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ブックリブックス(目録) 注文方法 目録の見方・本の状態
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ブックリブックスの店主デクノロジジイの日記です。暇を持て余している人以外は近付かないほうがよろしいようで。
また本や映画については、ネタバレに関しての配慮はしていませんので、その点もご注意ください。
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■2004.7.31(土) 映画『スパイダーマン2』 パソコン購入
 

家人と錦糸町へ。楽天地シネマ8-2で『スパイダーマン2』(Spider-man 2)。30分ほど並んで待つ。

スパイダーマンのキャラクターとそれを生かした映像は相変わらず躍動感に満ちていている。悪役であるドクターオクトパスの造形もよく、だから対決シーンも俄然盛り上がるのだが、ドラマの部分は、今回それが売りだったはずなのに意外と貧弱でつまらない。

主人公の悩みしかり。ヒロインの行動しかり。筋は大幅に替える必要はないだろう。要するにエピソードの積み重ねに説得力がないのだ。

がっかりしたこともあり、ドラマ部分以外のアラまで気になりだす。もともと荒唐無稽なんだから、いくらでも難癖はつけられるんだけどね。

食事をしてからヨドバシへ行き、パソコンと19インチの液晶モニタを購入。モニタは家人用。同時購入だと5000円の値引きがあったのだが、そのセールは終了してしまったらしい。そのかわりなのか、特定機種のモニタには21%のポイントがついている。

ダメモトでセールのことを話すと、時間はかかったが(なにやらいろいろ調べていた)アイ・オー・データ製品のモニタでよければ5000円引くという。それが希望のモニタだったし、21%のポイントも付いていたから得してしまったかな。

(※8/9追記:前に値段をチェックした時のメモが今頃出てきた。ポイントの件は私の勘違いで、その時も18%+3%になっていた。ややこしい設定だ。ただし、モニタの価格は5100円も安くなっていた)


■2004.7.30(金) マーケットプライス購入本
 

月曜日にAmazonのマーケットプライスで初めて本を購入したのだが、1冊は火曜(早い)、もう1冊はヤキモキしてた今日やっと届く。両方ともクロネコメール便。岡山と大分の違いというより、対応の違いだろう。岡山からのはメールも早かったし。

状態は両方とも「良い」だが、岡山のはブックリブックスならBかC。大分はA。発行年が違うから比較はむずかしいが、主観によってこんなに差が出てしまうというのもな。

1年前の本になると、大型店の店頭からも姿を消してしまうのだから、マーケットプライスのものまで含めるとAmazonの利用価値は高いかもしれない。


■2004.7.29(木) メルマガ
 

半年以上ほったらかしにしていた回文のメルマガを発行。長く続けることの大変さを実感。


■2004.7.28(水) 真面目にお仕事
 

家人が仕事を抱え込んでいたので、いつものように押し付けることもできず、今週はしぶしぶ仕事。たってたいした量ではないし、このくらいは当たり前のことなんだろうけど、あーめんどい! すっかり仕事をしない体質になってしまっている!


■2004.7.25(日) 映画『午後の五時』
 

『テットラセクト』を見るつもりでいたが、掃除を忘れていたし、ぐずぐずしていたものだから、時間がギリギリ。自転車で銀座まで出たところで渋谷行きはあきらめる。

銀座テアトルシネマの『午後の五時』に、時間がちょうどだったこともあり、飛び込んでしまったのだ。

主人公のノクレの置かれた状況は、特別な事件が起きるるわけではないのに、映画が進むにつれてどんどん悪くなっていく。タリバン政権崩壊後に再開された?学校で、アフガニスタンの大統領になりたいと無邪気に、でもそれなりの決意を持って言っていたノクレであるのに。

場面が進展して状況が変わっていることに、複雑な説明は不要だ(そういう社会構造に生きているということもある)。だから唐突というのではないのだけど、ラストはここで終わってしまってどうなるんだ、どうするんだ、と。

