとは別行動。

テアトルタイムズスクエアで『珈琲時光』。次の回の整理券をもらうつもりでいたが、楽々座れた。

ホウ・シャオシェンの描く東京は、ソフィア・コッポラが描いた東京(『ロスト・イン・トランスレーション』)に比べるとだいぶ普通の生活に近い。が、猥雑さがすっぽり抜けていて、見慣れた風景でありながら東京のような気がしない。まあ、映画は部分を切り取るわけだから、それは仕方ないのだけど。それと、実際に住んでいながら自分で東京のイメージを固定化しているのかも。

特別な筋があるというのではなく、生活の断面が淡々と描かれていくだけなのだが、この映画の陽子(一青窈)と肇(浅野忠信)の関係には無関心ではいられない。

考え出すとハラハラしてしまうのだが、この見方はどう考えても映画とは対極にある。肇のように落ち着いてなどいられないような……。いや、そうではないのかな。肇も動揺しているのだろうか。

紀伊國屋書店南口店へ。23日に見つからなかった本を探すがここも品切れ。違う新潮選書を買ってしまう。2時間半ほどうろついていたか。

くたびれてきたので、大胆にも映画館で寝る計画を立て、新宿東急へ。しかし『インファナル・アフェア 無限序曲』がうまく出来すぎているものだから、あーなるほどここに伏線を張っていたわけか、などと感心するばかりで、予定の睡魔は訪れなかった。

見たばかりの映画にまた熱中して眠れなかったのは、空腹になりつつあったからかも。途中で抜け出して食事をし、武蔵野館3へ向かう。

『完全なる飼育−赤い殺意−』は、せっかくの題材なのに、昔のヘタクソな日本映画を見ている感じ。ケチをつけたくなるところだらけ、というのがなぁ。興味本位の映画(といっては悪いが)を、ただ興味本位で見ているわけだから、偉そうなことは言えないんだけど。

レイト・ショーだったので、終電の1本前。家には12:30? いったん布団に入るが眠れず、大相撲ダイジェスト(NHKに移ってからは何て言うのだ?)を見てしまう。何で今日は眠くならないんだ!


■2004.9.25(土)
 

珍しくずっと家(家人は映画へ。あれ!?)。仕事を少々。昼寝はなし。ってことは、掃除以外は平日と変わらず。

雨は降りそうで降らず。


■2004.9.23(木) 映画『父、帰る』『インファナル・アフェア 無限序曲』
 

家人と新宿へ。武蔵野館で先に整理券をもらってから食事。いつもより少しだけ高級な所(ってもランチです)へ行ったら食事時間に1時間以上も! もったい付けてないで早く配膳してくれー。2時間もあるから急ぐことはないんだが、早食いの習慣が……。私だっておいしいものは食べたいんだが、こういうのはなぁ。

『父、帰る』は、これぞ文芸映画ってな感じ。格調高い美しい絵が続く。って別におちょくってないよ。なんとなくこういうタイプの映画は久々だったのと、内容の重みについ……。

『ぼくセザール10歳半1m39cm』はコメディだから展開はまるで違うが、その前半の、子供には大人の世界がどの程度見えているかという話と繋がる。大人側からでもそれは同じだろう。それにわかったからといって軌道修正できるものでもない。こちらは文芸作品だから?そこらへんのぬかりはない。

くい違ったまま起きる、それこそ「息もつけぬ結末」。そう、結末なのにそこからが長い。けれどそこからの長い帰路にこそ、言いつくせぬ思いが凝縮されている。

家人と別れ、紀伊國屋書店で時間調整。新宿東急へ。

『インファナル・アフェア 無限序曲』(無間道U)は、前作(といっても時間軸ではこちらが先になる)以上の緻密な構成。脚本の出来がいいのが第一なのだが、演出も無駄がない。

1作目の時点ですでに全体の構想があったのだろうか。あとからのこじつけであるなら、それはそれで力業だし、いずれにせよ次の作品が大いに楽しみだ。


■2004.9.22(水)
 

昨日からまた暑い。32度もあったという。今年の暑さは異常。


■2004.9.20(月) JYD記念オーケストラ&合唱団第11回演奏会
 

今しかやる時がないという感じで掃除。11時には家人と家を出る。オペラシティーで食事をしてから山手通を歩いてカトリック初台教会へ。

山手通は2年前に来た時からほとんど工事が進捗していない印象。初台教会は去年出来た新しくて立派な建物(山手通の工事の関係か)。でも、なんだかキリスト像がおかしい気がするんだけど、って私ってすぐとんでもないことを考えてしまう。