映画の調子は今書いたほど暗いわけではなく、避難民の青年との交流などほほえましいところもある。声高になることなく、冷静にアフガニスタンの今を見つめている。

けれど、そのことより彼我の関係に、あまりに隔たりがありすぎて居心地が悪くなってしまう。おしゃれな映画館で見ているのは、だから更に気恥ずかしいのである。

新橋の得意先に届け物、三田、八重洲ブックセンターなどなど。増上寺で今年初めて蝉の鳴き声を聞く。

■2004.7.24(土) 映画『パッション』『ラブドガン』
 

地下鉄で新宿へ。テアトルタイムズスクエアで『パッション』(The Passion of the Christ)。

この映画はなんとなく避けていたのだが、チケットを消化するために見てしまった。見ない方がよかったか。こういう映画を信仰から作る(でいいのでしょう)気持ちがよくわからないのは、映画がショーとしての要素を積極的に取り入れていたからなのだけど。

アラム語とラテン語だけで、アメリカ人も字幕を読まなければならないという反面もあるのだが。

食事時間30分(最近ファーストフードはご無沙汰気味。だから早食いもしていない)で、きっかりテアトル新宿の『ラブドガン』へ。

タイトルが下手なチラシみたいにダサイくて、のけぞってしまったが、ユニークな表現に溢れた映画(たんに自由気ままに撮ったとも)だ。だけど、弾丸の色が感情によって変わるって言われてもなぁ。ということもあって、登場人物の行動が意味不明。結局こういう映画って、何かしら接点を見つけられないと、おいてけぼりをくらったままで終わってしまう。

西口へ出て、ビックカメラ、ヨドバシとパソコンを見て回る。iPodに人だかり。


■2004.7.21(水) 寝苦しい
 

昨日は暑さが夜まで続く。トロはうるさい(外の方が涼しくていいんだろうな)し、何度も網戸を開けようとするし、熟睡できなかった。

なんと、最低気温が30℃を下回らなかったのだとか。まだ夏がはじまったばかりなのになー。今日も暑い。昼はともかく、夜は勘弁してほしい。

家の前を掃除していて、ウズラ大の卵を見つけた。中身はなく、一部欠けている。もしかして鳩の卵? たまに巣作りのため?の小枝が落ちてはいたけれど、以前ほどではなかったので違うかもしれないと、それほど気にしていなかったのだが……。

巣(あるとして)からは2メートルくらいずれているから、雛が孵ったあとの空の卵が落下したと考えていいのだろうけど、まったく。(※2日後、思い出してのぞいたら鳩が1羽と巣とはとても言えない、残骸のようなものがあった。真相は?)

NHKで「その時歴史が動いた 世界遺産・熊野の森を守れ!−南方熊楠・日本初の自然保護運動−」(9:15〜10:00)を見る。


■2004.7.20(火) トロ外泊 暑い!
 

トロのヤツ、外泊(2度目、2年ぶりか?)しやがった。無視してやろうと思ったが、朝ごはんの時間にはもう待っていた。食べたらまたすぐ外へ。なんだ、あいそのないやっちゃなー。この間はあんなにさみしがっていたのに、自分の都合の時だとあっさりしたもんだ。

メダカがまた死んでしまう。12匹+18匹(今年生まれたのはどのくらい生き残るだろうか)だけになってしまった。自然食(ボウフラの蛹?)の与えすぎ? で、餌が少なすぎた? それとも暑さ? 水を替えるタイミング?

暑い。日差しの中にいるとクラクラしてくる。蒸さないので救われるけど。東京は39.5℃と、観測史上最高気温を記録。

夜、めずらしくNHKのニュース。のんびりだけど、これもまた良し。歳だから?

手違いで、アナウンサーがペットボトルを口にしているシーンが映ってしまう。アナウンサー氏はとっさに「画像が乱れております」とコメント。いや、画像が乱れていたらアナウンサー氏があわてるシーンを鮮明に見ることが出来なかったんで、って揚げ足取って大人げないのー。

トロと風呂。


■2004.7.19(月) 映画『スチームボーイ』
 

楽天地で『スパイダーマン2』を見たいのだが、掃除はやっていないし、仕方ないから時間をずらして『ブラザー・フッド』に。ってこれは昨晩立てた予定。11時すぎに出かけ、食事で時間調整のつもりが、とんでもない、すでに立ち見になっていた。

このまま帰るのはおもしろくないので、『スチームボーイ』(楽天地シネマ8-5)に切り替える。本屋で時間をつぶしていたら、これにも列が出来はじめたので、読書時間と割り切って並ぶことにした。

待っているうちに眠くなり、席に着いたら本当に寝てしまう。気が付いたらもう15分ほどたっていた。夜熟睡できないとはいえ、なんちゅーことか。途中からになってしまったが、映画の流れにはあまり影響なくて助かった。

『スチームボーイ』は、意外にも大友克洋らしくなかった。登場人物が平凡だし、なにより画面のスピード感に欠ける。アニメでなければ出来ないということがなくなり、といってやりすぎは本当にアニメ臭くなってしまうしで、ブームではあるけれど、アニメの立場というのは、今難しいところにあるのかもしれない。

で、物語も切れ味が悪い。同じ科学者である主人公の祖父と父親が、何故あそこまで仲違いするようになってしまったのか、観客を納得させられないから、主人公も活躍しにくいのではないか。

それにこれ『ロケッティア』に似てるんだよね。『スチームボーイ』に辛(から)いのは、私が『ロケッティア』のファンだからかも。

見逃した15分を見てから劇場を出る。入れ替え制でなくてよかった。時間調整に、待ち、それでこのザマだから、今日は時間をずいぶん無駄したような。おかげでスッキリだけど。

ブックオフ亀戸南店に寄る。たまたまかもしれないけど、あきれることばかりだった。

バイト同士の私語が多く、客がいるのに棚の整理をしようとする。それも空きがないのに無理矢理詰め込もうとし、ダメなのがわかると下の引き出しに入れようとするのだが、そこも満杯で、なのにいつまでも……。

そんなことをしたら本が傷んでしまう! どう考えても本を愛しているとは思えないヤツばかりで、なんだか悲しくなってしまった。

別の店員は、中公新書がどこにあるか探せなくて、かなりの時間うろうろしていた。中公新書を知らないんだろうな。30冊以上も並んでいるのに、目に入らないのだから。

帰り道、夏みかんを売っていた八百屋に顔を出すが、今日は休みだと。でもさすがにもうないかもね。


■2004.7.18(日) 映画『ホワイト・バレンタイン』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
 

家人と新宿へ。シネマミラノで『ホワイト・バレンタイン』。

少女マンガのような他愛ない話だが、主人公が祖父と住む希望書店の店構えや、街の人々に愛着の感じられる(まあ、こういうところが少女マンガなんだけど)愛すべき作品になっている。

ただし中途半端な説明のままのものがいくつかあるし、場面の切り替えに余裕がないのは残念だ。最後は説明不足がとくにはなはだしくて、小鳥屋をやめてしまった男のその後や、チョン・ジヒョンが絵本作家になっているというのもねぇ。

ラストは同じ列車に乗り込むのだから、ハッピーエンドと判断していいのだろうけれど、だったら男が雪のベンチに置き去りにしたチョン・ジヒョンの絵本の意味がわからなくなってしまう。

題名のホワイト・バレンタインはその絵本の名前。原題がそうなのだろうか。だとしたら、ラストシーンも含めてもう少し脚本を練り直す余地がありそう。

カップル向きの内容なのに、男一人の客が多いのはチョン・ジヒョン目当て? であれば「『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョンデビュー作」という配給会社のウリは一応当たりだろうか。もっとも朝と夜各1回だけの上映ではな。ちゅーか、それで正解でしょう。

食事、紀伊國屋で本探しのあと、新宿東急で『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(Harry Potter and the Prisoner of Azkabn)。

ハリー・ポッターはもう3作目だけど、なにしろ魔法養成学校が舞台だからいくらでも見せ場は作れる寸法だ。登場人物(実物はどんどん大人になっているが辻褄はあっている?)は刷り込まれているから飲み込みやすいと思っているのか、そのぶんサービス過剰になってしまっている。