演奏会(14:00〜16:00)は、勉強会仲間のSさんがアルトの一員として出演。聖堂はほぼ満席。仲間も数人来ていた。

プログラムは、「テ・デウム」「詩編111 コンフィテボル」「マニフィカト」。宗教音楽なんて、私には敷居が高いのだが、音楽なのだからと単純に楽しんだ。Sさんにはいい機会を与えてもらった。

参宮橋から代々木に出てお茶。更に新宿まで歩く。食事をして帰る。


■2004.9.19(日) 映画『CODE 46』 丸の内オアゾ(OAZO)
 

家人と銀座テアトルシネマへ。といっても私は自転車で、新橋に配達に寄ってから。本当は映画の後で行くつもりだったが、昨日の続きで『スキー』の歌を歌ってしまったものだから、新橋まで行ってきてしまえたのだ。って本当かよ。つまり逆に最近いかにのろのろ運転かってことでもあるんだけど。

『CODE 46』(Code 46)は決して理詰めで作ってはいないのだが、その部分が気になって最後までなじめなかった。

記憶から大切なはずの恋を抹消されてしまって生きていける人間になんてさ。恋の記憶というのはそんなものなのか、と。実はこれはもう結末でのことなんだけど、妻にしてもそれでいいのかとか。そんな余計なことを考えてしまったのは、つまり恋の部分に惹かれなかったからなんだけど。

政府だか企業だかのやっていることも妙だ。隔離された外の世界に逃げた人間の遺伝子にまで気にするなんて。記憶の操作まで可能なのに、ティム・ロビンスはどうしても手放せない重要人物(には見えない)なんでしょうね。ごてごてとした説明は避けたいのだろうけど、すっきりしない。

空から見る砂漠化してしまった外の世界の映像は、魅力的だった。

食事をしてから、歩いて丸の内の北口へ出る。9月14日に開店したばかりの丸の内オアゾ(OAZO)へ。食事はすませてきて正解。どこも行列で、ごった返している。

お目当ては、日本最大級の書店(1750坪)というふれこみの丸善本店だが、今日は下見程度。1Fから順番に、4Fの森山大道展まで、ざっと見て下に降りると更に人があふれていた。

外に出てお茶。地下鉄利用の家人とは別れる。自転車を置いた所まで戻らなきゃならないのだが、そこに行き着くまでに誘惑が多い。八重洲古書店だけでなく、八重洲ブックセンター八重洲地下街店にも寄ってしまう。本を見るには人は少ない方がありがたい。口直しですね。


■2004.9.18(土) 映画『アイ、ロボット』『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』 『スキー』の歌
 

錦糸町へ。楽天地シネマ8-1で『アイ、ロボット』(I, Robot)。初日なのに初回(10:00)は80人くらいか。楽天地では一番大きい劇場(江東劇場の名前だった所)だから、これではガラガラ。ウイル・スミスじゃ、日本というか、錦糸町では客は呼べないかもね。

アシモフのロボット三原則を土台にした作品だから、予想通りの展開だが最後はおやっというような終わり方となる。むしろそこから先が気になったが、説明を順序立てればこうなってしまうのだろう。 文句を付けたがウイル・スミスが何故ロボットに不信感を持つようになったかというところなど納得だし、脚本はよくまとまっている。

アクションシーンのカメラワークには新工夫があるが、2035年の見せ方はまあこんなものか、と。少しくらいのことではもう驚かないから作り手も大変だが、全体に緊迫感が足りないのはウイル・スミスのキャラクター故か。

食事、ヨドバシカメラで買い物。新しいi-Macをはじめて見た。某メーリングリストで散々こけにされていたが、前の丸いi-Macに比べたら問題にならないくらいいい。私は欲しいな、これ。

楽天地へ戻る。時間が合えば何でも見てしまうぞ、って入れ食い状態。意味が違う。

『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(楽天地シネマ8-6)は、密かに期待していたのだが、ひどい出来。唯一面白かったのは電気釜のシーンだけじゃなぁ。

子供映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、それにしては現代社会に溶け込んで生きていくしかない甲賀忍者たちとか、子供向けらしからぬこじつけがうるさい。

映画待ちの間に『センセイの鞄』を読んでいたら、『スキー』の歌(時雨音羽作詞・平井康三郎作曲のもの)が出てきたのでうれしくなってしまった。この歌詞はおかしくって私も大好き。帰りの自転車は歌いながら。この歌でのろのろ運転というわけにもいかないから、運動不足も多少は解消。