話の方もちょっと欲張りすぎという感じがなくもない。スネイプ先生がハリーに消されてしまったところなど、何故なのかわからなかった。考えているヒマがないくらいどんどん見せ場がやってきてしまうからだけど。まさか前もって原作を読んでいることが条件ではないでしょうに。

そして、この3作目ではついに禁じ手まで行使。もちろん、そのことはちゃんと心得ていて巧妙な設定になっているのだが、ハーマイオニーの授業掛け持ちの謎までが同じというのでは興醒めだ。そんなに安直に使えてしまうのか、と。これは原作の責任だけどさ。

家人とは別れ、新宿御苑まで歩いて帰る。


■2004.7.17(土) 松の実会展 映画『家族のかたち』
 

自転車で新橋(11:10)。仕事の届け物。途中で散髪。

母とゆう画廊へ。松の実会展。

出展者のK先生(小学校時代の保健の先生)に、6月5日に会ったばかりの恩師のI先生、家人も来て、雑談のあと菊正で食事。大いに盛り上がる。食が細くなってと言いながら、出てきたものは全部平らげてしまうし、88歳、84歳、80歳のパワーにたじたじ。

ゆう画廊で別れ(叔母に陶器の小鉢をいただく)、母、家人と近くでさらにお茶。

そのあと一人で、旭屋からシャンテシネ3『家族のかたち』(Once Upon a Time in the Midlands)へ。

結末の見えている映画だし、さらにロバート・カーライルが馬鹿なままなので、納得の解決に至るのだけど、そこが弱い点でもある。

リス・エヴァンスとシャーリー・ヘンダーソンの娘(フィン・アトキンス)の関係はとてもいい。でも、リス・エヴァンスも含めて、良識ある大人たちの行動は? こんなもの?と思ってしまう。


■2004.7.16(金) 青山ブックセンター倒産
 

青山ブックセンターが倒産してしまった。

六本木店や外苑前店(店名は不確か)は、いつ覗いてもかっこいい品揃えだったのに。それに店舗だって増えていると思っていたけれど、あ、でもインターネットショップは4月30日で閉めていたから、水面化ではいろいろあったのだろう。


■2004.7.12(月) だるー。何もしてない!
 

体がだるいのに、珍しく仕事が詰まってる!

Sさんがパイナップルを1箱届けてくれた。今年はいつにも増して果物が豊富で、幸せな気分。

次女のバッグがオークションで3つ売れたという。ありゃ、先を越されたよ。そういえば最近何もしてない。ブックリブックス、どうするつもりなんだ?


■2004.7.11(日) 前橋2日目
 

朝はホテルの朝食バイキング。コーヒーのところにクリームはあるのに砂糖がない。聞くと、テーブルにあります、って。クリームと一緒じゃないというのがなぁ。同じことを尋ねている客がいた。

昨日に続いて前橋探検。来る前は、榛名湖あたりにでも行こうかと思っていたのに、市内をもっと見たくなってしまったのだ。

中央前橋駅から広瀬川沿いの詩人の散歩道(だったかな)を通って、また商店街を何本か往復。今日もすごい人出。そばを食べ、旧前橋市役所のカフェでお茶。市役所ではまた展望台(32F)へ。今日は山の稜線もくっきり。グリーンスタジアムからまた中央前橋駅へ。ここで道に迷ってだいぶ大回りに。

細かく書いてる時間がないので端折ったけれど、とにかく前橋がこんなにおもしろい所だとは。前橋のセンスに酔いしれてしまった私なのであった。

中央前橋−(上毛電気鉄道。朝駅に来たら乗りたくなってしまったのだ)−赤城−(東武)−浅草。食事して地下鉄で帰宅。おみやげは、とうもろこし、枝豆、いんげん。

くたくた。疲れを知らない足腰が欲しい!

トロがはしゃぎまわるし、甘える。(7/13 ※夜、暑いのに家人の所へ2度も行ったという。相当さみしかったんだろう)


■2004.7.10(土) 高崎、前橋
 

9:00出発。両国まで歩き、上野に出て高崎へ(12:00)。とにかく久し振りの遠出なので、窓から景色を眺めているだけで楽しく、もう高崎かという感じ。

もっとも上野から高崎までという人は、同じ車輌にはいなかった。みんな特急に乗るんだろうな。学生時代、鈍行専門だった私だけど、今はそんなことも言ってられないので、急行、じゃなかった快速アーバン(って何!)にしたのだけど。急行って、確かもうほとんど走ってないんだよね。

構内で食事をして外に出ると、運悪く小雨が降り出してくる。新幹線側(東口)は高崎も閑散としているようなので、よくわからないのだが、シネマズ高崎109を通ってから反対側へ出てみた。

人通りが少ないのに、席待ち状態のカツ丼屋があった。ウインドーには3品並んでいて、うち2つは卵でとじていないカツ丼(コロッケのような丸いカツが2つのせてあるのは390円という安さ)というか、カツのせご飯?である。食べることにはあまり興味がないのだが、きっともう食べられないのだと思うとなんかくやしい。

雨がやめば白衣大観音へ行くもよしと、とりあえず市役所へ。21Fの展望ロビーへ上る。他に高い建物がないので、小雨でも雄大な眺めだ。横にいた地元の人がパノラマの解説をしてくれた。ついでにこの市役所の建物がいかに無駄遣いかということまで。

展望ロビーにある中華レストランでコーヒー。ウエイターが挙動不審で、サンプルのショーケースを出したり引っ込めたり……。飲茶タイムのメニューを入口に出すから入ったのに、今日はそれはやっていないのだと。高崎まで来て文句を言うのもなんなんで黙っていたけどさ、いや、あのウエイターは何かの病気なのかもしれない。

のんびりしてたらそうは時間がないことに気づき、川まで出てから迂回して駅へ引き返す。西口の方は商店も多いし、けっこう賑やかだ。

ざっと見ただけだが、高崎は高崎城址を中心に、市役所、音楽センター、シティギャラリーなどが整備されていて、こざっぱりした街という印象。無駄遣いの産物という見方もあるようだけど。

両毛線で前橋へ。

立派なケヤキ並木だが、駅前からしばらくは廃れゆく街という感じさえする。前橋東急インにチェックイン。

休憩の後、夕食のため外出。雨もあがり、気持ちがいい。適当に歩き出したら人が急にぞろぞろ歩いていて、ついて行くと露天商が出ている。何も知らなかったのだが、ちょうど前橋七夕まつりなのだった。

ここの七夕まつりが有名なのは後でわかったことで、なんとなく商店街にまぎれ込んでしまったものだから、もうびっくり! 商店街は四方八方にのびているし、露天商の数だって500、いやフリーマーケットまで入れたら1000くらいあるかもしれない(っていい加減だけど)。人出もすごくて、前に進めないところもあった。

でも実をいうと、私には七夕よりも前橋の商店の看板や店の造りの意匠がおもしろくて、いちいち狂喜していた。だから、七夕の飾りがじゃまだーって。でもその七夕飾りも考えてみれば商店の意匠と通じるところがあるのだけれど。昭和30〜40年代の商店街がそのまま残っていて、東京なら浅草の雰囲気なんだけど、前橋の方がそれが凝縮されていてずっとおもしろい。

屋台の買い食いでもよかったのだけど、小さな韓国料理屋があったのでそこに入る。クッパ、ビビンパ、チゲ、どれもおいしく、満足。

全容が掴めていないから、まだまだ続く商店街という感じなのだが、明日もあるのだからと引き上げる。爆睡。


■2004.7.9(金) 期日前投票 八百屋に夏みかんが!
 