一番の歌詞は誰でも知っている(若い人以外は)と思うので、私のお気に入りの二番の歌詞を。なーんて、物知りぶっているけど、三番があるのは本で知ったのだ。

真一文字に身を踊らせて
さっと飛び越す飛鳥の翼
ぐんと迫るは麓か谷か
おおお楽しや手練の飛躍

ね、いいでしょう。著作権は切れている?という前提で載せてしまったけど(いい加減)、表記が正確かどうかは? 歌詞は合っているはず。


■2004.9.17(金)  じゃまトロ
 

多少は涼しくなったので、トロが寄ってくるようになった。でも仕事中はじゃま。わざわざこんな狭いところにこなくたってさ。ああっ、馬鹿! わけのわからんキーを打ち込みやがって。このやろー。

何をしても起きないのに、気温が上がって来たらいつのまにか仕事場に用意してある自分の寝床に戻っていた(夏はそこにも寄りつかない。ほとんど外に出たっきり)。そういえば、少し蒸してきたかな。


■2004.9.16(木) 爽やかな激情の日々
 

昨日の朝から急に爽やかな気候になる。気持ちがよくて生まれ変わったみたいな気分でいた(単純)のに、昨日も今日も私は相変わらず怒ってばかりだ。うんざりだけど、性格だからそうは簡単に直らない。


■2004.9.14(火) 写真の整理
 

ヒマなのをいいことに午後はほとんど写真の整理。

動きの怪しかったMacintoshのG4を避け、家人のPCにデータをためていたのだが、自分のPCじゃないためどうしても整理が滞りがちだった。PC上での整理だからいたって簡単なのだが(だからためてしまったのだ)、枚数が多くなるとそれなりに大変。でも、おかげでWindowsのファイル管理が少しは身に付いてきた。


■2004.9.12(日) 映画『誰も知らない』『テイキング・ライブス』
 

廃品回収日。45分間労働。これだけの作業でもう眠いんだからだらけている。

家人と新宿へ。食事をしてからテアトル新宿へ。混んでいることは昨日電話で確認しておいたので30分前だったが並ぶことにした。終了後、早足で新宿東急へ(今度は一人)。

帰りはラブホテル街に寄り道し、また新宿三丁目から地下鉄。ラブホテル街(すごい数)はただの路地の一つであって他意はなし。写真を撮っている時間はなかったが、こんなところでカメラはまずい?

夕食後、少しだけ仕事。

『誰も知らない』は悲しい映画だった。床にこぼれた赤いマニキュアの跡が悲しいし、キュッキュッと音の出るサンダルが悲しい。モノレールが悲しい。10円玉が悲しい。おもちゃのピアノも、カップ麺の容器に蒔いた種も、これが最後の一粒というお菓子(アポロチョコ)もみんな悲しい。

終わってからも、物の輪郭が細部まではっきりイメージできる映画こそが、映画的なのだと思う。物忘れのひどい私だが、この映画はきっといつまでも心に残ってくれそうである。

たまらなく悲しい映画なのだが、絶望というのではない。でもラストシーンの先は、やっぱり悲しい。あまり多くなさそうだけどお金は届いたし、明はたくましくなっていくのだろうし、でもバイトはまだ当分は無理で、たとえ子供たちだけの生活が続けられたにしても、まずこの冬は夏のようにはやりすごせそうもない……。

『テイキング・ライブス』(Takeing Lives)は、犯人が見え見え。が、それは単なる導入部で、途中からが本当に怖かった。ラストのまとめ方に多少物足りなさを覚えるが、巻頭したり顔で捜査するアンジェリーナ・ジョリーを打ちのめす、つまり自分が根底から覆されるような状況を娯楽作の中に描きだして秀逸。


■2004.9.11(土)  図書館 夜の訪問者
 

珍しく午前中に掃除。リウマチの診療から戻ってきた家人と、大分前に出来て気になっていた「55chianti」という小さなカフェへ。食事メニューが充実している。っても、まあ一人だったら行かないんだが。

三姉妹(+犬)の経営で、ペット同伴OKとメニューに書いてある。大型犬はテラスで、と。なるほど。それで次女夫婦が孫を連れてきた時は外で食べたというわけか。

コーヒーもたのんだら黒パンが付いてきた! って、これはシナモンケーキなんだとさ。
だから私はこういうところは敬遠してしまうんだよね〜。

いったん家に戻ってから一人で図書館へ。のろのろ自転車カメラ(何と書けば?)ということもあるけれど、結局3時間以上の外出になってしまう。

図書館は本を返さなきゃならないから面倒だ、と行くまではぶつくさ言っていたのに、雑誌をいくつも見ていたら時間がまるで足らなくって、帰りがけには少なくても月1は来ようと、って気分屋だ。雑誌をまた借りてきてしまったし。