明日から家人と小旅行に出るので、西大島の区民センターで投票を済ませる(19:15)。期日前投票制度は、理由を書かせられるくらいでなかなか便利だ。近場で出来れば言うことないのだが。

城東図書館に寄る。もしかすると20年振りくらいか。昔より明るいイメージのような気がした。旅行用のガイドブックを探すが、めぼしいものは見つからなかった。

ダイエーの前の八百屋で夏みかんを発見。「酸っぱい夏みかんですよね」と念を押してしまう。6個で400円。感激。ここではよく置いているらしい口振り。ファンがいるらしい。だけど、ほとんど来ないからなー、こっちには。期日前投票のおかげであるな。

180円のラーメン屋(チェーン店?)があったので、そこに入る。餃子も180円。少し甘めのスープだが、悪くない。

夏みかんはこれじゃ売れないよってくらい見かけが悪い。けど、むきやすいし、なにより酸っぱくておいしい。ウチじゃ誰も食べないから独り占めだしね。もっと酸味があってもいいくらいなんだけどなぁ。


■2004.7.8(木) QRコード作成ソフト
 

ドコモのホームページからダウンロードしたQRコード(最近、ドコモの携帯の広告によく登場するヤツ)作成ソフトだが、先週のテスト段階では問題なかったのに、今日は何度やっても、ベタ部分に白縁が付いたようなデータしか生成されず使い物にならない。イライラ。

ドコモのホームページは良く出来ているのに、問い合わせ先がわかりづらく、何カ所かに電話をかけてしまう。イライライラ。やっと探し当てたと思ったら、それは開発メーカー(デンソーウェーブ)に聞いて欲しいという。イライライライラ。

開発メーカーにかけると、それはドコモの問題で、っておいおいタライ回しかよー。イライライライライラ。くいさがって事情を説明したら、ドコモに連絡してくれることになった。助かった。

この後電話をくれたドコモの女性のソフト開発者?は、不手際を認めた上で、最後まで丁寧にトラブルに付き合ってくれた。

ただし、解決には至らず。最後の電話だけで1時間以上も話してたし、いいかげんくたびれてしまった。

白縁が付いたようになるだけでなく、話しているうちに他にも問題があることがわかる。生成したデータを貼り付けると巨大になってしまうのだが、もうどうしようもないか。徒労感のみ……。

ワンルームマンション反対?集会(17:15〜19:00)。

今日は後半どっと疲れてしまったし、反対集会でも、業者ペースなこともあって少しぼーっとしていた。町会長をはじめとして参加者から活発に発言が出るが、結局は不満をぶちまけているだけみたいになってしまうのはつらい。

業者側に一人不遜なヤツがいて、とっちめたくなったが、私自身が空回りしていて不発。それでよかったのかも。なんとも冴えない日だった。


■2004.7.7(水) 朝顔市
 

とくに早起きをしたわけではなかったが、思いついて自転車で入谷の朝顔市へ(6:50〜8:15)。

食べ物の屋台はさすがに店開きしていないが、人出はけっこうある。朝顔は組合価格で一鉢2000円。宅配便各社が屋台に貼り付いて全国一律600円で受けていて、かなりの人が利用していた。私は手ぶらで帰宅。新種?より普通の朝顔の方がいいし、鉢植えを買うというのがなぁ。

爽やかなサイクリングを期待したけど、朝から暑い暑い。余計なことをしてしまったかも。


■2004.7.4(日) 映画『白いカラス』『ロスト・イン・トランスレーション』
 

家人と新宿へ。武蔵野館1で『白いカラス』(The Human Stain)。

人種差別。母や兄妹を捨てた生活。義父による性的虐待。子供の死。夫の暴力。ベトナム帰還兵。一つでも重たいテーマなのに、それが一体となってまるで救いのない世界に投げ込まれる。

そんな中でもほっとできるのは、アンソニー・ホプキンスとゲイリー・シニーズの友情(ダンスシーンが素晴らしい)であり、やはりホプキンスとニコール・キッドマンのふれあいなのだが、自分を否定して生きてきた老教授と息が詰まるほど苛酷な状況を生きている女の恋は、危うくてあまりにも痛々しい。

エド・ハリスが怖い。すごい映画だ。フィリップ・ロスの原作を読みたくなった。

食事の後、今日はリウマチの症状がおもわしくないという家人と別れ、一人でまた武蔵野館へ。2で『ロスト・イン・トランスレーション』(Lost in Translation)。

設定が巧み。日本へCM撮影に来ている俳優(ビル・マーレイ)が、監督の指示があまりにも短く訳されるのでストレスがたまっていく。「ロスト・イン・トランスレーション」というわけなのだが、言葉が通じないから「ロスト・イン・トランスレーション」なのではなく、電話でやりとりする妻との関係や、やはりカメラマンの夫と共に来日した女(スカーレット・ヨハンセン)も、夫とは微妙に「ロスト・イン・トランスレーション」状態にある(説明がヘタクソであるな)。

この映画にはとびきりのラストが用意されていて、幸せな気分になれるのだが、でもそれだと「ロスト・イン・トランスレーション」ではなくなるよー。というか、現代は誰もが「ロスト・イン・トランスレーション」なわけで、だからあのラストシーンは素直に受け止めればいいんだろうけど。

だいたいこの二人にはお膳立てが整いすぎてないか。異国(旅先)、ストレス、同じ不眠症、同じホテル……。

で、それなのに何といっても純愛。とてもアメリカ映画とは思えない。……って、なんで私はケチつけてるんでしょうか。

帰りがけに、紀伊國屋で本を探す。7階のF10の棚、と検索にかかるのに見つからない。5階にあるかもしれないと言われるが、そこにもなかった。検索システムが出来てから探せなかったことなどなかったのに。南口店に問い合わせてみますが、と言われたが、あっても今日は時間切れ。すみません、もう帰りますので。なんか疲れたし。

夜、またウインブルドン。男子の試合を見るのはさらに久し振り。男子はサーブの打ち合いで終わってしまうような印象があったが、見応えのあるラリーの応酬もあり、テニスも進化してるんだと、昨日に続きまたまた感心してしまう。フェデラーとロディックの対戦はこれからも楽しめそう。

あ、でもくたくたなんで、早々に布団へ。


■2004.7.3(土) 来客 シャラポワ圧勝
 

掃除。家の回りや仕事場も。仕事場は掃除もだけど片付けがなぁ。ちょっとやそっとじゃキチンとならない状態。だらだらと請求書をつくり、まただらだらと片付け。で、だらだらとほんの少しだけ仕事も。

上は来客で賑わっている(家人と次女の友人5人)。昼の食事の時会話に参加。主人は別世界の人であるとか価値観がまったく違うとか。なるほど。これで盛り上がっていたわけだ。

あれ、鳩がまた巣を作ろうとしている。だからそこはやめた方がいいんだけどなぁ。役立たずとか言われてしまうって。価値観が違うと言われるよりはいいかもしれないけれど。

夜、ウインブルドン女子シングルス決勝を見る。ちょっとだけのつもりがマリア・シャラポワの凄さに見とれているうちに、決着が付いていた。セリーナ・ウイリアムスがいいように振り回されていたもんなぁ。インタビューは17歳そのものだったし、コートで携帯をかけようとするし、いや、もうテニスに関係ないところでもびっくりするばかり。

セリーナはあの筋肉で納得だけど、シャラポワがどうしてそれを上回るスピードで返球してしまうのかは、最後に二人が並んで判明した。シャラポワって背が高いんでした。


■2004.7.2(金) 読書会
 

夕方6時少し前に自転車で新橋へ向かう。仕事の受け渡しなどの雑務。母に返済金2カ月分。

読書会(17:15〜21:15)。レポーターT氏。11人出席。

課題図書(出口日出麿『生きがいの探求』)が手に入らず、似た著作(『生きがいの創造』)を途中まで読んだだけだが、私には退屈な本だった。T氏の大本教訪問の体験談や歴史的背景についての話などはたいへん勉強になる。

T氏は以前にも老子や道元などを取り上げていたが、根が真面目なのだろうか。人生の指針を記した本に正面から取り組もうとする姿勢には頭が下がるが、私には到底無理。『生きがいの創造』を読んでいる途中で高橋和巳の『邪宗門』が気になり、探してしまった。こちらは30年ぶりだが、パラパラとページを追っていたら、どんどん引き込まれそうになり、あわててやめる始末。いいかげんな私などにとって、小説の力というのは、あなどれないものがある。


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