ところで、図書館の新聞コーナーの横には段ボールが置いてあり、そこに折り込みチラシが入れてある。こんなものを利用するヤツがいるかと常々思っていたが、いた。30歳くらいの男性が箱ごと持ってきて熱心に見ている。区報までじっくり見ているし、内容の偏りもなさそうだから仕事がらみではなさそうだ。って私は何をしてるんだか。私も新聞をとるのをやめたら図書館にチラシを見に来るかも。

でもまあ他人の観察ができるくらい今日はゆったりできたということで……。

と思っていたら19:30に妹と甥がやってきて、大騒動?に。甥がデザイン学校に提出するもの(15点)をインクジェットで出力するだけのことだったが、開けないファイルがあったりで、23時過ぎまで。結局ファイル名にブラケットの入ったファイルは開けないし、Illustratorの10(8ばかりで10はほとんど使ってないからなぁ)で透明効果にしたものがうまく出なかったり、と散々。


■2004.9.9(木) できない営業
 

ぶつけられた庇の件でリフォーム会社に2日前に電話を入れたのに、営業のTは連絡をしてこない。しびれを切らして電話。

Tは以前もこうだった。連絡を取り合うという一番基本的なことが何故できないのか。まあ、こいつはいいさ。この件だけなんだから。

今うんざりしているのは、Hという会社のDという営業。ここは2つ前の担当が素晴らしかったので、よけい目についてしまう。その人ははじめてうちに来た時、新入社員だった。誠実であれば、知識なんて何ほどのものでもない。

Dのひどさをいちいち書くのは気が滅入るのでやめるが、営業ではなくただの配送係。いや、今時運送会社の人だってちゃんと営業もしていくか。

だいたいできない人間というのは、都合の悪いことから逃げることばかり考えていて、ますます状況を悪化させている。ピンチはチャンスなのに。


■2004.9.8(水) 風台風
 

台風が通過しているのは日本海だというのに、風が夜中吹き荒れて、おちおち眠ってられない。

あまりの音のすごさに、4時に外の見回りをしてしまった。 雨はまったく降っていない。風だけがごうごう舞っている。メダカも大丈夫だし、コンクリで根が下に延びられない木(名前は? 鉢でもらったのに今や2m以上ある)も平然としていた。ちょっと拍子抜け。

だから、今日は眠い。


■2004.9.6(月) 4トン車が衝突
 

幅広の4トン車が無理矢理路地に入ってきて、ウチの庇(2年前に新しくしたもの)にぶつかってしまう。

ガンという音はしたものの幸い外傷はないようだ。ただ横から水が漏るし、アクリル板が5ミリ位ずつずれてしまっている。外傷がないのはかえってよくなかったかも。


■2004.9.5(日) 映画『天国の青い蝶』『16歳の合衆国』
 

家人と新宿へ。武蔵野館3で『天国の青い蝶』(The Blue Butterfly)。

真実に基づいた話ということだが、 けっこう手は入れてそうである。

そう思ってしまったのは、ブルーモルファという青い蝶の画面処理が映画的だったからという、実にくだらない理由なのだが、この映画を見ていて、映画というのは本来本当の話を描くのには向いていないのかもしれない、と改めて思ってしまったのは確か。

南米での撮影は美しいが、なんとなく本当らしくないのは何故だろう。都会人が半ズボンに半袖なのは虫除けを塗りたくっているから? きれいな虫は沢山でてくるが汚い?虫の類は蛭くらいだったり。蛇やワニも画面を飾る絵にしか見えない。

結局、奇跡的な事実がすごすぎて、手を入れたドラマの部分が弱いということなのだが。ピート少年にとって偉大な昆虫学者(ウイリアム・ハート)も等身大の人間として描かれてはいるが、別れたままでいる娘の話などとってつけたようだと言ったら意地悪か。

リウマチで、映画は1本がせいぜいの家人とは食事後わかれ(私は悪人か)、本屋をぶらついてからシネマスクウエアとうきゅうへ。

『16歳の合衆国』(The United States of Leland)は私の苦手とする題材だが、ここまで綿密に人間関係が描き込まれた映画を知らない。

16歳のリーランドが何者で、どんな環境にいるのか。そして何を考えているのか。父親は。母親は。どのように育てられたのか。事件後、彼を取り巻く人間たちは。恋人やその家族は。

だからって恋人の障害者の弟を殺してしまったリーランドの、彼自身にもわからない真意が判明するのではないのだが。

路地巡りをしながらブックオフに寄り、新宿御苑駅へ出て帰宅(19:10)。歩くのには差し障りがないが、腰痛は消えず。


■2004.9.4(土) 映画『華氏911』『堕天使のパスポート』
 

自転車で銀座テアトルシネマ『華氏911』(Fahrenheit 9/11)へ。10:00の会は15分前でほぼ満席。混雑を避けて1階で発券しているのだろうけど、利用者の多い株主優待のカード処理が手作業で、よけい手こずっているような。

どうでもいいが、911なのに9月10日で打ち切りの上映館が多いのは何故なのだろう。9月11日になった時点でもう賞味期限切れとでも? そこまでせっかちになることもないと思うけどね。

映画は本の『アホでマヌケなアメリカ白人』を踏襲したものだが、ブッシュの馬鹿さ加減はこちらの方が際だっていた。

編集方法に問題ありと反論している人もいるし、第一アメリカの政情になど詳しくないから、私が論評できるわけもないのだが、上院議員に、議員の子供をイラク戦争に派遣する法案はどうかと迫る場面など、痛快としかいいようがない。

朝日新聞のインタビューにも、マイケル・ムーアは徴兵制を復活させれば戦争はうんと減ると答えていた。なるほど反戦=反徴兵制という簡単な図式でもないわけだ。一握りの金持ちの支配からアメリカを救い出したいという信念は立派ではないか。

映画にも金持ちが得する構造が提出されていたが、日本人としては、小泉首相の「偏向した映画は見ない」という発言の方が気になる。発言のレベルが低すぎて、情けないで終わってしまうけど。ブッシュとはいいコンビということでしょうか。小泉を嬉しがらせてしまった?

食事をすませて、シャンテシネ3へ。

『堕天使のパスポート』(Dirty Pretty Things)には胸をつかれた。生きていくことが、こんなにも切実なのだと。そしてそれは現代のロンドンでのことなのだ。

不法滞在者たちと彼らを餌食にする人間。それだけでなく、シェナイ(オドレイ・トトゥ)には移民局からも手が伸びる。どんどん追いつめられていくオクエ(知らない俳優だが、いいかんじ)とシェナイに、感情移入せずにはいられなくなる。

ラストに向かって娯楽作のように、体裁を整えてしまったのは少し残念だけど。原題はわかりにくいが、邦題はさらにヘンでは。

帰ってから掃除。薄暗くなっている。私は一体何て生活をしてるんでしょうか。

雨が降ってくる。腰が痛い。


■2004.9.3(金) 
 

サーバーとのトラブルはまだ続いているらしいが、窓口は私ではないし……。もどかしいけど、それは勉強していない自分の責任なんでした。


■2004.9.2(木) サーバートラブル
 

朝、叔母が仕事の依頼で来る。桃をいただく。

今日はいきなりメールが不調。アカウントのパスワードを入れろなどと言ってくる。インターネットは問題ないとなると、またウチのサーバーかよ。

なんでも同じ(ウチから見れば)サーバー内であっても、場所を移行(容量アップを依頼したため)すると「ネームサーバーは変更後、伝搬完了までに24-48時間かか」るのだとか。それは常識なんでしょうか。こちらは素人なんだから一言注意してもらいたかったんですけどねー。わかってたら土日にかけて移行するとかしますよ。

仕組みがよくわかっていないから、怒るに怒れない。それ以前の問題として、ネット関係はほとんど家人にまかせっきりだし。


■2004.9.1(木) 鳩よさらば 安レンタルサーバーの正体
 

鳩は飛べるようになると巣は捨ててしまうのだろうか。気が付いたら姿が消えていた。最後はうるさかったから、さっぱりだ。

下の容器に糞をいくつも落として、孵って1週間ばかりのメダカを100匹あまり皆殺しにしてしまったんだけど、わかっちゃいないんだろうなー。

今度来たときは早々にご退場願いましょうか。

メールのエラーについて調べてもらっていたら、サーバーの容量がいつの間にか400MBから600MBにアップされているという。

だったらなんで知らせてこない。連絡があったところにはそうするという精神が気に入らない。って、じゃあ他のレンタルサーバーにすればいいのだが、そんな金もないし。なんか最近の結論はこればっかりだ。


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